• 2016.09.1311:30
  • 就活マナー

面接に寝坊してしまった時の適切な謝罪方法

大事な面接があるからと目覚ましをかけて寝たのに、緊張しすぎたためかなかなか寝付けず、寝坊してしまった。「どうしよう、もう手遅れ? 」なんていう、夢でよく見てうなされるような事態に直面してしまったら、どうすればいいでしょうか。考えてみましょう。

 

 寝坊をしてしまったら必ず電話で連絡しよう

朝、起きたら目覚ましをかけた時間の3時間後、面接が始まる時間の15分前だった……時計を見た瞬間に血の気が引きすぎて、貧血で倒れてしまいそうな状況ですが、まず何をしなくてはいけないかというと、すぐに電話することです。ただでさえ気分が落ち込んでいて、しかも怒られるのではないかと思うと、電話をかけるのも嫌になってしまうかもしれませんがここで踏ん張って電話をするのが、社会人としては当たり前の行動です。

 

企業側も、時間と労力をかけて採用活動を行っています。自分が掛けているのと同じくらい、あるいはそれ以上の時間や費用、労力をかけてくれていることを忘れてはいけません。最悪なのは、無断で行かずに放っておくこと。社会に出たら、無断で約束をキャンセルするなんてことは許されません。面接官は、あなたを待っているのです。待ちぼうけをくらわしてしまうのであれば、まずはきちんと連絡をして、キャンセルしなくてはなりません。もし、時間を過ぎてしまっていたら? その場合も同じです。さらに深く反省して、しっかり謝罪をする必要があります。

 

 ケース別、寝坊してしまったときの対処法

まず電話、と言いました。果たして、何を言ったらよいのでしょうか。寝坊したと正直に言う? それとも、親が急病で実家に帰らなくてはならなくなった……といった言い訳を考える? どうでしょうか、あなたが一緒に働くとしたら、すぐ嘘をつく人と働きたいですか、それとも、間抜けなことをしたとしても正直で裏表のない人と働きたいですか? 筆者は、やはり、正直な人と働きたいと思います。小さなことに忠実な人は、大きなことでも忠実だと言います。

 

小さなことで嘘をつく人は、肝心な所でも裏切るのではないかと思われてしまいます。ですから、寝坊したのなら、寝坊したと正直に言いましょう。正直に言った方が、少なくとも嘘はつかない、信頼に足る人物であると思ってもらえる可能性が高まります。また、言いにくいことを勇気をもって言葉にできる人間だと思ってもらえるかもしれません。

 

寝坊したことをただ伝えるだけではなく、先につなげることができるよう努力しましょう。いくつかのシチュエーションが考えられます。

 

1.寝坊してしまったけれど、まだタクシーを飛ばせば間に合う場合

お金を友達に借りてでも、タクシーを飛ばして面接に行きましょう。タクシーの中で、シミュレーションをして、落ち着くよう頑張ってください。この場合、タクシーが渋滞に巻き込まれてしまって、遅れてしまうといった事態が起きない限り、面接の時間に間に合うのであれば、電話をする必要はありません。

 

2.30分くらい遅れるけれど面接終了時間までには着けそうだ、という場合

これはやはり、まず電話をしなくてはなりません。「寝坊をしてしまって、時間に間に合わないこと。でも、順番を後にしてもらえれば今日の面接に間に合わせることができること、就職をあきらめたくないので、ぜひ再度、チャンスを与えてほしいこと、時間を変えてもらえれば駆けつけること」をきちんと伝えましょう。熱意が伝わるように心がけてください。

 

3.寝坊してしまって起きた時間は、すでに面接時間を過ぎてしまっていた場合

「もう、どうせダメなんだから、連絡しなくてもいいや」なんてことは考えないでください。時間を過ぎてしまっているということは、面接官に待ちぼうけをくらわしてしまったということ。あなたも、人と待ち合わせをしていて、待たされてしまったことがあるかもしれません。何も連絡が来ないと、事故にあったのではないだろうかとか、悪いことばかりが頭をよぎりませんでしたか。面接官の方も、同様に心配しているかもしれません。そうでなくても、相手の時間を無駄にしているのです。即、電話をかけて、「寝坊をしてしまったこと、起きた時間がすでに面接の時間を過ぎていたために、事前に連絡ができなかったこととその謝罪」をまず伝えましょう。電話の相手の対応にもよりますが、「就職をあきらめたくないので、ぜひ、再度チャンスを与えてほしいこと、そのために、できることなら別の日に面接をしてほしい」と熱意をこめてお願いしてみましょう。誠意をこめて謝るなら、ひょっとしたら、面接を再設定してもらえるかもしれません。

 

もし、首尾よく面接時間を変えてもらうことが出来たら、面接の日程変更のお礼のメールをすぐに送りましょう。これは、文書化することで保険をかけておく意味もあります。その日のうちに面接を設定してもらえた場合には、時間に遅れないように行ってください。チャンスは二度はありません、二度目の失敗は許されません。

 

面接に行ったら、前回の面接を寝坊でキャンセルしたことを謝ってください。言いにくいことですが、自分から先に謝った方が、隠そうとしたと思われるよりは、好印象になります。面接が終わって帰ってきたら、面接をしてもらったことへのお礼の手紙を書きましょう。企業によっては、メールのみ受付という所もありますから、その場合はメールを送りましょう。手紙を送るなら、手書きで、丁寧に読みやすい字で書くよう気を付けてください。

 

 寝坊をしたからといってすべて終わりではない

寝坊をすることは、私たちはプログラミングされたロボットではなく人間なので、ありうることです。寝坊してしまったから、その後の就職活動は絶望的かというと、そうとも限りません。重要なのは、犯してしまったミスへの対応です。対応次第では、ひょっとしたら、寝坊したけれどもその失敗にめげずに頑張ったと思われて、次の段階に進めるかもしれません。

 

上述したように、嘘の言い訳を言ったりすることなく、正直に伝えてきちんと謝罪すること、さらに続けたいという熱意を見せることが重要です。自分が一緒に働く人だったら、どんな行動をとってほしいか、を基準に、信頼してもらえるよう行動しましょう。

 

ともあれ、寝坊はしないに越したことはありません。普段から、早寝早起きの習慣を身に着けておくなら、就職してからも困らないかもしれません。そうは言っても、緊張しすぎると眠れない、調べ物をしていたら遅くなってしまった、エントリーシートのことを考えていたら時間が経っていた…いろんな要件が重なって寝坊をしてしまうことはあります。その時は、ピンチをチャンスに変える力を養う機会を得たと考えて、対応するようにしましょう。

 

リスクマネジメントのためにも、志望先企業の連絡先、担当者や電話番号は、必ず確認しておきましょう。寝坊して時に必要になるというわけではなく、面接時間の確認をしたり、面接後のお礼を伝えたりするために必要になるからです。面接の連絡をもらったら、緊張のあまり、何を言ったか覚えていない、という事態に陥らないよう、落ち着いてください。そして、電話をくれた方のお名前は、必ず尋ねて記録しておくようにしましょう。

 
 

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