• 2016.08.1608:00
  • 自己分析

担当者が驚いた盛り盛り履歴書 「海外留学経験」「小学生の頃の表彰」

「サークルでリーダーを務め、組織をまとめることの大変さを学びました!」「海外留学をして、日本とは異なる文化を肌で感じてきました!」「アルバイトで怒られて、人を喜ばせることの楽しさを知りました!」などなど…… 就活がはじまると誰もが自分の良い部分をなんとか伝えようと懸命にアピールするものですが、中には良く見せたいと思うあまり話を盛り過ぎてしまい、担当者を引かせてしまう人もいるようです。
 
JOBRASS編集部では、インターンシップを受け入れたことがある担当者122名に、「面接や履歴書で“盛っていた”学生」がいたかどうかを尋ね、いた場合はその内容を教えてもらいました。
 
【面接や履歴書で実際面接をすると内容が盛られているとわかった学生はいましたか?】
・いた 54.1%
・いない 45.9%

 
面接や履歴書で「盛っていた」学生はいましたか?
 
調査の結果は、「いた」という担当者のほうがやや多く、54.1%でした。過半数の担当者が出くわしたことがある、「盛った」学生とは?
 

 1位:サークルのリーダー、キャプテン

 
リーダーやキャプテンではないのにそう名乗っていた学生や、それほどの規模でもないグループのリーダーを“強み”としてアピールする学生。担当者にしてみれば、「リーダーだらけ」で、「リーダーとして○○を学びました」というのも聞き飽き気味です。
 
・キャプテンでもないのにキャプテン(男性/営業・販売/39歳)
・クラブのキャプテンをしていたといっていたが部員が2人しかいなかった(男性/研究・開発/41歳)
・サークルのリーダーをやっていてリーダーシップ論を語っていた(男性/研究・開発/37歳)
・サークル活動の幹事といいながらたいしたことをしていない(男性/総務・人事・事務/41歳)
・部活の部長を務め、後輩をまとめる事に自信を持っていると話していたが、入社後の休憩中に、実はほとんど活動していない部活動で部長というのも名前だけであったと聞いた。それに対して突っ込みは特にしなかった(女性/その他/31歳)
・バイトリーダー経験を、指導的立場の経験と大げさに書く(女性/その他/31歳)
・ボランティアのサブリーダー(男性/営業・販売/41歳)
 

 2位:「英語ができる」

 
「リーダー論」の次に多かったのが、英語&海外経験。日本語ができても仕事がデキるわけではないことを考えれば、ただ話せるだけのことをドヤ顔で言うのはちょっと恥ずかしいかも。実際その場で喋らせたら全然ダメだったという報告にあるように、すぐバレる嘘はつかないほうが良策です。
 
・英会話が得意と書いてあったが、全然だめだった(男性/営業・販売/37歳)
・英語が話せるなど(男性/研究・開発/32歳)
・英語ぺらぺら(男性/その他/44歳)
・英語を使える仕事がしたいという割に英語が話せない(女性/総務・人事・事務/40歳)
・英語堪能とのこと、しゃべらせたらだめだった(男性/公務員/45歳)
 

 3位:「海外(留学)経験あります」

 
“数ヶ月や1年の留学では、ほとんど何も学べない”というのが、多くの社会人の見方。そこから学んだことなどを語るならまだしも、「だから英語ができます!」というアピールはちょっと……?
 
・海外留学経験があり、英語が得意と書いてあったが、実際には1カ月に満たないホームステイ経験があっただけで、英語も日常会話すら不十分なレベルだった(男性/コンピュータ関連以外の技術職/40歳)
・留学1年と言っていたが、実際は3ヶ月(男性/研究・開発/32歳)
・留学経験とあったので、簡単なあいさつ程度の現地語の会話を試みたら全然ダメ(男性/総務・人事・事務/43歳)
・世界一周というところ。でも英語が話せないといったのでうそだと思う(男性/金融関係/36歳)
 

 4位:“たいしたことのない”資格、嘘スキル

 
履歴書には空白を作るなともいいますが、資格やスキル(特技)の欄をなんとしてでも埋めようとしてウソやショボいものを記入すると、逆効果。「できもしないことを“できる”という」人に、仕事は任せられませんね。また、小学校の頃に表彰された話など、あまりに昔過ぎることを書いてしまうと、「え!?よほど他にアピールすることがないのかな……」と引かれてしまうかもしれません。
 
