• 2017.07.0508:00
  • 自己分析

転職者が語る「最初の就活が大事な理由」

就活が思い通りにいかなかったり、疲れてきたりすると、「もうどこでもいいから内定が欲しい」「内定をくれるところならどこでも行く」という思いが一瞬頭をよぎる就活生は、珍しくないでしょう。でも、先輩たちからよく聞くフレーズが、「新卒という“肩書”は、人生で一回しか使えない」というもの。そんなに新卒、最初に入社する会社って大事? でも、それってどうして?
 
そこで今回JOBRASS編集部では、転職経験のある社会人150名に、新卒での就活がその後の人生を大きく左右するかどうかをアンケート! その結果は……!?
 
【新卒での就活は、その後の人生を大きく左右すると思いますか?】
・思う 78.0%
・思わない 22.0%

 

 
アンケートの結果は、「思う」という人が78%と約8割。ほとんどの人が「新卒は大事」と考えているようです。転職経験があり、さまざまな会社を見ているからこそ言うことができる社会人たちの、「新卒は大事」と思う・思わない理由とは?
 

 思う

 
■社会人の基本がつくられるから
 
ほとんどの理由は、「最初に入った会社で、社会人・ビジネス人としての基本がつくられる」というものでした。そこを基準にものごとを考え、人間的な成長もしていくため、長い目でみた時に大事にしておいたほうがいいという考えです。
 
・その時に選んだ企業の経営者の思想、環境、先輩社員によって大きく変わる(男性/その他/42歳)
・なんの企業を選ぶかによって20代を大きく左右します。私自身は憧れだけで業界を選んで就活してましたが、将来性や安定性を考えなかったため、20代前半は体調を崩したり人より苦労したり大変な思いをすることが多かったです(女性/その他/29歳)
・最初に入社する企業風土によって、その後の仕事に向かうスタイルの基礎が構築されるから(男性/その他/44歳)
・最初の就職先で社会人マナーを学ぶから(女性/総務・人事・事務/41歳)
・最初の職場で今後の働き方を覚えることが多いから(男性/コンピュータ関連技術職/40歳)
・入る会社によって、人間としての成長が変わってくると思う(男性/コンピュータ関連以外の技術職/47歳)
 
■転職すると、だいたい条件が悪くなるから
 
新卒時の条件がもっともいい、という意見もありました。といっても、転職までの年数や、専門職でスキルアップをするなど、努力をしていたら話は別になるでしょう。
 
・一度やめるとまた一からのスタートになるので、給料面で大変になる(男性/その他/41歳)
・最初に失敗すると転職歴が増えるので印象が悪くなる(女性/その他/33歳)
 
■最初に妥協すると、転職を繰り返す人生になるから
 
ある採用担当者(女性/その他/43歳)は、「転職をするといっても、やりたいことやスキルアップなどではなく、『なんとなく不満』で繰り返す人も多くいます。最初の就職で、自分の価値基準とかベースのようなものが築けないと、“柱”がないので、“よくわからないけどただ不満”という状態に陥りがちなのかも」と話します。
 
・新卒の就活がうまくいき、希望の就職ができれば、その後は何とかレールに乗ってうまくいけるんじゃないでしょうか。逆に就活がうまくいかず不本意な就職をし、転職することになれば、その後も転職繰り返すような気がします(男性/その他/42歳)
 

 思わない

 
一方、「別に新卒でどこに就職しても、その後の人生に何ら影響はない」という人たちは、「やり直しはいつでもきく」という意見です。
 
・どうにでもなる(男性/総務・人事・事務/44歳)
・やり直しはいくらでもききます(男性/営業・販売/45歳)
・向き不向きはわからない(男性/その他/44歳)
・就職活動は、あくまで自分の人生の進路を決める分岐点に過ぎない(男性/コンピュータ関連以外の技術職/41歳)
・色々な経験を積んでいってもいいから(女性/その他/40歳)
・人生の転機は、いくつでも来るから(女性/その他/43歳)
・多様性社会になってきているから(男性/コンピュータ関連技術職/34歳)
 
もう「定年まで働く」というスタイルが崩れている今、転職そのものがネガティブな時代では決してありません。入社して合わないということも、もちろんあるでしょう。ただ、だからといって投げやりな就活をしていいということではありません。大切なのは、自分が納得してその会社に入社するかということです。
 
 
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年6月9日~2017年6月15日
対象:転職経験がある社会人の男女 計150名
 

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