• 2016.07.0408:00
  • 自己分析

今は起業してバリバリ働いている人の「最初の就活」「転職」そして「今」

現在、38歳の長谷川さん。今は自分の会社を立ち上げ、忙しい毎日を送っていますが、「自分が起業するとは思わなかった」といいます。最初の就活ではどういう会社に入ったのか、そして転職した理由と2つの職場で学んだこと、起業に至った理由を聞きました。
 
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僕は学力というか、学歴コンプレックスがあったんです。中学では部活(テニス)で県大会2位、勉強でもそこそこいい成績をとって、地域では割と偏差値の高い高校に行ったんですが、成長するにつれて部活でも勉強でも世界が広がってくると、自分の“不甲斐なさ”みたいなものが際立ってくるようになって。常に自信がありませんでした。
 
大学は、高校からエスカレーターで入学しました。その時の「ラク」さを選んだために、勉強しなかったことはいまだに後悔する部分もありますが、大学時代でやったアルバイトが、僕の人生を決めたといってもいいかもしれません。
 
アルバイトは、家庭教師会社で営業的なもの。家庭教師を「する」のではなく、家庭教師サービスを売り込むんです。自分の力で契約がとれるかどうか、歩合制という実力勝負の世界に夢中になり、自分を変えられた感があって。
 
頑張れば頑張るほどお金もらえるんだ、と。中学で部活をやっていたときには、県大会2位といっても上には上がいるし、試合で力を出さないと評価されない。でも仕事には歩合という、“やったらやっただけ”評価されるものがある。営業力をつけたら、なんでもできるんじゃないかと思いました。
 
最初の就職は、とある経済雑誌の「10年後の(成長を続けている)大企業」というような特集をみてベンチャー企業を受けたり、証券会社やメーカーなど、営業力がイケてそうな会社をピックアップして受けたりしていました。アルバイトのおかげか、トーク術などはあったんでしょうね。就職氷河期と言われている時代のわりにはあまり苦労もせず、むしろ就活はいろんな人に出会えてとても面白かったです。
 
最終的に大企業とベンチャー企業と迷って、大手に決めました。理由は、最初は社会人的なマナーをしっかり身につけたり、広く社会というものはどんなものなのかを知ったほうがいいだろうと思ったからです。
 
最初の就職の約2年、ただがむしゃらに働いていました。特に待遇の良い会社であったためお金をもらえる点は良かったけど、とにかく仕事にやりがいを感じなかった。扱っているもの自体に興味をもてていなかったんです。
 
そのうち、売ってくれといわれたのを売るだけの仕事から、よりクリエイティブな仕事をしたいと思うようになりました。そんなとき、たまたま大学の同期が転職することを知り、そいつの行き先を調べたら、面白そうな会社だと思って、僕も受けることにし、合格しました。
 
2つめの会社は当時は創業5年程度で上場したばかりの若くてイケイケの会社。社長も20代と年齢層もとても若いIT企業でした。とにかく人がよくて、居心地もよく、ここでは9年くらいいました。
 
ただ最初の大企業で、転職したくて仕方がなくて辞めたわけですが、新しいところに行ってから、改めて「大企業の凄さ」みたいなものも感じました。
 
例えば、赤ペンを2本もっていたら激怒されたんです。「みんなが2本ずつ持っていたら、すごい経費になるだろう」と。相当極端に統制があった会社だったんですが、でもそれで、社会とか会社の構造のようなものを知ることができました。統制が厳しい会社からルールがないような、自由な会社に行きましたが、順番が逆だったら耐えられなかったと思います(笑)。
 
2つめの会社で、お客さん向けの仕事をこなすうち、自分自身の視点でモノやサービスを作りたいなと思うようになりました。「0から作る」ということをしたくなったんです。
 
就職、転職、起業をしてみて思うのは、いろんな意見がありますが、やっぱり「2~3年は組織で働いとけ」ということ。それくらいいると自分を客観的に見られるからです。
 
転職して人に恵まれ、楽しく仕事ができたのも、起業していまなんとかやっていられるのも、最初の就活をがんばっていたからこそとは思います。例えば2つめの会社は、最初の就活では絶対入れなかった。でも、1つ目の会社で実力をつけていたことで、採用してもらえたんでしょうね。
 
変に将来を考えすぎなくても大丈夫。僕は最初から「転職しよう」とか「起業しよう」とか、全く思っていませんでした。ただ、心の何処かに、新しいサービスや新しいモノなど、自分で何か世の中に送り出したかったことは確かです。諦めずに自分のやりたいことを抱き続け、その時その時を頑張っていれば、絶対に道がひらけます!

 
 

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