• 2016.02.1008:00
  • 就活入門

採用担当の4割が「就職浪人はNG」と判断 「人間に問題」「真剣味がない」

希望通りの企業に就職できなかったり、留年したりして、就職浪人をすることになる人もいます。でも就職浪人って、新卒と同じように見てもらえるの? 不利なことはある? JOBRASS編集部では、就職浪人がキャリアに響くかどうかを、採用担当者100名に直撃しました。すると、「キャリアに響く」と答えた担当者が4割以上いるという結果に。そして彼らは、キャリアに響く理由を赤裸々に告白してくれました。
 

【就職浪人はキャリアに響くと思いますか?】
・思う 42.0%
・思わない 58.0%

 
就職浪人は
 
「就職浪人しても、キャリアに響くことはない」と考える担当者の割合が58.0%と、「キャリアに響く」と考える担当者の割合(42.0%)を上回りました。
 
とはいえ、4割以上の担当者が「就職浪人はキャリアに響く」と考えているのも事実。それぞれの理由をみてみましょう。
 

 「就職浪人はキャリアに響く」と考える担当者の意見

多かったのは「就職しなかった」というより「できなかった」=熱意が足りない、計画性がない、何らかその人に問題がある、など、マイナスに見えるからというもの。「少なくともプラスには働かない」(男性/埼玉県/44歳)という声もありました。
 
1)理由が気になる
 
・理由がないとマイナスになる(女性/愛知県/38歳)
・浪人時間分何をやっていたかにもよる(男性/茨城県/52歳)
・就職しなかった理由にもよるが、何かあったのかと疑われる。(男性/神奈川県/54歳)
 
2)(主に人間的に、能力的に)問題があると思われる
 
・なぜ就職できなかったのか、本人に問題があるのではと思ってしまう(女性/大阪府/42歳)
・なにか問題があるかもしれないと思われる可能性がある(女性/東京都/52歳)
・売り手市場なのにどこも決まらない、就職できないのは、なんらかの問題がある人材だから(女性/東京都/33歳)
・新卒で就職できなかった理由にもよるが、企業からみると、何らかの問題があると考えるため(女性/岐阜県/47歳)
・採用されるだけの魅力がないと感じ取られてしまうため(男性/大阪府/51歳)
 
3)真剣味が足りないと判断される
 
・真剣さが感じられない(男性/埼玉県/33歳)
・いい加減な奴(男性/埼玉県/39歳)
・理由によるがこだわりや意欲面で不安を感じるから(男性/北海道/34歳)
・甘い行動だから(男性/千葉県/54歳)
・理由によるが、「遊んでいる」と思われるから(男性/広島県/54歳)
 
4)計画性がないと思われる
 
・計画性に乏しいと判断されるから(男性/埼玉県/44歳)
 
5)ただの時間のロス
 
・時間の浪費(男性/東京都/55歳)
・その時間分のロス(男性/東京都/53歳)
・キャリアを積みながらチャンスを待つべき(男性/神奈川県/53歳)
・学費の無駄である。私は就職浪人をなるべく雇わないようにしている(男性/愛媛県/42歳)
 

 「就職浪人してもキャリアには響かない」と考える採用担当者の意見

1)浪人中に何らか経験をしておけば問題ない
 
キャリアには響かないとはいっても、あくまでも、「浪人中に何か経験を積んでおけば」という条件付きです。そういう意味では、新卒よりも面接時のハードルがかなり上がることは覚悟しておきましょう。
 
・浪人中に何らかの社会経験を積んでおけば悪影響はない(男性/千葉県/37歳)
・必ずキャリアに響くとは思わない。浪人時にどう過ごすかによってプラスになることもあると思う(女性/東京都/49歳)
・それによって何ができるようになったかについて、それを高評価できればそれでかまわないから(男性/福島県/40歳)
・浪人中に何かを学んだりマスターすれば良し(男性/福島県/30歳)
 
2)志がハッキリしていれば問題ない
 
やりたいことや志がハッキリしているのに、就職できなかった場合です。
リベンジはいいのですが、やはりぼんやり浪人中を過ごしてはNG。少しでも自分のやりたいことに近づく努力をしたかどうかが大切です。
 
・やりたいことがハッキリしているのであれば問題ない(女性/東京都/58歳)
・その人の志次第(男性/北海道/42歳)
 
2)入社後の実力次第
 
年齢差があっても、実力次第という意見。ただ「1年なら大丈夫。それ以上はマイナス」(男性/栃木県/43歳)、「年数にはよるが、本人次第」(男性/神奈川県/43歳)など、「就職浪人はキャリアに関係ない」と思っていても、2年以上はちょっと……という声もみられました。
 
・実力次第で挽回できる(男性/山梨県/46歳)
・入社してからの実績のほうが大事だと思うから(男性/兵庫県/55歳)
・入ってからが勝負(男性/埼玉県/45歳)
 
以上をまとめると、日本では「就職浪人すると、次の就職時のハードルが上がる」「就職浪人の間に何をしているかが大切」ということ。悩んだり、回り道をしたりするのも人生勉強ではありますが、日本企業の採用担当者は「新卒に越したことはない」と思う人も、まだまだ多いようですよ。
 
 
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年1月14日~2016年1月20日
対象:企業の採用担当者 計100名

 
 

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