• 2016.06.1004:00
  • 就活入門

自分だけのキャリアデザインを描こう。今のあなたに必要な能力とは?

みなさんは「キャリアデザイン」という言葉を聞いたことはありますか? 「キャリアデザイン」とは、仕事における人生を、自分自身で設計すること。近年、日本でも終身雇用の時代が終わったことから特に重要視されるようになり、就活で「あなたのキャリアプランを教えてください」などと聞かれることが増えてきました。
 
この“キャリア”についてもう少し掘り下げてみると、「社会人としてありたい将来像」と捉えられますが、一方で、経験やスキルを考えながらその将来像に向けて行動した「職歴」のことを指す場合もありますよね。つまり、“キャリア”という言葉には、こうした2つの側面があるのです。
 
大学生のみなさんも、このことをまず頭に入れてから、就活をスタートさせるのが良いでしょう。なぜなら「キャリアデザイン」は、社会人になったら誰もが一生かけて行うべきものだからです。みなさんも、今からこの記事を読んで「キャリアデザイン」をしっかり理解し、社会人としての一歩を踏み出しましょう。
 

 「理想のキャリアデザイン」とは?

まず、「理想のキャリアデザイン」とはどういうものなのか考えてみましょう。
 
“キャリア”は長い間続いていくものですから、振り返ったときにどう感じるか想像することが大切です。例えば、歳をとってから自分の社会人生活を思い出して、仕事をしていた時間がキラキラと輝いていたように感じられたら、それは幸せなことですよね。また、死ぬ間際に「あの仕事は天職だった」と思えるなら、それは「理想のキャリアデザイン」が実現したと言えるのではないでしょうか。
 
つまり、「理想のキャリアデザイン」の答えは、あくまで一人ひとりの価値観によって異なるものなのです。ですから、よく聞く「キャリアアップ」という言葉も、人によっては「理想のキャリアデザイン」とは言い切れません。なぜなら「キャリアアップ」がその人にとって“幸せ”とは限らないからです。中には、管理職になりたくないという人がいたって良いのです。
 
しかし、長い人生ですから、若いうちから目標を絞りすぎて、自分の可能性を狭めてしまうのは、あまりオススメできません。何度も言いますが、「キャリアデザイン」は一生かけて行うもの。理想のキャリアを歩むために、最初の10年はゴールを決めず、短期的な目標をどんどんクリアしながら、そのプロセス自体に価値を置くのも良いでしょう。偶然出会った仕事や人との様々な経験を積み重ねることによって、少しずつ仕事における基礎的な力が鍛えられていくはずです。
 

 「社会人としてありたい将来像」を描くためには?

次に、「社会人としてありたい将来像」について考えてみましょう。といっても、就活を始める前は、まだ浮かばない人も多いですよね。そこでまずは、以下の3つの質問に答え、イメージを膨らませてみましょう。
 
【1】自分はどんなことに価値を感じるか?
【2】自分にできること(=得意なこと)は何か?
【3】自分はなにをやりたいのか?
 

まず、「自分はどんなことに価値を感じるか?」。これは例えば、「誰の役に立ちたいか?」「どのように役に立ちたいか?」と考えてみると良いでしょう。人によって「身近な人を笑顔にしたい」という人もいれば、「世界中の人々の生活を支えたい」という人もいますよね。自分にとっては当たり前のことでも、この違いに気づくことは重要です。
 
次に「自分にできること(=得意なこと)は何か?」。これは自己分析をしているうちに、他の人より優れていることが見えてくるはずです。また、仕事をするうちに新たに発見することもあるでしょう。
 
最後に「自分はなにをやりたいのか?」。この質問に関しては、現時点で答えるのが難しいと感じる人が多いかもしれません。興味があるだけならまだしも、実際に将来の仕事に繋がる質問は、よほど意志が明確でないと答えづらいですよね。
 
でも、心配しなくて大丈夫。まだ就活準備の段階で、この3つの質問にすぐに答えられる人はなかなかいるものではありません。これから就活や社会人生活の経験をとおして、その都度じっくり考えていきましょう。
 

 実現のために必要な“能力”とは?

あなたはこれから社会人として、どんな人生を歩んでいくのでしょう。それは、自分自身がどのような能力を持っているかによって大きく左右されます。なぜなら、いくらなりたい職業があっても必要とされる能力がなければ、その仕事に就くことは難しいから。つまり、「社会人としてありたい将来像」を実現させるためには、自分の能力をいかに高めるかが重要なポイントとなってくるのです。
 
では、“能力”とは具体的にどのようなことを指すのでしょう。能力には、どんな職業に就くにしても必要な“基礎的な”能力と、特定の職業に必要とされる“専門的な”能力があります。このうち、“基礎的な”能力には「コミュニケーション力」「自己管理能力」「問題解決力」という3つ能力が含まれ、就活で特に重視されているのです。

 
【就活で重視される3つの能力】

 

■コミュニケーション力
 ・親しみやすい雰囲気を持っている
 ・互いの役割を理解し合い物事を進められる
 ・情報を共有し合える
 ・周囲の人々の意見をよく聞きながら自分の意見も主張できる
 ・異なる意見を調整しながら、合意に導くことができる
 ・多様な価値観を尊重できる
 
■自己管理能力
 ・緊張感やプレッシャーを力に変えられる
 ・周囲の人たちの中で自分の強みを認識し、発揮することができる
 ・経験したことを成長に活かすことができる
 ・自分の意思や判断で、進んで行動できる
 ・一度決めたことはやりきる
 ・常に学ぼうとする姿勢がある
 ・自分の感情や気持ちを理解し、言葉にして表現できる
 
■問題解決力
 ・必要な情報を最適な方法で集められる
 ・客観的な事実に基づき、本質を見極められる
 ・明確な目標を立てられる
 ・目標の実現にむけて計画を練ることができる
 ・自ら行動できる
 ・幅広い視点からリスクを想定し、事前に対策を立てられる
 ・結果を検証し、改善につなげることができる

 

 
みなさんも、これらのポイントを自分と照らし合わせ、今どのくらいそれぞれの能力があるのかチェックしてみましょう。そして就活では、自分の強みをアピールすると共に、現状で足りていない部分をどのように改善しようとしているのか、話せるようにしておくことをオススメします。現状と目標の差を埋めるためにはどうすれば良いのか、今からしっかり考えて行動することこそが、あなたの大きな第一歩となるはずです。
 

 まとめ

今回は、「キャリアデザイン」についてお話してきましたが、いかがでしたか? これから就活をはじめる人にとって、今の時点から「キャリアデザイン」に取り組むことは、自分の未来を切り拓くために、とても良い機会になるかと思います。
 
とはいえ、今の時点で思い描いた「理想のキャリアプラン」が、必ずしもそのとおりになるとは限りません。なぜなら、“キャリア”というものは、その時々の偶然性にも大きく左右されるから。これからの長い人生、時には偶然性を上手に活かして、心に余裕を持ちながら「キャリアデザイン」を描き続けていきましょう。
 
 
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