• 2017.03.2204:00
  • インタビュー

【緊急開催!】2017卒の日本大学の先輩が語るリアルな「シューカツ」

3月1日を過ぎ、2018卒の学生にとっては、本格的に就職活動がスタートしました。本格的にスタートしたとはいえ、不安も多いことと思います。
 
そこでJOBRASS編集部ではリアルな就活の話を聞こうと、【日本大学法学部マス・コミュニケーション研究会】のみなさんに協力を依頼。つい最近、就職活動を終えた2017卒の先輩4名に集まっていただき、就職活動に関してお話を伺いました。インタビュアーもリアリティを…ということで現在、就活真っ最中の2018卒の学生さんにお願いをしました。座談会は、グループディスカッションや筆記試験・WEBテストを中心に話が及びました。
 
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▼座談会に協力してくれた2017卒の先輩
A先輩:某IT系企業内定・マス研元代表。真面目でしっかり者。実はちょっとチャラい
B先輩:某出版社内定・負けず嫌いの努力家。姉御肌で話も面白く、後輩から慕われている。
C先輩:某人材会社内定・普段は頼りないいじられキャラだけどやるときはちゃんとやるタイプ
D先輩:広告会社内定・クールビューティー。サークルのイベントでは動画を作ってくれる。 隠れパリピ?
 
▼インタビュアー: 2018卒学生(日本大学 法学部 女性)
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― 早速ですが先輩たちそれぞれ、どんな業界を受けたのか、選考フローの特徴と併せて教えていただいてもいいですか?
 
A:俺はIT業界やインターネット業界を中心にベンチャー企業を受けていたから、そこだけの話になっちゃうんだけど、グループディスカッションはあんまりなかったね。就活中2回くらいしかなかった。 IT業界のグループディスカッションやグループワークの内容が、専門知識がある程度ないと理解できないようなものもあったな。それと、会社の規模で選考フローが違ったという印象も強い。規模感の小さい企業だといきなり個人面接だったり。グループ面接も2,3回しか受けてないな。
 
B:私は印刷と製紙と出版をメインに受けていました。印刷と製紙はグループディスカッションもバッチリあったなあ。下手したら2回くらい。個人的にはそこで結構人数を絞ってるような印象だった。逆に出版でグループディスカッションはほとんどなかった。それよりも大事なのはES。ESでかなり落とされますね。あと筆記試験。出版は卒業年度だけでなくて、募集対象が●●才以下、としていることも多いから、普通に社会人の人もいるので少し独特。
 
― グループディスカッションって「落とすため」にやってるって感じなんですか?
 
B:そういう印象は正直受けました。保険会社は周りの学生と仲良くなリましょうとか、あなたがどんな人か知りたいから実施します、という印象もあったけれど、、印刷とか製紙はそれと比べると、結構厳しい質問投げかけてくることもあった。
 
― えぇ……業界によってグループディスカッションの重要度って違うものなんですかね。
 
B:そうだね。印刷は筆記試験とかESがすごく簡素だった。
C:自分は人材業界と旅行とホテル受けてて、どの会社もある程度、大きな規模感だとグループディスカッションはあった。でもディスカッションの内容は業界内ではほとんど同じで、人材業界であれば、「会社をいかに成長させるか」といったテーマが多かったり、旅行業界は「お客様を満足させる旅行プラン」を考えることが多かったり。業界のことがほとんどだった。私の感覚だと筆記試験とかは業界かかわらず実施されていて自宅で受けるタイプが多かった。SPI以外の対策をしておくのは大変だったかも。
 
― グループディスカッションではみなさんどのポジションやってました?
 
C:一緒のグループの人のタイプによって決めてた。大人しそうな人が多いグループならば司会をして、積極的なメンバーが集まったときは聞く側に徹していた。
 
― グループディスカッションの対策は何かしてましたか?
 
C:グループディスカッションの対策の就活イベント行って場数を踏んでた。自分の頭で流れ作ってそれが実践できるところまでくりかえし参加した。
 
D:私は広告業界を受けてて最初OBOG訪問をして誰か一人にESを提出するって形式の少し変わった採用方法だった。その採用ちょっと変わってるから、対策のしようがないってのはあったかも。
 
― 面白い採用方法があるんですね。
 
D:なんか、その採用始めたら内定辞退者が減ったらしいのよね。
 
― 他に業界受けました?
 
D:WEBサービス会社受けた。説明会のときにエントリーシートを書いてそれが通過したらグループワークだったな。グループディスカッションはなかったかも。
 
― グループディスカッションとグループワークの違いって何なんですか?
 
