- Profile
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氏名:石畠 舞
職種:技術者
入社:2008年4月
部署:東京営業所
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ゲームクリエイターをめざして専門学校でプログラミングを学んだ後、新卒として株式会社ジェイテックに入社。研修を経て、紙幣処理機メーカーにソフトウェア技術者として配属される。現金処理機の担当を経て、2012年からは受付発券機のソフトウェア開発に携わっている。
社員と変わらぬ責任ある立場で、ソフトウェア開発を担当。
私はジェイテックから派遣される形で、貨幣処理機メーカーでソフトウェア技術者として働いています。現在担当しているのは、受付発券機と呼ばれる、役所や携帯ショップなどでボタンを押すと待ち人数や受付番号が出てくる機械の開発です。配属当初は郵便局などでお金を計数する現金処理機を担当していましたが、2012年からは受付発券機のソフトウェア開発に携わるようになりました。トータルで12年以上、異動もなく同じ部署で働いていることになります。
私の今の課題は、技術継承の問題ですね。同じ部署にいたメーカーの社員の方が年齢的な理由で退職してしまったこともあって、担当機種でソフトウェアを開発しているのは私一人だけという状態になっているんです。誰か他の社員の方に業務内容を継承しなければと悩んでいる一方で、私の勤務するメーカーは社員も外から来ている私のような技術者も扱いは変わらない雰囲気があって。私のことを信頼して責任のある仕事を任せてもらえているのは、大変ありがたいことと感じています。
私も単純なもので、上司や他の方から感謝されると、すごくやる気が上がるんですね。機能連携に関する他の企業とのミーティングに、所属部署の上司と二人で参加することも多いのですが、担当者として認められているんだなぁと感じてうれしくなります。勤務を開始して3〜4年目のときは、「そろそろ別の分野にもいきたいな」と考えたこともありました。けれど、責任のある仕事を任されるようになったことで、「この分野を極めていきたい」という思考に変わりました。
入社を決意させた、一人の営業担当との出会い。
学生のときからゲームが好きで、もともとはゲームクリエイターになりたかったんです。進学先も専門学校の情報処理科を選び、プログラミングについて基礎から学びました。就職活動をはじめた当初はゲーム会社に入りたいと考えていましたが、かといって絶対にゲームクリエイターになりたいという強い想いまでは持てませんでした。授業を受けるなかでゲーム以外にもさまざまな分野でプログラムが使われていることを知ったことで、分野を問わずエンジニアとして働いていければいいなというふうに気持ちが変わってきていたんですね。 ジェイテックとの出会いは、学校にジェイテックの方が企業説明をしに来てくれたときのことです。話を聞いて、まずその方のことが気に入りました。見た目ではなくて、人柄ですよ(笑)。ハキハキと話をされるし、何を聞いても快活な感じで返してくれて。他のシステム開発の会社も何社か受けてみたのですが、おとなしい印象の方ばかりで、ジェイテックの担当者の雰囲気だけが全然違っていたんですね。さまざまな企業で勤務できることでいろいろな業種に触れることができる点にも惹かれて、最終的にジェイテックに入社を決めました。
やりたいことを自由に挑戦できるサポート体制。
入社して半年間は同期と一緒に研修をしました。10月に今の会社に配属されたのですが、最初の頃は急に環境が変わったので、なんとなく落ち着かない感じはありましたね。社内にいたときは専門分野ごとに分かれて少人数で研修していましたが、勤務先が工場の中だったこともあって、広いフロアに異なる仕事をしている人が何十人もいるような環境。慣れるまでは、周囲とのコミュニケーションにも苦労しました。でも、私の場合は同期と一緒に配属されて、1年前から働いている先輩もいたので、その方から社内ルールや業務について教わることができました。 12年間働いてきて強く感じるのは、「趣味は仕事にするものではない」ということです。趣味は楽しくてやるものですし、息抜きとして楽しむものですよね。もし私がゲームを仕事にしていたら、ゲーム自体を嫌いになっていたと思います。プログラミングをしていると不具合が出ることがあるのですが、それを解決しているときのストレスといったら半端ないので(笑)。ゲームもプログラムという点では一緒。不具合が出たら、同じように地獄の日々を過ごさなければいけない。そうなると、もうプログラムを見たくないというふうになってしまったと思います。ゲームを仕事にしなかったからこそ、今も純粋に楽しむことができますし、趣味を仕事にしなくて本当によかったと思いますね。 ジェイテックのよいところは、自由に学べるサポート体制だと思います。私が開発しているのは、機械を動かすファームと呼ばれる分野のソフトになるのですが、ハードや電子部品の知識がないと難しい点があるんですね。個人的にその分野の勉強をしようと思ったときにも、営業の方や教育部門の方がすぐに相談に乗ってくれて。詳しい人を紹介してくれたり、作業場所を提供してくれたり、アドバイスしてくれるんですよ。新しく何かに挑戦したいと思ったときに相談先があり、相談したら何かしらの答えを返してくれるところが、すごくありがたいですね。
経験の積み重ねが成長へとつながっていく。
この12年間で自分が成長したと感じるのは、当初は言われたことだけをこなしていたのが、今は言われたことに対して自分から提案できるようになった点です。私の場合、成長にとって一番大きかったのは「経験」だと思っています。過去に経験した似た事例や、他の部署とのつながりが増えるなかで教えてもらった経験から提案できていることがすごく多くて。天才肌ではないからこそ、経験が身になってきたという感覚がすごくあります。 意識が変わったきっかけは、必要に迫られてというのが正直なところです。当時、同じ機種を担当していた上の立場の社員の方が辞めてしまったことで、担当者が私一人になってしまったんですね。そんな状況になったときに、派遣されている立場を考えれば、別な職場に移りたいと希望を出すこともできたと思います。でも、そうしなかったのは、所属部署の上司が私を信頼して仕事を任せてくれるタイプの方だったから。「責任は俺がとるから、思ったようにやっていいよ」と言ってくださったんです。その上司の人柄のおかげで、「よし、やってやろう」という気持ちになれました。私は本当に上司に恵まれていると思っています。 私には数年前から掲げている目標があるんです。それは、ソフトだけではなくて、ハードウェアもわかる技術者になること。私が担当しているのは、機械を動かすソフトなので、どうしてもソフトを担当する人とハードを設計する人との間で溝のようなものが生まれやすいんですね。そんなときに一人でも両方のことがわかっている人がいれば折衝時のクッションにもなれますし、不具合の原因がソフトなのかハードなのかを見極めることにも役立つはず。そうすれば結果的には時間の短縮にもつながっていくと思うんです。ジェイテックでは学びたい分野について希望を出せば必ず対応してくださる方がいるので、本当に助かっています。