• 2016.05.3111:30
  • 面接/筆記/ES対策

キャリアコンサルタントが教える「面接で落ちる学生はこんな学生」

面接で少しでも良い結果が出るようにと就活生は一生懸命に準備をしていますね。企業研究をしたり、自己分析のセミナーを受けたり、慣れないスーツの着方の研究をしたり、女子学生の方はメイク講座を受講するケースもあると聞いています。

 
同じような内容で準備を進めているのですが、どうしても面接で比較的受かりやすいタイプと受かりにくいタイプに結果が分かれてしまいます。受かった人と受からなかった人で比べても、人間的にも能力的にも大きな差がない場合も多いと思います。しかし軽視できないのはその「ちょっとした差」であり、面接官からすると想像以上に大きな差であるため、就活生の予想を超えて結果に反映してしまうようです。今回はその軽視しがちな「ちょっとした差」について私の経験をもとにお伝えします。

 

 「開始1分」で勝敗がつく?

「面接の開始1分で合否を決める」という面接官に出会ったことがあります。人事としてスタートしたばかりの頃だった私は「そんな極端な方法で良いのかな?」と半信半疑でした。1分間でわかる事といえば、表情、立ち方、歩く様子、座り方、目の表情、スーツの着方など、目で見ただけで判断できる事や、挨拶の時の声のハリや明るさ、声の大きさなど、耳で聴こえてくる情報のみです。どんなにかき集めてもこの程度が精一杯で、就活生の皆さんが必死に準備してきた自己分析や企業研究など全く活かす事さえできない短い時間で合否が決まるというのです。

 
つまり実際に私が面接官としての経験を重ねていくうちにわかってきたことは、第一印象の良し悪しが相手に与える非常にインパクトはものすごく大きい! ということです。

 
面接官のお仕事はたった30分〜60分という限られた時間内に合格か不合格かという大きな決断を仮説を立てながら判断をしていかなければなりません。1分という短い時間でも面接官たちは敏感に情報収集しているということを意識しておく必要があります。

 

 残りの時間は「あくまで確認時間」

先ほど、開始1分で大まかな評価をされてしまうと申しました。「では残りの時間は意味があるの?」を思う方も多いと思いますが、残り時間はそれら一瞬で判断した評価が果たして本当かな? という「確認作業」をしています。

 
元気がない第一印象だけど、もしかしたら普段の生活は活動的かもしれない。軽い印象だけど、意外と地道な努力をするタイプかもしれない。など、「かもしれない」という視点でわざと確認作業をしているのです。

 

 面接で落ちるタイプというのは?

このコラムのタイトル通り、「面接で落ちるタイプ」を簡単にまとめると、まず会ってすぐの第一印象で普通以下の印象を面接官に与えてしまい、なおかつそのあとの「確認作業」の時間でも、普通以下の内容でしか伝えることが出来ないまま面接の終了時間を迎えている人たちであると言えます。

 

 「第一印象」で落ちるパターン

・表情が暗い
仮に緊張していても「明るく努めている」と相手に感じて貰う事が大事です。表情が暗い人とまた会いたいと思う人はいません。面接官にも感情があるので、良い印象を持ってもらうという事は大事です。

 
・見た目が悪い
ここで伝えたいのは「清潔感」の事です。具体的には身だしなみの事です。スーツを丁寧に着ているか? 髪型に清潔感があるか? ヨレヨレの靴やカバンではないか? ヒゲや眉毛を整えているか? 口臭や体臭などに気を使っているか? などの事です。見た目の清潔感は普段の生活感が現れるので注意しましょう。

 
・声が小さい
企業は若手に対して「(単純に)元気かどうか?」を求めます。ですから元気を表現する上で声の大きさは大事な要素です。緊張していても声が小さければ弱々しい印象になります。仮に緊張しても声だけは絶対に大きく話すようにしましょう。

 

 「行動」で落ちるパターン

・自信たっぷりに話せばよいと思っている
自信たっぷりに話すだけで評価が上がると思うタイプも要注意です。自信のある態度で話す事は信頼にもつながりますが、あくまで話す中身が伴ってこそ! 表面的な内容はすぐに面接官は見抜いてしまいます。

 

 「話し方、話す内容」で落ちるパターン

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