• 2015.11.1008:00
  • 企業/業界研究

【商社志望者は読もう】情熱の物語! 本で理解する商社の仕組み

商社は、就活生から例年人気の高い業界です。しかし総合商社を志望している学生の中には、「業界研究が難航している」という人もいるのではないでしょうか。
商社には「グローバルに活躍できる」「給与水準が高い」「投資案件も手がけられる」など、いろいろな魅力があります。しかしだからこそ、事業が多角的であり、業界研究が難しいという難点があるようです。また、入社後に取り組む仕事のイメージが持ちにくいことも、業界研究が進まない理由となっています。
そんなときは、商社を舞台にした小説・伝記などを読んでみましょう。ここでは商社志望の学生におすすめの本を、いくつかご紹介します。

 

 商社を目指している学生が読むべき本

 
・山崎豊子「不毛地帯」
「不毛地帯」は、山崎豊子の不朽の名作とされている経済小説です。これを読んで、日本の商社、商社史を勉強しましょう。
繊維商社から出発した伊藤忠商事が、総合商社へ発展するストーリーが描かれています。これを読めば、商社が発展する過程を知ることができるでしょう。また、商社にどのような仕事があって、何が必要なのかなど、いろいろなことがイメージできるようになるはずです。

 
主人公のモデルとなったのは、伊藤忠商事の元会長・長瀬島龍三。そしてライバルは日商岩井の元副社長・海部八郎で、総合商社の発展の礎を築いた2人です。この「不毛地帯」は1973年から1978年まで「サンデー毎日」に連載されていましたが、その間にロッキード事件やダグラス・グラマン事件があり、類似した題材として話題になりました。商社志望ならば、得るものが多い小説です。
 
 
・松本清張「空の城」
「空の城」は、松本清張の長編小説です。1978年に「文藝春秋」に連載され、1978年7月に文藝春秋から刊行されました。1980年にはテレビドラマ化されましたが、その際のタイトルは「ザ・商社」です。こちらのタイトルの方が、商社を舞台にした作品だということが分かりやすいかもしれません。

 
ストーリーは最大売上高2兆6千億円をあげた総合商社の破綻を描いたもので、きっかけは石油暴落でした。主人公のモデルは元安宅アメリカ社長・高木重雄氏。創業家の相談役社賓・安宅英一氏のモデルも登場します。企業再建を目指して合併を模索し、最終的に吸収合併する伊藤忠商事をモデルとしたリアルな動きも描かれていて、読み応えも十分です。商社ビジネスのリスクや総合商社業界のことを学べる小説です。
 
 
・三菱商事「現代総合商社論」「新・現代総合商社論」

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