• 2018.08.1611:00
  • 企業/業界研究

【内定者の事例あり】鉄鋼メーカーの志望動機

鉄鋼メーカーは日本の基幹産業の一つです。日常的に使っている車や公共交通機関の素材も“鉄”であると思うと、鉄鋼業界の恩恵にあずからない日はありません。人々の生活を支えるインフラ産業でもあります。そんな鉄鋼業界への志望動機、どのような点に気を付けたらよいか、考えてみましょう。
(※こちらの記事は、2016年5月12日に公開したものを更新しています。)

 

 鉄鋼業界の現状と主要企業

鉄鋼メーカーは、大別すると高炉メーカーと電炉メーカーに分けられます。高炉メーカーは、鉄鉱石と原料炭から高炉を使って鉄鋼材を製造するメーカーです。普通鋼も特殊鋼も製造しています。電炉メーカーには、電気炉を使って鉄スクラップから普通鋼を製造する普通鋼電炉メーカーと、電気炉を使って特殊鋼を製造する特殊鋼電炉メーカーがあります。

 
・高炉メーカー:生産シェアの約8割を占める
高炉は大掛かりな設備で、一度火入れをすると20年近くは操業停止できないと言われています。大企業が多く、日本の鉄鋼生産の8割は高炉メーカー5社によるものです。代表的な高炉メーカーです。

 
1. 新日鉄住金(新日鉄と住友金属が2012年に合併):5兆6千億円(2017年度)
世界でも3位のシェアを持つ国内最大手の高炉メーカー。製鉄業以外に、都市開発、化学、新素材、システムソリューション事業等も行っています。普通鋼、特殊鋼の両方を製造しています。2017年には、業界第5位の日新製鋼を合併する計画を発表しています。

 
2. JFEホールディングス:3兆6千億円(2017年度)
日本では2番目の大手高炉メーカー、世界でも50位以内に入るメーカーです。普通鋼、特殊鋼両方を扱い、商品の開発や利用技術の開発にも定評のあるメーカーです。

 
3. 神戸製鋼所:1兆8千億円(2017年度)
大手高炉メーカーですが、「鉄鋼」以外にも資源、エンジニアリング、環境ソリューション、不動産業等、多領域で事業展開しています。 

 
・電気炉メーカー:鉄スクラップを原料に、鉄材、特殊鋼を製造するメーカー
特殊鋼とは、鉄に様々な元素を混ぜることで、硬度や摩耗性、耐熱性、耐腐食性などの付加価値をつけた鉄鋼のことを指し、国内で30社以上のメーカーがあります。最近成長著しいのが、日立金属(売り上げ額約1兆円/2017年度)です。鉄関連の製鋼、鋳造、熱処理による高級特殊鋼分野の研究開発型企業で、インフラや環境エネルギー、半導体等多角的な経営を行っています。次いで、大同特殊鋼(5,052億円)、愛知製鋼(2,362億円)、トピー工業(2,300億円)、大和工業(1,760億円)、日本製鋼所(2,129億円)といった企業があります。

 

 鉄鋼メーカーの志望動機

鉄鋼メーカーの志望動機には、鉄鋼メーカーを選んだ理由が必要です。まず考えられるのは、鉄鋼メーカーのメイン業態である、鉄鋼づくりの魅力にひかれたというもの。高炉でダイナミックに作られる鉄鋼は、大きなロマンを感じさせる業種です。工場見学の経験やインターン経験を通して、鉄鋼に関わった経験があるならば、それを志望動機に反映させましょう。「研究開発による技術革新が盛ん」といった面も、大学での研究分野と関わるなら魅力的な面です。

 
鉄そのものの魅力も志望動機に活かすことが有効です。「鉄があらゆる産業の基盤であること」「もの作りであるとともにもの作りを支えることができる」、そういった観点から社会を支える産業であるという視点で書いてみるのも良さそうです。

 
自分が鉄鋼メーカーでどういったことをしたいのか、できるのかという将来のビジョンも含めましょう。自分の性格や特徴と、企業の理念を重ねることで、どういった点から志望企業に貢献できると思うのかを展開できます。

 
鉄鋼業界の主要企業に内定した先輩たちの志望動機を挙げておきます、参考にしてみてください。

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