D:グループディスカッションは意見を言い合うことで、グループワークはグループで一つの企画とかモノを作るって感じかな。
C:グループディスカッションって名札代わりの紙と書記の紙以外は配られないけど、グループワークは例えば旅行系だとこんなパンフレットを作ってくださいとかそういうシートを記入させたりすることが多かったかも。
 
― 時間はどのくらいなんですか?
 
C:企業によるよね。2、30分とかのとこもあれば1時間する所もあるし
B:つまんないと途中で切られたりしたよ
 
― え…!(絶句)
 
B:このままじゃ展開しなさそうだからとか、論点ずれてるからやり直しね、とか。あと自分たちで役割決めるんじゃなくて人事から役割を指定されることもあった。あとは順位づけされて、実は2位しか受かりませんでしたとか。
 
― グループディスカッションってシビアなんですね…ところで、さっき少しお話にあった筆記試験とかWEBテストってどうでしたか?選考への影響とか対策方法とか。
 
D:私に関しては筆記試験はあまりなかったけど、選考への影響はそんな感じなかったな・・・。でも周りに点数よかったって言ってる人もいるから何を見てるんだろう?って思ってる(笑)対策方法としては、電車の中で参考書を使ったり、非言語は(苦手だったから)かなり時間を割いて弟にもかなり聞いた。出るよって所は徹底的にやって、それ以外はキッパリ捨てた。
 
C:俺は数学が壊滅的にわかんなかったからネットで見たり就活で会った人に聞いたりした。あとはWEBテストのボーダーの高い企業は避けたりしたなあ。最終面接の前にSPIが実施された企業があったんだけど、あまりいい結果が出なくて……まあ、祈られたね(笑)
 
B:私は今日ここが一番語れるところだと思うんだけど、出版はエントリーシートが他の業界より確実に量があって、エントリーシートの内容量と筆記試験の重要度は比例してるなと思った。出版は下手したら受けた人の7割が落ちるとか聞いていたし。
早い段階でこれはやばいなと思って、2年の秋からゼミの教授にニュース検定受けろって言われて、取得したね。ニュース検定1級レベルまで取っておけば時事問題はある程度大丈夫って感じだった。
出版用の筆記対策は3年の夏に始めた。あと、SPIとかWEBテスト対策は本2冊買って回答丸暗記した。WEBテストは時間との戦いみたいなところもあるから、解答見て解き方覚えてあとは数字違うだけだってくらい覚えたかな。
出版の対策は一般教養以外にも世の中でいま起こってること、流行ってることが出題されるのであらゆるメディアでニュースを見るようにしたな。本とか雑誌は全部買ってるとお金がかかるから、国会図書館に行って見てた。受ける出版社が発行している雑誌の編集長の名前とかまで知ってないといけなかったからそのあたりもまとめたり。あと芸能人の名前も出題されると聞いていたのでとかそれも調べてた。
 
A:俺はSPIとかで落ちるのは絶対嫌だったから結構勉強してた。でも勉強してからテストまで時間あると忘れちゃうってことに気づいて、WEBテスト近づいてきたら型を覚えて本番に臨んでたかな。WEBテストも、自分が受ける企業がどの種類なのかをあらかじめ知ることはできるから、それに応じて対策しておけばよかったなとは思った。
 
D:今は情報戦みたいになりつつあるけど、自分でちゃんと勉強しておくことが一番だと思うな。
 

― なるほど。それでは就職活動で一番大変だったこと教えてください!
 
A:一番大変だったことは、スケジュール管理。就活が始まって最初はやり方とかわからないから、とにかくいっぱい受けてたけど、エントリーシートの提出とか面接が重なったり、面接同じ日に3つとか入っちゃったりして。そうすると今度は面接対策できなくなるし、面接本番も企業ごとに切り替えなきゃいけないから、スケジュールを自分の無理のないように管理していくことが大変だったかな。
 
― 今振り返ったら、面接は1日に何社くらいがベストだったと思いますか?
 
