• 2016.09.1511:30
  • 就活入門

総合職と一般職の違い|どちらを志望するかの判断基準

就職活動は、卒業後に働く企業を見つけるだけではなく、卒業後のライフプランを考える良い機会です。特に女性は昔から、どの業界、どの企業で働くかと同じくらい、総合職と一般職のどちらを選ぶか、迷う人が多いようです。あなたも、入りたい企業があったとき、総合職と一般職のどちらを志望するか悩むことはありませんか。「総合職」よりも「一般職」の方が入りやすいのか、入社後、どういった違いがあるのか、考えてみましょう。

 
目次
・総合職と一般職とは
・総合職の具体的な役割
・一般職の具体的な役割
・総合職と一般職における4つの違い
・総合職と一般職どちらを志望すべきか
 

 総合職と一般職とは?

「総合職」と「一般職」という概念は、1986年の「雇用機会均等法」の施行時に、それまで男女別で行われてきた雇用管理制度を改めて、総合職、一般職といったコース設定をし、コース別の管理を行うシステムとして大企業を中心に導入されました。「雇用機会均等法」の正式名称は、「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律」、この法律は、働く人々を男女という性差ではなく、意欲や成果、適性や能力によって評価し、処遇するべく導入されたものです。この法律の下、コース別の雇用管理が実施されるようになりました、これは、個人が自身の事情や希望に応じた働き方を選べるようにと作られたものです。この法律が施行され、「総合職」と「一般職」ができてから30年以上の時間が経ちました。

 

本来、男女の性差をなくすためにつくられた制度ですから、総合職は男性のみ、一般職は女性のみといった制度を作るなど、一方の性の労働者のみを一定のコースに分けるといった制度運営は禁止されています。当然、コースの各区分内での配置、昇進、教育訓練といった雇用管理についても、男女別で運用基準に差があってはなりません。女性だから営業業務から外すといった規定があってはならないということです。男性は一般職になれない、ということもありません。自分のキャリアプランに従って、男女の差なく、選ぶことができます。

 

 総合職の具体的な役割

総合職は、「企業において総合的な判断を要する基幹業務に取り組む職」です。将来的には企業の中核を担う幹部候補生でもあり、企業内で、さまざまな部署、仕事を経験しながら管理職になることを期待されています。当然、企業の展開する地域全域での異動、転勤の可能性があります。入社後は、さまざまな部署、仕事のなかから希望や適性に応じて配属が決まりますが、数年で別部門に異動する可能性もあります。

 

 一般職の具体的な役割

一般職は、「一般事務などの定型的・補助的な業務を担う」職です。支店や工場といった事業所単位で採用されることが多く、基本的には転居を伴う異動はあまりありません。いうなれば、総合職をサポートするようなアシスタント的な仕事、業務範囲はそれほど広くなく、マニュアルがあるような仕事がほとんどです。

 

 総合職と一般職における4つの違い

総合職と一般職の違いは、どういったものでしょうか。

 

1.業務内容

総合職と一般職では業務内容が違います。先に述べたとおり、総合職は「判断を要するような基幹業務」、一般職は「補助的な業務」を行います。例えば、営業部門に勤務している場合、総合職は顧客営業を担当し、一般職は営業サポートの事務処理などを行います。当然、総合職の方が責任の重い仕事を行うことになります。また、最近では、一般職が行ってきた仕事の多くを派遣社員やパートさんに任せる企業が増えており、一般職の業務は、派遣やパート社員の管理に移行しつつあります。

 

2.キャリアアップ

総合職と一般職では、出世スピードが異なります。総合職は将来の幹部候補生という位置づけがあるので、出世もしやすい立場になっています。職能資格制度を採用している企業では、入社段階での職級に違いがあることも多いです。その後の昇進や、職級を上がるための試験を受ける機会も変わってきます。例えば、全国展開している流通大手のA社では、総合職を選ぶと、入社時に「総合0級」となり、入社一年目に昇格試験を受けることができます。受かると、5段階ある職級の4番目の段階に入ることができます。各段階には3つずつ級があります。一般職の場合は、5番目の段階の最初の級に入り、3級上がってからでなければ、昇格試験を受けることができませんから、入社時点で大きく差があり、その後の昇格にも当然差が出てきます。

 

3.転勤

総合職は、業務内容も多岐に渡ります。会社の業務状況に合わせて国内だけでなく海外を含めて、どこにでも異動が出ます。業務内容も大きく変わる可能性があり、働く場所だけでなく仕事内容も変わることがままあります。一方で、一般職は業務内容が変わることはあまりありません。本来、定型業務を行っていることが多いので、上司が変わるとしても仕事内容はそれほど変わりません。働くエリアも決まっていることが多く、そのエリアを越える転勤はありません。

 

4.待遇・給与

キャリアアップの違いは、当然ながら待遇の違いに表れてきます。総合職と一般職では、基本給も、その後の昇給率も違っています。職能資格制度を採用している企業であれば、昇級試験を受けるためには成果をあげる必要があります。総合職であれば、例えば大きく営業成果を出せることもあるかもしれませんが、一般職の場合、事務のスキルを上げてもなかなか評価につながらない部分があるかもしれません。

 

企業によっては「エリア総合職」という職を設けている場合があります。全国的な異動はない「総合職」という意味合いですが、職務内容は企業によって異なっています。総合職と同じ仕事をしつつ、引っ越しを伴うほどの異動はない会社もあれば、限りなく一般職に近い仕事内容の会社もあります。志望される場合には、OB/OG訪問の際に、詳しく聞いてみるといいでしょう。業務内容、待遇の違い、キャリアアップの方向性等、企業によって違うので、確認しておく必要があります。

 

 総合職と一般職どちらを志望すべきか

総合職、一般職、どちらで就職したらよいのか、それは、志望者の適性とキャリアプランにかかっています。大きな仕事をしたい、どんどん出世したいと思うなら、総合職で入社する必要があります。そこまで思わなくても、社内である程度決まった仕事をするよりも、外回りの方が好き、業務内容を自分で考えてどんどん変えていきたい、企画や営業がしたい、といった総合職でなくてはつけない業務を希望する場合には、総合職を目指しましょう。

 

自分の育ったところから引っ越したくない、転勤はできないというのであれば、転勤前提の総合職に就くわけにはいきません。将来結婚して子供を産んで……といった仕事以外のことも考えながら、決める必要があります。事務仕事が好きだから、大きな責任は負いたくない、といった思いがある場合は、待遇面でのマイナスを一度考慮しましょう。スキルを磨いてもそれほどお給料が上がっていかなくても良いのか、という点です。自分より勤続年数が圧倒的に少ない総合職の人が自分よりも高いお給料をもらっていても、仕事に反映させないで済むか、考えてみてください。
 

ちなみに、以前一般職の社会人に聞いた「一般職に向いていると思う人、あるいは向いていないと思う人の特徴」の主な結果は以下のとおりです。

1. コツコツとした仕事が得意で真面目な人
2. 柔軟に何事にも取り組める人
3. コミュニケーション能力がある人、協調性 
 引用元:一般職に向いている人とは?現役会社員578名にきいた6つの特長

人と話すのが苦手だから、決まったことだけをしたいから一般職を希望する、という考え方は避けたほうがよいでしょう。
 

入社してからキャリアプランが変わって、コースを変更することは多くの企業で可能です。ただ、総合職から一般職に変わる、というのは比較的容易な会社が多い一方で、一般職から総合職にかわるためには、上司の推薦や試験に通ることが必要など、かなり難しいと言われています。就職活動をしている今だからこそよく考えて、将来、悔やまない選択をするようにしましょう。

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