• 2016.04.1204:00
  • 自己分析

【就活生にオススメ】人生の岐路に読みたい本・厳選3冊<自己分析・働き方>

あなたは今、就活中の学生ですか? それとも、これから始める1~3年生でしょうか? いずれにしても、この記事を見ている人は、大学卒業後の将来について、真剣に考えているのだと思います。
 
就活に突入すると、エントリーシートや面接などで、頭がいっぱいになる方もいるかもしれません。けれど、これからの人生をどう生きていきたいのか、ときどき現実の課題から一旦離れ、社会と自分を遠くから眺めてみるのも大切なことです。
 
そこで今回は、頭をほぐして自分を見つめなおすのに役立つ3冊の本を厳選してみました。
忙しい中でしたら、拾い読みでもかまいません。
パラパラとページをめくって眺めるだけでも、きっと価値が感じられるはずですので、ぜひチェックしてくださいね。

 

 「正解のない」21世紀の働き方とは?

 
■藤原先生、これからの働き方について教えてください。 100万人に1人の存在になる21世紀の働き方  藤原和博 (著)

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(出典:Amazon
 
「みんな一緒」という感覚でいられた成長社会はとっくに終わり、21世紀は「それぞれ一人ひとり」の成熟社会へ―
IT化やロボット化、海外の安い労働力などへ仕事が流れ、近頃は10年後に消える職業がたびたび話題となっています。
 
この本は、そんな先の見えない21世紀に、自らの付加価値を高めていくためにどのような働き方をしていくべきなのか、そして、これからのキャリアプランを形成するために何を心がけるべきなのか、自身の経験を交えながらわかりやすく解説しています。
 
価値観の多様化が進む中、筆者が重要視しているのは「情報編集力」。文中ではその力を鍛えるためのトレーニングとして、以下のように様々な問いが投げかけられています。
 

「よのなかにないコップ」には、どんなものがあるでしょう?」(p108)
 
「今のよのなかで、風が吹くと儲かる業界はどこでしょう? 風が吹いたことで、どんな商売、商品、サービスが生まれるでしょう?」(p117)
 
「初対面の人と名刺交換をする瞬間、自分の名前にストーリーを添えるとしたら? 15秒で考えてください。」(p147)
 
「2人1組で、相手に個人的な質問をしていきます。2分間で出来る限り多く、相手と自分の共通点を見つけてください。」(p169)

 
このように、面接やグループディスカッションに出るような例題も多く、就活生のみなさんにとっても非常に参考になりそうな一冊です。

 

 “本当の自分”はひとつじゃない

 
■私とは何か――「個人」から「分人」へ  平野 啓一郎(著)

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(出典:Amazon
 
人気テレビ番組『アメトーーク』で以前放送された「読書芸人」の回で、オードリーの若林さんがおすすめしていた一冊。筆者の平野啓一郎さんは、芥川賞や芸術選奨新人賞など様々な賞を受賞している小説家です。
 
みなさんは、家族、アルバイト先、大学の友達といるとき、それぞれの自分が違う人間のように感じることはないですか? あるいは、幼少期から今にかけて、“キャラ変”した経験はないでしょうか。
 
そういう方は、自己分析をしていると“自分”という人間を一言で表すのに矛盾を感じるのではないかと思います。“本当の自分”とはなんだろうと、答えが見えず悩む方も少なくないでしょう。しかし、筆者は本の中で、以下のように語っています。
 
「人間には、いくつもの顔がある。―私たちは、このことをまず肯定しよう。相手次第で、自然と様々な自分になる。それは少しも後ろめたいことではない。どこに行ってもオレはオレでは、面倒くさがられるだけで、コミュニケーションは成立しない。だからこそ、人間は決して唯一無二の『(分割不可能な)個人 individual』ではない。複数の『(分割可能な)分人dividual』である。」(p36)
 
筆者はこの本で『分人』という新たな見方を提案し、たった一つの“本当の自分”ではなく、対人関係ごとに見せる複数の顔、そのすべてが“本当の自分”だと説明しています。
 
みなさんも、就活で壁にぶつかってしまったときにこの本を読むと、今と違った視点から自分を見つめることができるようになるかもしれません。

 

 時を超えて読み継がれる「生き方」への問い

 
■君たちはどう生きるか  吉野源三郎 (著)

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(出典:Amazon
 
小学校や中学校の課題図書として、読んだことがある人もいるかもしれません。
内容は、中学1年生のコペル君が、学校や日常生活などで様々なことに気づき、おじさんとの対話をとおして精神的に成長していく物語。
 
このコペル君、とても愛嬌があって、常に「自分で考えよう」とする賢さがあり、とても親しみやすい少年です。また、話し相手のおじさんが、大学を出てからまだ間のない法学士ということで、みなさんの年齢と近いというのもオススメポイント。
文章も、もともと子供向けに書かれたというだけあってとてもわかりやすく、スラスラと読むことができます。
 
そして内容ですが、「人生をいかに生きるべきか」という問いはもちろん、コペル君の体験をとおして「人間社会の在り様」についても情景豊かに描かれており、大人が読んでも気づかされることが多いと思います。
 
例えば文中でおじさんは、コペル君が発見した世の中の「生産関係」や、貧しいながらも立派に働く友人の話を聞いて、以下のようなコメントをします。
 
「君は、毎日の生活に必要な品物ということから考えると、たしかに消費ばかりしていて、なに一つ生産していない。しかし、自分では気がつかないうちに、ほかの点で、ある大きなものを、日々生み出しているのだ。それは、いったい、なんだろう。」(『貧しき友』―おじさんのノートより)
 
この問いかけに対し、コペル君がどのような答えを出したのかは本を読んでいただきたいと思いますが、これから社会に出るみなさんにとっても、仕事をする意義を考えさせられることでしょう。

 

 最後に……

今回は厳選して3冊ご紹介しましたが、気になる本はありましたか?
これらは全て、記事にリンクされたAmazonサイトでも購入することができますので、良かったら読んでみてくださいね。
 

▼▼▼あなたにオススメの記事▼▼▼
 
【中川淳一郎コラムvol.1】仕事をした方が評価されやすい社会に我々は生きている
https://jobrass.com/magazine/guide/40/
 

【就活生におすすめ! 】人生の岐路に読みたい名言10選
https://jobrass.com/magazine/guide/2364/
 

自己分析に最適!就職活動で使えるマインドマップの書き方
https://jobrass.com/magazine/self_analysis/226/
 

 
 

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