• 2016.09.2708:00
  • 自己分析

【エージェントが語る!】就職活動中の17卒学生に向けてのアドバイス

9月も終わりに近づきましたが、まだまだ頑張っている17卒の就活生もたくさんいます。今回は、アイデムでエージェント業務を担当する戸辺加奈江さんに、「出遅れた」学生が巻き返す方法や、効率よく残りの就活を進めるためのポイントを教えてもらいました。

img_7732

 内定を持っていないの学生の特徴は?

面接中に話している内容をヒアリングすると、企業が求めている人物像と、本人が抱いている志向が違う傾向はあります。企業が総合職として求めているのはどんなポジションでも活躍できる積極的な人なのに、学生は「サポート的な仕事をしたい」という気持ちを持っていたりする。

あとは、条件が多すぎるというケースです。これまでハードルの高い企業ばかり受けてきてしまって、こだわりが強く、妥協ができないという学生も後半のほうに苦戦します。

 「マスト」と「ベター」を見極める

もちろん「マストな条件」というのは、誰にでもあります。就職エージェントでは、例えば勤務地は関東が良く、休みは土日がいいという学生に対して、関東勤務が叶うのであれば休みは平日でもいいか問いかけるなどして、条件の緩和を一緒に探っていきます。

例えば、最初広告業界を目指していた学生さんがいました。そのときは仕事をバリバリやりたいと思っていて、休みもいらないと。そこで一通り落ちてしまって、夏くらいから金融とか商社とか業界を広げ始めた。その業界は、もともと「やりたいこと」ではないので、今度は福利厚生を重視してしまった。それで、休暇とか勤務地とか選り好みをし始め、結局自分が何をやりたいのかわからなくなり、宙に浮いてしまう。

今の時期には同時にいくつかの企業を受けていく必要があります。
ナビサイトとかだと、“条件検索”をかけてしまって、融通がきかなくなる。それで走り続けてしまった結果、決まっていなかったりもします。条件を緩和すると、紹介できる企業が非常に増えます。自分にとっての「マスト」と「ベター」なポイントを、整理することが大切です。

 時間がない! それでもOB・OG訪問はすべき?

OB・OG訪問は、必ずしも必要ではありません。今は、人事の方が、就職後のギャップがないように、現場の社員との面談を設定してもらえることも多くなっています。

大学からOB・OG紹介をしてもらっても、そのOB・OGの年齢がとても離れているケースもあり、入社1、2年目のすぐの働き方がイメージしにくい場合もあります。学生にとっては、面接前に話を聞くよりも選考の過程で現場の社員から話をきいたほうが、より具体的に話を聞くことができるというメリットがあります。

エージェント経由で、希望する企業の社員と話をする場の設定を相談することもできますし、企業によっては、先輩社員たちを呼んで、学生とランチ会を企画したり積極的にコミュニケーションを図るケースは多くなっていますね。「自分の大学で活躍している社員はいますか?」という質問を人事の方にしてみるのもアリだと思います。

 「秋採用」をしている企業の見つけ方

秋になると、ナビサイトへの求人掲載企業は減ってくるので、エージェントを通して、非公開求人などを紹介してもらう方法もおすすめです。

非公開求人がエージェントにある理由は、9月ごろになると、企業のほうでも追加募集をするときに、ターゲットを絞って募集をかけたい、なるべく短縮したフローで採用を行いたいということです。またJOBRASSでいうと、企業から選考オファーという特別なメッセージが送信できる機能があるので、そういったものを活用すると、企業からのアクティブなアプローチも随時確認できます。

 “面接通過率”を上げる方法

2月、3月から就活をやっていた人は、この時期にはそれなりの面接の経験がありますが、今から就活を本格スタートする人は、圧倒的に経験不足。経験不足を補うには、具体的に何をどうアピールすればいいのかなどの「確認」を一つ一つ、丁寧にしていくことです。

そして面接通過率を上げるには、人事担当者のフィードバックを踏まえて次に臨むこと。エージェントに相談することも、客観的なアドバイスをもとに面接内容を振り返り、次へのステップにつなげていくことができる一つの方法です。

 秋スタートで、内定獲得しやすいタイプは

ベースは明るさや元気さですが、比較的落ち着いている、穏やかな学生が採用されやすいように思います。例えばしっかりと人の話が聴けて素直な方とか。他社の内定を持っていますか?と聞かれたとき、もし内定を持っていなかったら、返答に悩むケースもあるかもしれませんが、素直に「ない」と言うのはOKです。でも前向きに、その会社に対する思いを伝えるとベストかなと思います。「これまではこういう軸で受けていたけれど合わないと気づいて、今はこういう軸で進めていて御社のこういうところをみています、共感しています」といったアピールができると良いですね。

戸辺さんによると、秋も就活を続けている学生は、エントリーする企業を厳選してしまって、数自体も受けていないケースが多く見られるそうです。第一志望の企業に落ちてしまって結局「やりたいことがみえない」と悩み、エージェントに相談にくるのだとか。

自分にとって何が「マスト」で、何が「ベター」なのか。時間がないなか、自力で整理するのはなかなか難しい。就職のプロと一緒に就活をすすめるのも、賢い方法です。

 

<JOBRASSマガジンからのお知らせ>



CATEGORYカテゴリー