A:2社かな。3社やると集中できなくなる。でも2社も余力はあるから、説明会1社、面接2社くらいでもいいかも。
 
B:やっぱ出版は筆記とエントリーシートかな。でもエントリーシートの作文が一番きつかったかな。内容を使い回せるならうまく使い回したかったけど、出版のエントリーシートはそんな風にはできてないから。好きな映画、好きなマンガベスト5とかが半分にあって右半分は自分が写ってる写真を貼って、何か書き加えろとか。「自分を表す一枚」をは多かったな。自分一人が写ってる写真って意外とないから見つけるの大変だった。プラス作文もあるし、1ヶ月2ヶ月かけるようなものを36社分とかエントリーしたからほんと腱鞘炎になった(笑)
 
― えぇ……36社…大変だ…
 
B:でも逆に出版社が大変すぎて最終的には、他の業界が簡単に思えていた……(笑)
 
C:俺は手書きの履歴書を書くのが大変だったな。日本大学の枠がほかの大学に比べると、小さいからうまく枠におさめるように書くのが大変だったな。うすーく6ミリづつ線引いて。間違えたら書き直して。
B:何回ギリギリに出して速達簡易書留で出したか……。ギリギリになって直したくなって郵便局でエントリーシート書いたこともあったな。
D:内定を受けた業界以外にもテレビ局も受けてたんだけど、エントリーシートが出版くらい大変だった・・・…。「あなたの会社の新入社員として動物が入ってきました。あなたならどの動物をどの部署に入れますか?」とか、「あなたの特徴を搭載したロボットを書いてください」とか
 
― かなり個性的な質問ですね。逆にどの企業でも聞かれる定番の質問って何でしたか?
 
D:学生時代、一番頑張ったこととか挫折とかかな。でも、それはあくまで経験の話で、その結果とか受けた印象の書き方はその会社の求められている人物像を多少意識して変えてた。
 
A:ほんとは企画系エピソードとか営業系っぽいエピソードとか使い分けた方がいいらしいけどね。だから、エピソードをいくつか持っているって強みだと思う。いろんな企業に対応できるから。
 
B:確かにエピソードの数は大事だと思う。面接官にエントリーシートの頑張ったことを見ながら「で、他には?」とか言われたりした(笑)
 
― じゃあ次です!就活を始める前と始めた後でギャップはありましたか?
 
A:面接の雰囲気かな。始める前はすごいかしこまった感じなのかなと思ってたら実際は普段話している感じの環境で、言葉遣いだけは気をつけて、あとは自分の思っていることを話すみたいな感じだった。そっちの方が通りやすかったな。意外にフランクだったね。
 
B:正直、あんま学歴って関係ないんだなって思った。学校名とか書かせない企業も多くて一切学歴を知られないまま面接をするってこと多かった。大手になると最後まで残るのは偏差値の高い大学が多いなという印象があったけど、全然自分も負けてないなって思うこともあったし、面接官も大学で判断している印象をあんま覚えなかった。
 
C:始まる前はすごいネガティブなイメージあったけど、実際始まったらすごい楽しかった。面接とか最初はすごい嫌だなって思ってたけど会話を楽しめるようになっていって、初対面の人に自分のことを話すことが楽しかったし、偶然一緒になった他大学の人と話ししたりとかも楽しかった。
 
でもそもそもなんで楽しめたかっていうと17卒って今過去最大の内定率って言われてるくらい売り手市場だから、会社が人を求めてくれているからお互いいい思いでやれたってのはあるかな。
 
D:私も学歴だな。大学名って書いたけど、あくまで参考程度なんだなって思った。
 
― なるほど。情報収集は、何を使って何の情報を得てましたか?
 
A:俺が一番使ってたのは就活口コミサイトかな。働き方とかの企業の内部情報だったり、選考に通過した人のエントリーシートを見たり、面接で去年聞かれたことをみて想定問答作ってみたり、学生の本音とか生の声が得られたのは口コミサイトだったな。
 
B:私はネットを否定はしないけど、出版業界だったから型破りな回答をしたいなって思っててネットとかの情報はあえて見なかった。
想定問答あるより突拍子もない質問の方が答えられるタイプだったので用意しなかった。あとは志望業界に勤めてるゼミの先輩と会ったりしてた。ネットを見ない代わりに社会人に会うようにしていた。
 
― OBとか社会人の方に会うことは抵抗ないんですけど、会って何を話したらいいかわからないんですよね……。
 
B:ガッツリ質問用意してってなると、なんか面接みたいになるから、私は知人からやっていったね。
C:でもOB訪問から内定もらってるって人も結構聞くからね。
 
― え、そうなんですか!?
 
B:確かに気に入ってもらえばあり得るね。
C:優秀な人だったらOBの人が人事にかけあってくれたりするみたいだしね。行きたい会社だったらOBOG訪問をするに越したことはないよね。
 
― なるほど。あと、就活イベントってどのくらい行ったか、どんな規模感の所に行ったか、どんなことしてるイベントに行ったかとか教えてもらえますか?
 
