• 2015.12.2304:00
  • 企業/業界研究

人気の不動産業界でランキング! 売上TOP5の違いを分析

不動産業界は、仕事へのやり甲斐や給料面などから就活生に人気の業界。
 
不動産業界の仕事といえば、真っ先に思いつくのが営業です。入社後の配属先、あるいは募集職種としても、業界内で最も多いでしょう。国家資格である「宅地建物取引主任者」などの資格を持っていると、即戦力として採用に有利となるかもしれません。在学中に取得する学生もいますので、チャレンジしてみるのもオススメです。
もちろんその他に、企画職や一般事務、あるいは総務系職種などもあります。店舗を持つ不動産会社の場合には、まず店舗配属で直接お客様と接し、経験を積むというキャリアフローが用意されていることも多いとのこと。他の学生との差別化を図るのであれば、これまでの経験や実績を具体的なエピソードと共にアピールしましょう。
 
不動産業界は次に挙げる大手不動産会社5社が人気。ここでは、5社それぞれの特徴を分析してみました。
 

 企業の売上ランキング

では不動産業界には、いったいどのような企業があるのか。やはり就活で人気の高い企業は、売上もまた大規模となっています。売上順に不動産系企業を並べると、次の通りとなります。
 
1位) 三井不動産:1.5兆円
2位) 三菱地所:1.1兆円
3位) 住友不動産:8,068億円
4位) 東急不動産ホールディングス:7,731億円
5位) 野村不動産ホールディングス:5,671億円
 
上記ランキングを見ると、一般にも知名度の高い企業であることが分かるでしょう。就活生でも、テレビCMなどで社名を耳にしたことがあるという方は多いはずです。
これら企業は、いずれも不動産業界に属します。では、各社はどのような事業に取り組んでおり、どんな特徴を持つのか。志望動機などでも重要になるポイントですので、詳しく見てみましょう。
 

 企業の特徴

■三井不動産
 
売上規模で分かる通り、不動産業界における最大手企業です。三井グループの中核を成す企業であり、手がけるものは個人向けの住宅からリゾートホテルや商業施設など企業向けの物件まで様々となっています。具体的には、ショッピングモールの三井アウトレットパークや霞が関ビルディング、東京ディズニーランドなどの事業を担っていたり、物件購入からリフォーム、仲介など住居者専用サービスまで一括して行ったりしています。
 
■三菱地所
 
三菱グループと言えば、三菱自動車や三菱東京UFJ銀行、三菱商事などが挙げられます。いずれも各業界での有名企業ですが、その中で不動産事業を担っているのが三菱地所です。旧三菱財閥で開発されていた土地を活用して不動産事業を行っています。
大丸有地区にビルを保有しており、その土地の高層ビルの建て替えなど都市再生事業にも取り組んでいる企業です。自社所有物件や共同所有物件のマネジメントなどが、主な業務と言えるでしょう。近年はアウトレットモール等の開発・運営にも事業範囲を拡大。丸の内エリアの商業化も進めています。住宅事業では三菱地所レジデンスが分譲マンション事業を運営し、賃貸マンション事業にも積極的に取り組んで実績を上げています。
 
■住友不動産
 
住友不動産は、地域密着型のビジネススタイルが特徴。主な事業内容は不動産売買や賃貸仲介、売買の受諾業務など多岐に渡ります。マンツーマンの営業体制や直営方式など、消費者のニーズに応えた事業を展開。単一企業としての不動産売買仲介実績では、業界トップです。
新築住居の受諾販売や住宅ローン対応など、不動産に関わる総合サービスを提供する企業です。尚、住宅やマンション、アパート、一戸建てなどの不動産に関しては、地域の物件情報や売買関連の知識提供も行っています。建物売却や購入後の補修サービスにも取り組み、仲介後まで広く顧客との関わりを持つ点が特徴的です。
 
■東急不動産ホールディングス
 
東急不動産が上位3社と大きく異なるのは、旧財閥系の企業ではなく鉄道系の不動産会社であるという点。旧財閥系の不動産は多くの土地を保有しており、その土地を利用して不動産事業を展開しています。これに対し鉄道系である東急不動産は、オフィス事業を主軸として住宅や商業施設、資産活用など、幅広い事業を行っている企業です。東京都内では約100棟のオフィスビルを所有し、管理しているのが強み。近年では東急電鉄と組んで渋谷駅周辺を再開発しています。
 
■野村不動産ホールディングス
 
傘下に野村不動産株式会社などを持つ、野村不動産ホールディングス。総合デベロッパーという財閥系のイメージが強いかもしれませんが、独自のブランド展開で家づくりだけでなく、環境や街づくりまで取り組むなど、品質や顧客満足度を追求した事業展開が特徴です。強みは、自社グループ内で一貫して事業を手がけられる体制が整っていること。
近年では、東京メトロと共同で駅直結型のオフィスビルを2棟開発するなど、新たな事業展開を進めています。
 

 まとめ

三井不動産、三菱地所といった大手デベロッパーは、開発規模に比例して利益も大きいと言えるでしょう。ただしその反面、リスクや初期投資額も大きく、社員にとっても大きな責任感が求められます。これに対して住友不動産や東急不動産ホールディングス、野村不動産ホールディングスは、新築住宅やマンション、アパートの賃貸契約などがメイン。顧客は法人より、個人消費者が多くなるでしょう。これらの点は、大きな違いと言えます。
 
同じ不動産業界でも、手掛ける不動産物件や顧客層が異なります。細かく業界・企業研究を行う中で、自分の進みたい方向性や取り組みたい業務内容を明確にしていきましょう。特に人気企業には大勢の就活生から応募が集まるため、抜きん出たアピールが必要となるはずです。

 
 

 

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