- Profile
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氏名:信田 智範
職種:ラインリーダー
入社:2009年12月
部署:製造部
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2009年にパートとして入社後、2011年に正社員へキャリアアップ。かねてより飲食業界や食に携わる仕事には関心があり、商品の安定した製造・供給に加え、現在はラインリーダーとして多くのスタッフを総括している。
What I do -こんな仕事をしています-人の口に入る商品を製造する、やりがいと重み。
阪急デリカアイには、仕事を進める上で「パートだから」「社員だから」といった考えは基本的にありません。やりたい仕事を自分で見つけて、取り組むことができます。それは私が短期アルバイト、その後パートをしていた頃からずっと変わっていません。手の込んだ仕事も、スキルが必要な仕事も「やらせて欲しい」と手を挙げれば携わることができます。
私は現在、「炊飯」と「和菓子」のラインのリーダーをしています。炊飯ラインはご飯を炊く工程がメインで、いなり寿司やおにぎりなどの商品を製造します。和菓子ラインは主に大福やおはぎなどの商品を製造しています。和菓子は製造後に冷凍出荷して、その後店舗に運ばれる前に解凍して売場に陳列されています。
入社した当時は、和菓子はもちろん炊飯のノウハウもまったくありませんでした。家庭用のジャーならご飯も炊くことはできますが、業務用の大きな釜は当然勝手が違います。同じ機械を使っている工場で研修を受けるなどもしましたが、それでも材料の違いや機械の微妙な設定の差で、思うように炊き上がらないこともありました。はじめのうちは失敗の連続だったので、上司の励ましや一緒に働くスタッフにはとても支えられましたね。
My work -先輩たちの働く姿-「食」は生きもの。いつもと同じ気構えでは、いつもと同じ味は出ない。
製造は材料の産地や品種、また同じ産地・品種でも農家が違う、さらに気候の変化などによっても商品の仕上がりが変わってきます。 材料の高騰などもあり、出来る限りリスクを負いたくない気持ちは当然ありますが、時には大胆に機械の設定を変更しないといけないケースも出てきます。いつもと同じ美味しさを出すために、どこかで失敗を覚悟しながらもその中で「いちばん良い機械の設定」「いちばん良い仕上がり」を気にするようになりましたね。 職場には多くの仲間がいます。ひとりで仕事をしているわけではないので、ラインリーダーとして一緒に働くパートさんに気持ちよく仕事をしてもらうには、どうすればいいかということも考えるようになりました。仕事と家庭を両立していたり、中には小さなお子さんを育てている女性のパートさんも多いので、仕事のこと意外も積極的に話しかけて、ひとりひとりの性格や人柄をきちんと把握するように心がけています。 自分で動くほうが早いと思うときもありますが、会社全体の成長を考えると誰かひとりが頭抜けて仕事ができるのではなく、少しずつでもみんなで成長していかないといけないので、職場でのコミュニケーションやチームワークには特に気を配っています。
My work -先輩たちの働く姿-お客様からの反応は、製作者にとって何ものにも代え難い刺激。
製造は「良いもの」を追求できるやりがいに満ちている反面、工場の中で仕事をしているため、お客様の反応が見えにくい部分がどうしても出てきます。だからこそ「美味しかったよ」とたったひとこと反響をいただけるだけで、皆ものすごくやる気になります。 稀にですが、お客様から直接お電話でお礼をいただくことがあります。そういうときは私自身も嬉しいですし、スタッフには必ず伝えるようにしています。やはりそういうメリハリがないと、製造スタッフは新鮮味に欠けてしまうんですね。 昨日とまったく同じ材料で、今日も同じ味が出せるとは限りません。ちょっとしたことで仕上がりが変わってくるので、常に「今日はどうだろう?」という姿勢は常に大切ですが、理屈でそう分かっていても、人間なのでなかなか思い通りにはいきません。 そういうときにお客様からのお声は本当に心強いです。またお礼やお褒めの言葉だけでなく、厳しいご意見も真摯に受け止め、こちらも同じようにスタッフに伝えています。これでいいと思って作っている仕事も、お客様がどう感じられているかはこちらではわかりません。 お客様からのご意見や、営業や商品開発が伝えてくれる情報を大切に、これからも満足していただける商品を安定して製造していきたいです。
People and culture -働きやすい職場-阪急デリカアイだから得られるもの。製造業でしか感じられないもの。
難しい局面も、一緒に頑張ってくれる職場のスタッフ、先輩や上司の支えのもとで、これまで何とか乗り越えてきました。 ラインリーダーといっても、生産が遅れている時は自分ひとりではどうにもなりません。一人でも多くの人にお願いして、一緒に頑張ってもらいます。材料が足りない時も同じです。商品開発部や営業部のメンバーに声をかけて、材料の手配をお願いします。 「大変な時は、部署も超えて、全員で助けあう。」 そう考えるメンバーがどこの部署にもいて、私自身もそういうことを教えられながら仕事をしてきたので、それが阪急デリカアイの社風だと思っています。それでも、自分が困っているときに手を差し伸べてくれる存在は嬉しいものです。 人の助けが有難く感じるのは、何かネガティブなことが起こっている時です。その中で「気付き」「気配り」「心配り」を理解している人がこんなにいるんだなといつも思い知らされます。 製造業は地味な印象があるかもしれません。ほとんどが機械で、人はその調整や補助作業だけというイメージもあるかもしれません。しかし実際は同じ日など一日もなく、ドラマチックな仕事です。人が食べるものを作ること、団結することでしか得られない喜びがあるということを、これからも多くの人に伝えていきたいと思います。