• 2017.12.2708:00
  • 企業/業界研究

サービス業の人、転職するなら次もサービス業? それとも?

会社員をやめて、パン屋さんになったり農業を始めたりする人がいます。大手広告代理店で経理として働いていたものの、退職して料理の専門学校に通い、今は小料理屋さんで働くTさん(女性/48歳)は、こう言います。
 
「人に直接『ありがとう』って言われる仕事がいいなあと思って。会社のなかだと、会う人もほぼ毎日同じだし、スキルアップを感じられなくて、行き詰まりがありました。もちろん社員の人からは感謝されるし、自分がやっていることが無駄とかそういうことではないんですけど……。もともと好きだった料理を仕事にできたら、と。最初からそうしていればという思いもなくはないですが、思い立ったが吉日! やらないで悶々とするより、飛び込んでみようと思いました」
 
でも逆に、サービス業から会社員になる人、なりたいと思う人はどのくらいいるのでしょうか? そこで今回JOBRASS編集部では、サービス業を中心とした、“土日祝が休みではない”業界で働く109名に、転職するとしたら、次もサービス業を選ぶのか、それとも、土日祝が休みのような(サービス業以外の)仕事をしたいと思うかをアンケートしてみました。その結果は……?
 
【転職するとしたら、次もサービス業を選びますか? それとも、土日祝が休みのような(サービス業以外の)仕事をしたいと思いますか?】
・サービス業を選ぶ 55.0%
・サービス業以外を選ぶ 45.0%

 

 
次もサービス業を選ぶ、と答えた人は55%。ただしサービス業以外を選びたいとした人も45%を占めており、ほぼ半々、といった結果になりました。
 

 サービス業を選ぶ

 
「サービス業を選ぶ」とした人で、もっとも多かったのは「やりがい」「楽しさ」に言及するものでした。少々キツいなと思うことがあっても、それがあれば頑張れる。何よりもかえがたいものですね。
 
・サービス業のやりがいには変えられないから。(男性/不動産賃貸、インターネット輸入販売/47歳)
・すごく楽しい仕事だから(女性/飲食サービス/26歳)
・楽しい(女性/リラクゼーション/41歳)
・好きな仕事だから(女性/飲食業/40歳)
 
そして、そのやりがいの原点は、やはり「人と接する」ということ。さまざまな人と関わる仕事で、人に喜んでもらえることを実感し、また自分も成長できるのが魅力のようです。
 
・やっぱり人と関わることが好きだから(女性/作業療法士/23歳)
・意外と楽しいし、普通では会えないような人と話す機会がある(男性/タクシー/41歳)
・サービス業にもよるが人に喜ばれる仕事の方がいい(男性/介護/41歳)
・間口が広い(いろいろな事を学べる)(男性/生産設備のメンテナンス/48歳)
 
また、デスクワークや事務的な仕事は自分に向いていない、という声も多くみられました。
 
・デスクワークは向いていないから(女性/アパレルの販売/33歳)
・事務的な仕事があわない(男性/介護職/42歳)
・自分に合ってる(女性/アパレル/26歳)
 
休みが不定期であることについては、「むしろ平日休みのほうがいい」と考える人も。これは「単純に慣れ」という人も少なくないようです。
 
・土日休みだと人が多くて休めない(男性/小売り/38歳)
・平日に時間が取れる方が、銀行に行ったりするのに便利だから(女性/歯科技工/44歳)
・平日の休みが気に入ったから(男性/美容/45歳)
・平日休みの方が楽しい(女性/介護職/34歳)
 

 次はサービス業を選ばない

 
一方で、「次はサービス業を選ばない」という人。単純に、違う世界を見てみたいから」(男性/理容関係/46歳)「次は違うことを試してみたい」(男性/不動産鑑定士/45歳)など、「違う世界もみてみたい」という人もいますが、多かったのは「土日祝休みを経験したい」というもの。
 
連休がないことを嘆く声や、家族や子どもができたり、介護があったりなど、家族サービス面で不都合を感じるようになるという声がみられます。
 
・ふつうに休みたい(男性/宿泊業/43歳)
・やはり土日休みの方がいろいろな面で都合がいい(男性/コンビニで接客をしている/31歳)
・家族との休みがほしい(男性/不動産/33歳)
・決まったルーティンで動きたい(男性/飲食店でのシフト制/28歳)
・今は三交替ですが、できれば、生活習慣が安定する日常勤務がよいから(男性/製造業/43歳)
・連休のとき、ニュースとか見ても羨ましい。ゆっくり休んで旅行にも行きたい!(女性/ホームセンター/48歳)
・最低でも一週間の内で2連休を取りたいから(男性/医療クリニック/42歳)
 
また、サービス業に従事したものの、人と接することがそれほど好きではないことに気がついたり、疲れたり…という人もいました。
 
・人との付き合いが面倒だから(男性/電子部品製造/42歳)
・人と接するのを避けるため(男性/交通/45歳)
・接客がきらい(女性/不動産/48歳)
 
接客業に従事する女性(32歳)は、「転職する年齢にもよりますよね。例えば私みたいに40歳まで接客業をやって、それからいきなり普通の会社員っていうのは、私は厳しいかも。パソコンとかも不慣れだし、ずっと座っている自分が想像できません。でも、先輩で、逆に本当に普通の会社員として転職した男性もいましたよ。営業職で、接客術を活かしてバリバリやっているみたいです。その時やりたいこと、やれそうなことを一生懸命がんばるだけです!」と話してくれました。
 
 
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年10月13日~10月23日
対象:土日祝が休みではない仕事をしている社会人 計109名

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