・たいしたことない資格を、取得するのに大変だったみたいな苦労話。時間がもったいないので、あえて突っ込みはいれず、さらーと流しました(男性/その他/43歳)
・とってもいない資格を書いていた。突っ込んではいない(男性/その他/44歳)
・ピアノの経験がまったくないのにできるといった(女性/その他/20歳)
・嘘のスキルが記載してあった(採用後に発覚)(女性/その他/29歳)
・履歴書では、パソコン上級とあったが、エクセルの話題をしたら全然初心者だったので「きみはパソコンだね(パソコンコンプレックス)」と突っ込んだ(男性/その他/44歳)
・嘘の賞状(男性/営業・販売/37歳)
・小学校の頃の表彰状まではいらない(男性/総務・人事・事務/44歳)
 

 5位:力をいれていないサークル活動

 
書くことがなかったのか、幽霊部員だったサークルや、入ってもいないサークル活動を履歴書に書く学生も多いようです。
 
・やってないサークル活動をやっていたかのように書いていた(男性/営業・販売/39歳)
・サークル活動、研究室、バイトなど全体的に盛っていた。通常の人間では不可能なスケジュールになっていたためそれを指摘したら認めた(男性/コンピュータ関連以外の技術職/31歳)
・サークル活動をほとんどしていなかった(男性/営業・販売/35歳)
・部活動に熱心だったと言っていたが、あまりにもやせ細っていた(男性/その他/20歳)
 

 6位:乏しいアルバイト経験

 
少しだけやったアルバイトで「苦労したこと」などを語っても、採用担当者は話の薄さをすぐに見抜きます。学生がアルバイトで苦労したことや学んだことなんて、社会人からしてみれば“当たり前”。担当者は、学生が何故そのアルバイトをしようと思ったのか、続けた理由、などというほうに興味があるものですよ。
 
・自分のアルバイト経験をおおげさに語っていましたが、つじつまが合わなくなり、こちらが突っ込む前に自滅しました。(女性/その他/39歳)
・アルバイト経験に関して、実際より高度な内容を書く(男性/営業・販売/34歳)
 

 7位:してもいないボランティア

 
最近目立つのが「ボランティア経験を語る学生」なのだとか。もちろん本当ならいいのですが、「ボランティア経験があると言えばよい」とばかりに、虚偽のアピールをする学生もいるようです。
 
・学生の時に経験したこと。してもいないのにボランティア活動したとか明らかな嘘が後からわかったことがある(女性/総務・人事・事務/39歳)
・休みの日はボランティアに勤しんでいたと話していたので、どこに行ったか聞いたら自滅(男性/総務・人事・事務/28歳)
 

 8位:知識があるふり

 
大学での勉強・研究内容について“知ったかぶり”を感じたという担当者もいました。「勉強したという事実」と、それが評価されるかどうかは別問題ということは、心しておいたほうが良いのかも。
 
・学校からの書類ではあまり成績の良くない分野の勉強を、自社の扱う内容だからというだけでかなり勉強したように話していた。じゃあこれわかる?と聞くと何一つとして正確な答えは返ってこなかった(男性/その他/29歳)
・成績オール5(男性/その他/32歳)
・知識が薄いのに知ったような話をする(男性/研究・開発/44歳)
 

 9位:性格詐称!?

 
「協調性がある」「粘り強い」などと性格欄に記入しても、エピソードからそれが感じられなかったり、面接やグループディスカッションでその片鱗がみられないと、採用担当者は疑問を抱きます。
 
・協調性のエピソード(男性/研究・開発/37歳)
・性格を大きく詐称する子が多い。本当にそう思ってるなら再確認した方がいい(男性/営業・販売/39歳)
 
自己アピールは大事ですが、とはいっても大きく見せ過ぎないこと。裏を返せば、“大きく見せて”採用されたとしても、入社後に苦労するだけです!
 
 
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年7月15日~2016年7月21日
対象:企業のインターン受け入れ経験者 計131名

 
 

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