• 2016.10.1411:30
  • 就活マナー

面接時に出されたお茶は飲んで良い? 知っておくべき最低限のマナー

企業の選考で。お茶を出してもらえたら、就職活動の緊張も和らぐような気がします。思わず、ごくごくと飲んでしまいたくなりそうですが、ちょっと待ってください。お茶を飲むにもマナーがあります。どういったことに気を付けなくてはいけないか、考えてみましょう。
 

 面接で出されたお茶は飲んでも良い?

就職活動で面接に行ったときに、お茶を出していただけることがあります。そんな時には、飲んでもいいのでしょうか。飲んだら、就職活動で不利になったりするのでしょうか。結論から言ってしまうと、不利になるなんてことはありません。面接官も、忙しいですから、お茶を飲んだか飲まないかを気にすることは、普通はありません。ただ、激しくマナー違反なことをしてしまうと、そのマナー違反の方が記憶されてしまう可能性はあります。常識がないと判断されると、就職活動で不利になってしまいます。

 

会社側に立って考えてみましょう。面接に来た人にお茶を出しました。面接後、お湯のみをさげるわけですが、その際に、入れたままのお茶をさげて、お茶を捨てるのは、少し悲しい気持ちになると思いませんか。ものを捨てるというのは、あまりうれしい行動ではありません。できれば、飲み干してあったら、捨てる必要がなくなりますし、半分くらいになっていれば、飲んでもらえたなと思えますが、全く減っていないと、出さなければよかったと思うかもしれません。お湯のみではなく、紙コップで出されていれば、水分をどこかに捨てる手間も出ます。そう思うと、出されたお茶は飲んだ方がいいようにも思えます。

 

基本的には、お茶は飲んでも飲まなくてもよいのです。ただ、飲むにしても、飲まないにしても、マナー違反にはならないようにしましょう。

 

 お茶を出された時のマナー

お茶を出された時のマナーを考えてみましょう。

 

・お礼を忘れないこと!

まず、お茶を出されたら、「ありがとうございます」と、お茶を出してくださった方に、軽く頭をさげて、お礼を言うのを忘れないようにしましょう。お茶を出してもらったのに、何も言わないでむすっとしているのは、非常に感じが悪いです。お茶を出してくださった方にも失礼ですが、目の前にいる面接官の心象も悪くなります。

 

・お茶の飲み方

お茶を飲むのは構わないのですが、がぶがぶと飲まないようにしましょう。夏場に、冷たい麦茶だったりすると、ごくごくと飲み干してしまいそうですが、一気に飲むのはやめましょう。緊張していると、余計に飲んでしまいそうなのですが、雑な印象を与えがちなので気を付けてください。

 

1.お茶を飲むときには、まずは、「いただきます」を忘れずに。

 

2.蓋付きのお湯のみの場合、左手でお湯のみの側面を支えながら、右手で蓋を持ち上げます。お湯のみの脇の右側に、蓋を上向きに置きます。がちゃんと音を立てないように、静かに置きましょう。それから、右手でお湯のみの側面を持って持ち上げます。持ち上げたお湯のみの底に左手を添えて、口へ運びます。お茶が熱い時に、お湯のみの上部に指をひっかけるように持つことがあるかもしれませんが、本来は、マナー違反の持ち方です。気を付けてください。

 

3.飲むときに、ずずーっと音を立てたりしないようにしましょう。静かに飲みます。あまりたくさん口に含むと、意図していない音を立ててしまうことがあります。日ごろから、どのように飲むと感じがいいか、気を付けておくとよいかもしれません。

 

4.お茶を飲み終わったら、お湯のみに蓋をもう一度のせます。蓋の仕方は、向かって奥から手前に傾けるように閉めます。蓋つきのお湯のみでなければ、蓋の開け閉めの部分を気にする必要がないですが、お湯のみの持ち方と飲み方には気を付けてください。

 

 お茶を飲み始めるタイミング

いつ、お茶を飲んでいいのか、お茶を飲むタイミングも大事です。お茶を飲みたくなければ、どうしても飲まないといけないということはないのですが、やはり、一口は飲んだ方が良いです。ただ、面接官の方が話をされているときに飲むのは失礼に当たります。では、いつ飲めばよいのでしょうか。

 

1.面接官に勧められた時

面接でお茶を出された際、面接官が「どうぞ」とすすめてくださった際に飲むのがタイミングとしては、ベストです。面接官の方がすすめてくださるか、少し待ってみるとよいかもしれません。お茶が熱々の場合には、少し待った方がお湯のみももちやすいですし、飲みやすくなります。

 

2.面接官が飲んだ時

面接官の方がお茶を飲もうとしたときに、質問に答えて話しているのでなければ、そのタイミングで飲むのがベターです。面接官の方が飲みながら、すすめてくるようなら、一呼吸置きたいという意味のこともあります。その際には、必ず一口のみましょう。

 

3.勧められないまま最後になった時

もちろん、勧めてもらえないまま面接が終わってしまうこともあり得ます。その際には、席を立つ前に、「いただきます」といって、一口飲み、「ごちそうさまでした」と頭を下げてから、席を立ちましょう。ごくごく飲むのではなく、一口でやめておきましょう。飲み干す必要はありません。

 

4.女性の場合

女性は、お湯のみに口紅がついていないか、確認しましょう。もし口紅がついていたら、ハンカチかティッシュでふき取ります。お茶を飲んだ後、最後にふきましょう。口紅がついたままだと、印象を悪くしてしまいます。

 

 待合室でお茶を出された場合

面接の待ち時間に、待合室でお茶を出されることもあります。その際には、お茶を出してくれた人に「ありがとうございます、いただきます」とお礼を告げます。お茶を出してくれた人が退室するまで待ちましょう。その方が部屋を出てから、出されたお茶に口を付けます。飲む際には、音にだけは気を付けてください。誰も見ていないからといっても、音は壁の向こうの人にも聞こえてしまう可能性があります。

 

 飲み方以上に大切なことは「相手を不快な気分にさせないこと」

就職活動で大事なことは、お茶を飲むかどうかといった些末なことではありません。面接官が見たいのは、あなたの人となりです。マナーを守れるか、常識のある行動ができるか、一緒に働きたいと思えるかどうか、といったことの方が重要なのです。ですから、お茶を飲む際にも、マナーを守ることが大切なのです。

 

ただ、緊張しすぎていて、思わぬことをしてしまうこともあり得ます。例えば、とても気を付けていたのに、お湯のみを置くときに手が滑ってがちゃんと音を立ててしまうかもしれません。その際に、もう駄目だ、と思うのではなく、自然な感じで、「失礼しました」といって、その後、きちんと受け答えができるなら、マイナスイメージにはなりません。上記、お茶の飲み方やタイミングなど、お茶を飲む際のマナーを挙げましたが、これらは、気を付けたいことです。マナーを守れば、無難に終えることができます。ただ、マナーを守らなければと気にしすぎてしまうと、逆効果になりかねません。

 

理想を言うならば、普段からお茶を飲むときに、音を立てていないか、お湯のみの持ち方はどうか、などを気にしながら飲むなら、面接のときにあたふたしないで済みます。普段からマナーを気にしておくのは、よいことです。どんな局面でも、相手を不快にさせないことが肝心です。
 

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