• 2017.06.2608:00
  • 企業/業界研究

【多様な働き方時代】見過ごされがちな「在宅勤務のデメリット」とは?

働き方改革で、さまざまな働き方が模索されています。出勤せずに在宅でおこなう、時短、週休3日などなど…。それらについて、実際の社会人はどう考えているのでしょうか。
 
今回JOBRASS編集部では、20代~30代の若手社会人101名に、在宅勤務の制度があるかどうかをアンケート。「ある」と答えた人にはどのくらい活用されているのか、また全員に対し、「在宅勤務の制度があることによって考えられるメリット・デメリット」を聞いてみました。
 
【いまの職場では、在宅勤務の制度はありますか?】
・ある 5.0%
・ない 95.0%

 

 
あると答えたのは、わずか5%。その人たちの会社でも、「現在試験的に導入している段階。3人程度が試している」(女性/研究・開発/27歳)と、まだまだ試験段階のようです。
 
では、在宅勤務の制度があることによって考えられるメリット・デメリットとは?
 

 メリット

 
メリットはもちろん「好きな時間に働ける」というもの。特に子育てや介護など、家からなかなか離れられない生活でも働くことができるのは魅力です。
 
■好きな時間に働ける
 
・子育て、介護中でも仕事を辞めなくてすむ(女性/研究・開発/27歳)
・あいた時間で働くことができる(女性/総務・人事・事務/25歳)
・好きな時間に働くことができ子育てなどをしていてもバランスよく働くことができそう(女性/金融関係/26歳)
 
■家から出られない人も働ける
 
・家から出られない事情があっても、仕事が進められる(女性/総務・人事・事務/28歳)
・身体的に外へ出ることが不可能な人でも働くことができる(女性/その他/25歳)
 
■通勤時間がなく、ストレスが減り時間を有効的に使える
 
・通勤時間がないため時間を有効に使える(女性/その他/30歳)
・在宅勤務ができれば、通勤電車に乗らなくて良くなりますので、ストレスが激減すると思います(男性/コンピュータ関連技術職/29歳)
 
■余計な人間関係の煩わしさがない
 
・余計な人間関係を気にしなくていい(女性/公務員/24歳)
 

 デメリット

 
デメリットは自己管理をしっかりしないとルーズな生活となりそう、という声が最多。また人と人が顔をあわせることで緊張感が保たれるほか、情報に敏感になる、アイデアが湧くといったメリットがあるため、それがなくなると仕事へのモチベーションがあがりにくい、コミュニケーションがなくなりすぎて精神的にキツくなりそうといった声や、給料を心配する声もみられました。
 
■メリハリがつかなくなる
 
・どこでもできるけど、仕事と私生活の間がなくなる(男性/その他/29歳)
・好きな時に働けるがダラダラ仕事をし緊張感がなさそう(男性/営業・販売/34歳)
・いつ働いて、いつ休めるのかわからなくなってしまいます(男性/コンピュータ関連技術職/30歳)
・自由な環境だから故に仕事のメリハリがつかなくて、納期が遅れるなどの可能性が懸念される(男性/金融関係/31歳)
・集中力が途切れる(女性/営業・販売/24歳)
・デメリットは家族同居の場合でしょうか。場合によっては集中できません(男性/その他/24歳)
 
■やる気、緊張感を保ちにくそう
 
・モチベーションが下がりそう(男性/その他/30歳)
・やる気が起きないのでは、という心配はある(女性/その他/32歳)
・自己管理が必要だし人が周りにいないので張り合いがなくなりそう(女性/その他/35歳)
・他人と仕事することでプライベートの時間ではない緊張さがあり在宅になれば身だしなみ、緊張さが欠ける(女性/その他/30歳)
 
■人とのコミュニケーションがない
 
・人と会わないので新しいアイディアが生まれない(女性/研究・開発/27歳)
・コミュニケーション力が劣る(女性/コンピュータ関連以外の技術職/26歳)
・情報交換に滞りがある(男性/その他/34歳)
・他社とのコミュニケーションがとれなくなるので話が鈍くなる(女性/その他/30歳)
・同僚や上司に気軽な相談や報告ができない。相談する相手がいなくて、精神的に疲れそう(女性/総務・人事・事務/26歳)
・人と会わず素敵な出逢いもないとおもう(女性/営業・販売/25歳)
 
■家から出なくなる
 
・外に出る機会が減り、精神的にキツくなる(女性/研究・開発/28歳)
・家から出なくなる(女性/その他/22歳)
 
■トラブル対応、協力しあった作業ができない
 
・トラブル対応はできなそう(男性/コンピュータ関連以外の技術職/27歳)
・流れ作業のような協力しあって仕事ができない(女性/総務・人事・事務/26歳)
 
■仲間意識は減りそう
 
・仲間意識が薄れる(男性/総務・人事・事務/35歳)
・自分勝手な人が増えて、調整ができなさそう。(男性/コンサルタント/24歳)
 
■情報漏えい
 
・情報漏洩(女性/その他/28歳)
・セキリティが面倒(男性/コンピュータ関連以外の技術職/32歳)
・情報の流出の恐れがある(男性/営業・販売/33歳)
 
■給料が減りそう
 
・やっぱり在宅勤務ですと一般の勤務よりも給料が安くなると思います(女性/その他/29歳)
・安定してたくさん稼げるかどうかっていったら、ちょっと難しいんじゃないかな(男性/コンピュータ関連以外の技術職/22歳)
 
何をストレスと思うかは、人それぞれ。自分に合った働き方を考えたいものですね。
 
 
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年4月14日~2017年4月19日
対象:社会人1~2年目の男女 計101名

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