• 2017.07.2708:00
  • 就活入門

文科省「インターンと採用活動の直結は避けるべき」が波紋

インターンシップは今や就活に欠かせない制度。インターンシップに参加したからといって100%採用というわけではなくても、やはり近道だとする企業も少なくありません。ただし今年、文部科学省が「インターンと採用活動の直結は避けるべき」という見解を出したというニュースが就活界をにぎわせました。
 
そこで今回JOBRASS編集部では、採用担当者102名に、インターンをそのまま採用するのをどう思うか、現場の思いを直撃。ありかなしかを答えてもらい、それぞれの意見を聞きました。
 
【インターンをそのまま採用するのをどう思いますか?】
・あり 88.2%
・なし 11.8%

 

 
調査の結果、「インターンシップ参加から採用(内定)」を「あり」だとする採用担当者は9割弱。ほとんどの採用担当者が、「インターン生をそのまま採用」に前向きな姿勢を示しています。では、それぞれの意見を見てみましょう。
 

 あり

 
「あり」とするのは、そもそもインターンシップに参加するということは企業に対する関心・志望度が高いということであり、そこで共に働きたい、という思いが一致するのでは自然な流れという考えの人たちです。
 
■お互いに相手のことをある程度知っており、ミスマッチが少ない
 
・お互いによく理解し合えているからいい(男性/営業・販売/47歳)
・お互いにわかっていて良いと思う(男性/総務・人事・事務/46歳)
・面接より長く接するから(女性/総務・人事・事務/23歳)
・その会社、社風、業務が合うか否かが判断出来るから(男性/営業・販売/48歳)
・その人の人間性や仕事に対する取り組み姿勢が分かるから(男性/総務・人事・事務/45歳)
・一発勝負の評価よりも長期的にお互いを理解出来るので、就職した後のミスマッチによる離職が少なくなるから(男性/総務・人事・事務/47歳)
 
■他の学生よりも志望度合いが高いと思う
 
・インターンに来る学生は志望動機が高いと考えるので(男性/会社経営・役員/43歳)
・そもそもその気持ちがあるからインターンに来ている(男性/その他/44歳)
 
■即戦力になる
 
・インターンとして実際に現場を経験しているので、そのまま社員として使えると思うから(男性/コンピュータ関連以外の技術職/41歳)
・教えなくても済む(男性/総務・人事・事務/42歳)
・経験者を採用することは企業にとってメリット(男性/その他/48歳)
・仕事が出来ない人を採用して一から研修するより、ある程度理解のある人を採用した方が手間がはぶける(女性/その他/39歳)
 

 なし

 
一方の「なし」という担当者の考えは、「インターンシップはあくまでインターンシップ。すべての学生を同じ土俵で判断したい」というスタンス、とまとめられそう。
 
・インターンシップは職場体験の場であり、採用試験は採用試験として別のもの(男性/その他/48歳)
・インターンはインターン(男性/総務・人事・事務/42歳)
・一応、試験は受けてもらう必要がある(男性/コンピュータ関連技術職/47歳)
・特別枠は作りたくないから(女性/総務・人事・事務/41歳)
 
企業によって考え方はさまざまですが、やはり「能力があって会社のためになると判断するなら、当然だと思う」(男性/その他/46歳)という声や、マッチングなどのことを考えると、今後もまだまだインターンシップからの選考、採用という流れがなくなることはなさそう。とはいえ、「インターンシップに参加したら有利&内定」というわけではないので、気を抜かないように!
 
 
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年6月9日~2017年6月15日
対象:企業の採用担当者 計102名

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