• 2016.04.2004:00
  • 就活入門

【2018卒・2019卒学生にも対応】理系学生のための就活攻略法

よく「理系は就職に強い」と言われますが、だからといって呑気に構えていると大変なことに。理系就活の特徴をはやめに捉えておくことで、就活をスムーズにすすめることができます。現在、就活中の2018年卒のみなさんも、これから就活ガイダンスなどがおこなわれる2019年卒のみなさんも、一度ぜひご覧ください。
 

 就職活動スケジュールについて

 
現在、2018年度の就職活動は、大学3年生(大学院1年生)3月に企業の採用情報が解禁、大学4年生(大学院2年生)6月に選考活動が解禁となっています。現時点では今年も2019年度も同様の動きになりそうです。ただし、アイデム調査でも、【“選考活動”解禁前に 「面接選考等開始」予定の 企業は56.2%】という結果が出ているように、現在、企業によって進捗はバラバラで全ての企業が同じ、と言えないのが現状です。 現在所属ゼミが決定していれば、どの時期に研究・学会で忙しくなるかを把握し、逆算しておく必要があります。早めの動きをとっていくことが必要でしょう。(2017年5月8日時点)

 

 理系就活の特徴

 
理系学生も「企業を探し、選考を受け、入社する」という流れは文系と同じですが、理系ならではの特徴を押さえて就職活動をすることが大事です。理系就活のキーは「選択」です。
 
【1】理系学生ならではの選択肢
 

 
1)就職 or 進学
理系学生の場合そもそも「(学部卒で/院卒で)就職をするのか」というところからスタートします。もちろん文系の学生も大学院という選択肢はありますが、理系学生は進学の割合も高く、学校・学部によっては、ほぼ大学院に進学している場合があります。
 
「院卒の方が就職活動に有利ではないか」といわれることがあります。これは、文理共通して、言えることですが、就職活動において「絶対、100%」はありません。企業が持つ採用基準によって、みなさんの状況によって異なってきます。
 
大きな選択肢となりますが、迷っている場合は「自分の学校・学部」はどうなのか調べてみましょう。
就職活動のために、学業生活を送っているわけではありませんが、現在在学している学部・学科では「学部卒(院卒)でも就職ができるのか」、「大学院(修士課程)の知識レベルが無いと、就職活動において専攻知識が生かせないのか」といった観点で、ゼミの先生やキャリアセンターの方、先輩に実態を聞いてみるとよいでしょう。
 
◎結論:「就職か進学か」という選択を「自分の所属学校・学部」の現状を知って選択する
 
2)自由応募or 学校推薦
就職を決めた場合、次に待ち構える選択肢は「応募方法」にあります。文系学生の就職活動は、就職ナビサイトなどで自ら企業を検索し、エントリー>>選考を受けるという流れですが、理系学生には「学校推薦」という方法があります。
 
▼意味
「学校推薦」・・・企業に対して大学が学生を推薦する制度
「自由応募」・・・企業に対して学生自身が探し応募する制度
 
学校推薦のメリットは「自由応募に比較して、競争倍率も低く選考ステップが少ないことが多い」ことです。デメリットは「推薦を受けた企業から内定を貰った場合、入社しなければならない」ということです。場合によっては、辞退することも可能ですが、学校推薦の場合、「学校」が推薦した学生という意味合いが強く、「学校が推薦した学生が辞退した」となると、次の年からその枠が無くなってしまうことも考えられます。また推薦をもらえたからといって、必ず内定を得られるわけではありません。
 
自由応募のメリットは「たくさんの選択肢から企業をみて応募することができること」です。デメリットは、学校推薦のメリットの逆で「学校推薦と比較すると、競争倍率が高く、選考ステップが多い」ことです。名の通り、自由に就職活動をすることができるのです。
 
今では、学校推薦と自由応募を併願して行う学生も増えていますが、上記で説明したように「学校推薦」で受かった場合は、入社する必要があります。また、スケジュール管理もかなり大変になるので、「保険」という意味合いで、併願を簡単に選ぶのは避けておくとよいでしょう。
 
◎結論:メリット・デメリットをふまえ、本当に自分がやりたいことは何かを考えてみよう
 
3)専攻をいかす or 専攻外 or 文系職
では、次に就職先について考えてみましょう。学校推薦を選ぶ場合は、「専攻を生かした」就職先になることが多いのですが、自由応募の場合には主に以下の3つの選択肢が考えられます。
 
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a.専攻 …自分が専攻した学問を生かすことができる業種・職種
b.専攻外(理系職)…専攻外であるが、理系の知識を生かすことができる業種・職種
c.文系職…専攻(理系であること)とは関係がなく、マスコミ・広告・金融などへの就職
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メーカーなどの応募条件を見てみると、「●●専攻の学生」「理系」「文理不問」などが書かれている場合があります。「専攻」が限定されている場合は、専門知識を要する職種であり、専門知識を生かすことのできる職種と考えて良いでしょう。
また、「理系」と書かれている場合、「専門知識」というより、「理系学生の持つ知識」や「考え方」を求められていると考えておくべきでしょう。理系学生のみなさんは意識していないかもしれませんが、文系の学生の場合、「大学受験から、数学を全く行っていない」、「理科の科目をほぼ行っていない」ということが考えられるのです。また、理系学生に求められることが多いのは「論理的思考力」です。
論理的思考力とは、「物事を筋道立てて、論理的に考える能力」と言い換えることができます。
理系の学生が全員持っているとは限らないのですが、「仮定を立てて、証明する」ことを得意とする学生、日々同様のことを行っている学生が多いことから、理系の学生が論理的思考力が高いといわれています。この論理的思考力は、現在コンサルタントやシンクタンクで必要とされています。
 
◎結論:「専門性」を生かすか、「思考」を生かすかを考えてみよう
 

 理系就活での注意点

 理系学生は、文系学生よりも就職率が高く、比較的簡単に就職が決まると思われがちです。
しかし、志望している企業に入るには、気を付けるべき点がいくつかあります。

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