D:アイデムさんの汐留のイベント1回(JOBRASS Real)だけかな。あとは体調崩して行けなかった。
B:法学部に企業がきてくれたイベントには行ったかな。結構自分の行きたい業界とか有名な企業来てたし。
C:まだ何も決めてないって人とかが企業を知るために行くとかなら行ってもいいと思う。
 
― なるほど。そういうイベントって一人で行きました?友達と行きました?
 
C:俺一人で行ったよ!
B:私も説明会は一人。
D:でも、超行きたい会社あって顔売りに行くって意味で行くのはアリかもね。ああいうのって名簿に名前書いたりするし。「君この前もきてくれた?」って言われたらこっちのもんだしね。
B:大きい説明会で各企業の大手が講演してるのは行ったかも。聞いてて損はないなって思って志望業界かは関係なく行ってた。
C:大規模な就活イベント行くと自分にプレッシャーかけれるし刺激になるよね。でも本当に行きたい所とかだったら各会社の説明会行く方がいいよね。
 
― じゃあ最後にシメのぶっちゃけゾーンに突入しますよ!みなさん学歴は関係ないって話でしたが、後輩としてはどうしてもここが気になってしまいます。日本大学って就職活動ではどう評価されたと思いましたか?就活には影響ありましたか?
 
A:周り早慶MARCHだと逆に楽だよね。
D:みんなライバルでバチバチしてて余裕ないからそうなっちゃうんだろうなって思う。
C:日大だから受からないってことはないよね。
 
― なるほど。次に、ぶっちゃけ聞かれて困った質問とかありますか?
D:「あなたを動物に例えると何ですか?」とかの突発的な質問かな。
A:俺は志望度を聞かれたことかな。本音言っていいのか素直に言うべきかわからなかった。
 
― なるほど。オワハラとかありましたか?
 
A:直接的なのはなかったけど、心情に訴えるっていうか社員と話しませんか?とかご飯行きませんか?って誘われて仲良くなって断りにくくしようとしてるなってのはあった。
B:私も1社あったかな。内定者5人ずつくらいすごい高級そうな所にご飯連れてかれて「みんなにはぜひ入って欲しいんだけど、他の会社受けてるの?」って言われるとかね。
いつまでに答えを出せ!みたいな直接的な言葉はなかったけど、断りにくい雰囲気はあったかも。
 
― 最後の質問なんですけど、内定いくつ持っておくといいんですか?あと内定先の決定理由も合わせてお願いします。
 
A:俺は常に内定1つ持ってて、その会社以上だって思う会社を受けて比較してた。1社あればいいと思うけどね。最終決定は業界絞ってたからあとは会社の雰囲気とか待遇とかかな。
 
B:1社は持っておきたかったんだけど、出版はなかなか受からないから他業界で各業界1つずつ持ってた。どうしても出版いけなかった時はここだったらいいかなって思える会社の内定は持ってた。今の会社に決定した理由は、出版と広告と人材の要素のある会社だけど、出版部に入れてくれるって配慮があったことかな。比較的新しい会社だったけどやりたいことがやれて安定してるって点かな。
 
C:最終的には5つもらってたけど、業界的には偏ってたかな。内定はたくさん持っていればいいものでは無いと思うよ。極論行きたい会社からもらえばいいし。今の内定先に決めた理由は、就活中に一番好きになれて、かつこの会社のために働いて、自分のためにも働けると思ったからかな。
D:私はインターン選考で受かって、もう決めちゃったから内定は1社だな。決めた理由はやりたいことができる、やらせてもらえる環境があることと、そこのインターンシップが楽しかったから。かな。
 
― なるほど。以上で質問は全部です!先輩方わざわざ時間を作ってくださってありがとうございました!私も就職活動がんばります!
 

 
◇JOBRASS編集部より
赤裸々に語ってくれた17卒の先輩のみなさん。これらの意見はすべてではなくあくまで4人の先輩が感じたこと。ただし、みなさんが共通していることは「戦略的」でありつつ「積極的」であること。どのようにすれば企業に受かりやすくなるのか、どのようにすれば、企業にアピールできるかを常に考えているような学生さんだと感じます。
日本大学の学生さん以外も、ぜひともこの積極性を参考にして就職活動に挑んでみてくださいね。ご協力いただいた、日本大学法学部マス・コミュニケーション研究会のみなさん、ありがとうございました!

 

今回ご協力いただいた学生団体

日本大学法学部マス・コミュニケーション研究会
日本大学法学部の公認サークル「日法生活をマスマス楽しくさせるフリーペーパー」をコンセプトに、「About」というフリーペーパーを年2回(春秋)発行しています!

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