• 2016.07.0108:00
  • 就活入門

「モーレツに意識が低かった」けど内定をゲットしたS君の話

社会人1年目、一部上場企業の大手メーカーに勤務しているS君は、「集団面接が苦手でした」と振り返ります。「なんか、意識高い集団に引いちゃって……」。いやいや、就職活動って、基本的に意識を高くもっていないとダメなんじゃないの!? 「意識? うーん、モーレツに低かったと思います」というS君。とはいえ大手企業から内定をゲットした、S君の持論と、就活経緯を振り返ります。
 
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 集団面接で、他の人たちに圧倒されまくる

 
集団面接では、みんな
 
『わたくしは、大学時代ラグビー部の主将を務めておりまして!』
『アルバイトで、人の笑顔を見ることの喜びを学びました!』
『研究室にこもりっきりで、自ら設定したテーマに没頭しました!』
 
とかなんとか、バリバリのことを、競うように胸を張って言うんですよ。火花バチバチですよ。
 
まあ自己PRだから、そりゃそうなんですが、僕はそんなに人に言えるほどのものはないし、なんか他の人が「オレオレ」アピールをするのに、引いちゃっていました。しかも面接官の人たちだってそういうネタって聞き飽きたとかいうでしょ? 
 
オリジナリティを出そうとして、“就活用のネタ作り”に走る人もいました。でもそれはそれで、面接官からしたらビミョーともいうじゃないですか。もう、面接はどうしたらいいのかわかりませんでしたね。ぶっちゃけ、ネタを盛ったり作ったりするほど意識高くないし、噂に翻弄されて、何もしないうちから萎えていました。
 

 志望動機を聞かれ、答えに詰まる日々

 
就活にあたって、企業に対峙する姿勢として志望動機はマスト。面接でも熱く志望動機を語る人がいるけど、よく考えたら、志望動機を聞かれるのっておかしいと思いませんか。
 
「就活はお見合い」というなら、志望動機って、自分のどこが気になったか聞かれて「お金持ちでイケメンだからです」「趣味が合いそうだからです」とかって、まずは表面上わかることを答えるようなものですよね。 でもそれだけじゃ長く付き合えないですよね? 
 
お見合い、合コンでもいいですけど、紙の上でわかるコト以外に言えることは、「なんとなく話が弾んだ」「気が許せる」「面白い」とかでしょ? あとは「顔がタイプ」とか。
 
「なんとなく面白そうだと思ったから興味をもちました」じゃダメな理由が、最後までわからなくて。一生懸命、自分の経験とか体験と、その企業のやっていることや理念とかを結びつけて、志望動機らしきものを用意するんですが、なんか自分無理してるなぁ、という感じが拭えませんでした。
 

 意識の低い業界志望動機

 
業界は基本的にメーカー志望でした。メーカーを志望する人の大半がそうだと思うんですが、単純に「これを作っています」と、目に見える形として生み出せるというのが、なんというか“分かりやすかった”からです。ものづくりといえばカッコいいけど、かなり消去法です。金融は数字に弱いのでいける気がしないし、マスコミや商社は面白そうだけど、激務そうだし。
 
僕が受ける会社といえば、パンを食べたことがあるからヤマザキパンとか、ビールを飲んだことがあるからキリンビールとかになっていくわけですが、「好きすぎる」レベルでもない。本当に「一部の商品を飲食したことがある」レベルです。もちろん面接のときには調べて、知識としてはもっておきますが、自分のなかで“腑に落ち”ていないんでしょうね。熱く語ることができず、落ちまくりました。
 

 “就活観”が変わったOBの一言

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