• 2017.09.2608:00
  • 就活マナー

【採用担当者に聞く】OB,OG訪問のときに気を付けたほうがいいポイント

志望する業界や企業の実態を知るためには、インターンシップのほか、OB・OG訪問などで実際にその業界・企業で働いている人から話を聞くのがいちばん。またOB・OG訪問では、その先輩から人事部に「学生と会った」という報告がなされることもあるため、なるべく“粗相”はしたくないところです。
 
そこで今回JOBRASS編集部では、採用担当者100名に対し、「アプローチの際に気をつけた方が良いこと」を聞いてみました。
 

 
もっとも多かったのは、「“正攻法”をとって」(男性/公務員/47歳)、「通すべき筋をきちんと通す」(男性/コンピュータ関連技術職/33歳)など、人事部や大学の就職課を通して先輩に接触してほしいというものでした。
 
というのも、「個人的に突如のコンタクトは不審。自分の個人メールに応募者からメールが来た際は無視した」(女性/デザイン関係/36歳)という声にあるように、いくら後輩といっても、自分の連絡先をどうやって入手したのかわからない人から連絡があるのは気持ちが悪いため。
 
人事部や大学経由だとしても、改めて自ら「どうして連絡先を知ったか説明したほうが良い」(男性/その他/30歳)ようです。また、「面識のない人を頼りすぎない。大学や人事を通したほうがトラブルも少ないと思う」(男性/コンピュータ関連技術職/45歳)という意見もありました。
 

 人事部に聞いてみる

 
・以前から御社には興味があったということ、本当に自分にできる仕事かどうかを研究させていただきたいということで、謙虚に探る目的ではないイメージを持って、人事部(会社代表番号にTEL or HPなどで申し込み)にお願いする(男性/総務・人事・事務/41歳)
・人事部が窓口になっているので、そこをきちんと通すこと。当該部署などへ直接問い合わせすることは通常業務に支障をきたすことになるので避けてもらいたい(男性/コンピュータ関連以外の技術職/41歳)
 

 大学の就職課、キャリアセンターなどを通す

 
・キャリアカウンセラーに相談する(男性/総務・人事・事務/41歳)
・キャリアセンターを通して潜り込むのが一番良い(女性/その他/41歳)
・学校の就職窓口を通す(男性/金融関係/42歳)
・学生課を通すこと(男性/総務・人事・事務/42歳)
・教授などのルートを通すこと(男性/金融関係/40歳)
 
そして、実際に会ったときに気をつけるのは服装や言葉遣いなどのマナーはもちろん、事前準備はしっかりと。せっかく時間を割いて会ってくもらうのですから、熱意をみせることも大事です。ただし目的意識をもつのは大切ですが、大学の先輩だからといって、甘えた姿勢や自分のことばかり考えた発言は引かれることもあるようです。
 

 服装、言葉遣いに気をつける

 
・あくまでも会社訪問として捉え、きちんとした服装をすること(女性/その他/44歳)
・まずはマナー(男性/その他/42歳)
・挨拶をしっかりする(男性/営業・販売/39歳)
・慣れ慣れしくならない(男性/営業・販売/38歳)
・言葉遣いと礼儀(男性/その他/42歳)
 

 事前準備

 
・会社のリサーチをよくすること(女性/営業・販売/26歳)
・質問を事前に用意する(女性/その他/28歳)
 

 熱意

 
・できるだけ自分の熱意を伝える(女性/その他/36歳)
・就職への熱意を見せてほしい(男性/その他/46歳)
・目的意識を持つ(男性/総務・人事・事務/40歳)
 

 ぐいぐい行き過ぎない

 
・その後の自分の選考について、あまりしつこく聞かない(男性/営業・販売/47歳)
・コネを強調しない(男性/営業・販売/43歳)
・アプローチして断られたら、その人とは縁がないと思い、早々に切り替える(男性/総務・人事・事務/45歳)
 
一方で、1人の先輩の話を“(その企業の)すべて”だと思わないこと、という注意も多く寄せられました。
 

 すべてを鵜呑みにしない

 
・すべてが“真実”ではない(男性/公務員/45歳)
・会社が正式に募集するインターンシップ以外での話は鵜呑みにしないでください。知り合いなどに話を聞いてもそれはその社員の考えだけなので、会社の実態はわかりません(女性/総務・人事・事務/41歳)
 
ある採用担当者(男性/その他/46歳)は、
 
「先輩社員といっても、いろいろな人がいます。部署によっても勤務実態が異なることもあるでしょう。こういう人もいる、そういう見方もあるんだな、という程度でいいと思います。
 
ただ、自分の経験でいえば、“この人が働いている会社なら、働いてみたい”と思える人に出会って就職を決めた、という人は多いですね。実際にその人と同じ部署で働く可能性は少ないですが、そういう就職の決め方で入社してきた人は、離職率も低い印象です。OB・OG訪問では、何を尋ねるかも大事ですが、その人がどういう人なのか、自分との相性は、といった“人となり”を感じとることも大事かもしれません。社風というのがあって、先輩社員にはそれが多少なりとも反映されているでしょうから、その先輩と自分との相性がまあまあ良さそうなら、きっとその職場でもそこそこうまくやっていけるのでしょう」
 
と話してくれました。
 
先輩社員に接触するときは、どうして知ったのかというルートを明確にすること、そしてどうして話を聞きたいと思ったのかを説明すること。そして、自分との“相性”を見極めることもポイントのようです。
 
 
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年8月16日~2017年8月23日
対象:企業の採用担当者 計100名

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