• 2016.05.1811:30
  • 自己分析

【自分史を書こう】キャリアコンサルタントがおすすめする自己分析

就活をしている中で「自己分析」は書類の提出においても、面接をする時でもとても大事な下準備ですよね。その下準備をしっかりと中身の濃い内容でできるか、それとも浅い内容でしかできていないかによって成果は大きく変わると思います。今回は少しでも内容が濃くなって、その後の面接や書類作成に大いに役立つ自己分析の方法としてオススメな「自分史を作る」という事についてお話したいと思います。

 

 自分史を作るメリットは何か?

自分史はその名前の通り「自分の歴史」です。現在の自分は過去の自分の様々な出来事(歴史)の上に成り立っていますから、それらを紐解く事は自分を改めて知る上でとても大事なことです。
具体的にどんなメリットがあるかというと、

 
・どんな人間なのか? を客観的にミエル化(図式化)できる
・考え方のクセ、行動のクセを客観的に発見できる
・人生(約20年)の様々な出来事を通じて自分の個性を客観視できる
・現在の自分のクセや特徴のきっかけや因果関係を発見できる

 
などが挙げられます。
平面的に現在の自分を分析するだけではなかなか効果的とは言えないのですが、「自分史」を作ることで自分自身の事なのに、新たにいろいろと発見できるメリットがあります。

 
もう一つのメリットとして、「客観的な」という視点も得られます。どうしても自分の事となるとその時の気持ちが先行してしまい、他者から見た冷静な視点が欠けてしまいます。これこそが一番自己分析を難しくしている要因なのです。

 

 華々しい歴史を持っている必要はない

採用において企業は「会社にとって役に立つ人間なのか」だけ見ています。何も華々しい経歴を持っているからと言って、それだけで評価をするようなことはありません。「全国大会でベスト4に入った」「部活で100名の部員を率いていた」「海外に留学して国際感覚が身についている」「ヒッチハイクで全国一周を成し遂げた」など、実に素晴らしい実績を持った学生さんも沢山いますが、実際のところ、それら華々しい経歴を持つ学生が企業から内定を貰えているかといえば、必ずしもそうではないのが現実です。

 
企業はそんな事よりも、「どんな考え方をする人物なのか?」「どんな行動をする人物なのか?」といった、人間的な特徴を特に重視して見ています。その特徴をもとに、自社の仕事を重ね合わせる事で、活躍するか? それとも、活躍しないかを判断しているのです。

 

 どんなフォーマットが良いか?

エクセルなどでシンプルな表を作成してみてください。

 
・縦の列は時系列で、幼稚園、小学校低学年、小学校高学年、中学時代、高校時代、現在(大学時代)と書き込む。
・横の行は、出来事、行動、感じたこと、その後成長したことというように、どんな出来事があって、どんなことを考えたり、変化したのかを記入できるようにしてみてください。

 
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 どんな風に書くと良いか?

書く上で大事なことは2つ。「表を全て埋めるつもりで書く!」「内容は気にせずに、量にこだわる!」という事です。当然ながら最近の事でもある高校や現在の事が記憶から取り出しやすいはずですし、自分の好きだったことは特に記憶が鮮明だったりします。逆に時間のたってしまった小学校の事や、あまり興味を持っていなかった事などは殆ど記入できないかも知れません。

 
しかしそれでも構わないので、偏っていても気にせずにガンガン書きましょう! そして書けない時はスッパリその日は止めて、翌日以降にまたやれば良いのです。面白いもので、記憶は一つ出てくると、連鎖して新しく思い出したりするものです。僕自身の体験では全く違う事をしている時にふと急に記憶が甦ったりします。テクテクと駅へ向かって歩いている時や、仕事などで単純作業をしている時などにふと記憶の彼方から甦って来たりします。そんな時にもすぐに情報をキャッチできる様に、スマホのメモ機能などを活用して、内容を貯めておく様にしましょう。

 
また、不思議なもので、全く出てこない時代などもあったりします。そのあたりも当時の周辺環境(家族で引越しをして転校した・飼っていた最愛のペットが死んでしまったなど……)を書き出してみて、考えてみても良いと思います。記憶が出てきにくい理由が見つかるかも知れません。

 

 ネガティブな出来事や感情は実は大切な歴史だったりする

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