• 2016.09.0508:00
  • 自己分析

社会人1,2年目が語る「就活で妥協して良かった点、悪かった点」

売り手市場と言われていますが、就活生は、誰しもがライバル。皆が皆、第一志望の企業に行けるわけではありません。時期がすすむにつれて、条件を妥協することも必要になってきます。
 
JOBRASS編集部では、社会人1~2年目の男女100名に、就職活動において、「妥協」したことがあるかどうか、ある人には妥協した点を聞いてみました。
 
【就職活動において、「妥協」したことはありますか?】
・ある 56.0%
・ない 44.0%

 
就職活動において、「妥協」したことはありますか?
 
妥協したことがあると答えたのは、過半数の56%。では、どういう点に妥協したのでしょうか?
 

 1位:第一志望を妥協

 
圧倒的に多かったのは、「どこでもいいから、とにかく就職できるところに就職した」というもの。そこで妥協したのは、業界や職種、企業規模など人それぞれです。
 
・とりあえず就職したかったので、自分が目指す職種をよく調べずに片っ端から受けた(男性/コンピュータ関連技術職/27歳)
・就きたい職ではなかったが、あとがなかったので入れそうなところを受けた(女性/その他/23歳)
・大きな会社で働きたかったが、自分のスペックでは無理だと思ったので、少し小さい会社で妥協した(男性/総務・人事・事務/25歳)
 
では、多くの第一希望ではない企業に就職した先輩たちは、実際働いてみて、その時の決断をどう思っているのでしょうか? 回答を見てみると、「現在、後悔はない」としている声ばかりでした。その理由は、
 
「行きたくなかったが内定もらった企業に就職。けどそこを蹴ってももっといいところにいけたとは思わないので、妥協してよかったと考えています」(女性/総務・人事・事務/26歳)
「第一志望の企業には受からなかったが、ワンランク下の企業には受かり、そこに入社を決めた点。とりあえず希望の業界の企業には受かったので、そこで良いかと思い妥協した。第一志望の企業に入っていたらもっと大変だったかもしれないと思っているため、妥協して良かったかと感じている」(男性/その他/24歳)
 
など、“妥協しなかったとして、現状よりいい結果になったとは限らなかった”というもの。ただ、もちろん
 
「入社したかった会社からワンランク下の会社の就職試験を受けた。今思えば、希望の会社を受験すべきだった」(男性/その他/24歳)
 
という人もいます。就職活動を「やれることはすべてやった」という思いで第一志望を諦めるのか、何かやり残した状態で諦めるのかで、その後どういう思いで働くかが変わってくるようです。
 

 2位:給料面を妥協

 
2位は給料面を妥協したというもの。先輩たちは、長く続ける仕事では、「その給料でやっていけるのか」をきちんと考えなくてはいけないと口をそろえます。
 
・給与面、福利厚生面。限度はあるが、しっかり調べないと後悔する(女性/その他/23歳)
・給料が安いところです(男性/総務・人事・事務/25歳)
・通勤時間、給与内容等は妥協しました。通勤時間に関しては妥協しても問題はなかったですが、給与・賞与は長く続けるなら妥協しすぎるのも良くはないなと思いました(女性/総務・人事・事務/25歳)
 

 3位:内定後、就職活動を続けるのを妥協

 
第一志望でないところから内定をもらい、その時点で就職活動をやめてしまったという人たち。結果はともかく、第一志望にチャレンジしなかったことそのものを悔やんでいるようです。
 
・内定を得た時点で活動をやめてしまった。もう少し続けて、違った視点で他の企業を見てみたかった(女性/総務・人事・事務/23歳)
・最初の内定をもらった時点で、そのほかの活動をやめてしまったこと(男性/その他/26歳)
 

 4位:正社員を妥協

 
正社員になることを妥協し、派遣社員や契約社員、アルバイトという形で働いている人もいました。
 
・雇用形態をアルバイトで妥協した。正社員だと好みの職種がなかったから(女性/その他/25歳)
・派遣社員でも構わない(男性/コンピュータ関連以外の技術職/25歳)
・当時働いていたバイト先で社員になればいいやと思ったが、甘かった(女性/金融関係/24歳)
 

 5位:通勤時間を妥協

 
会社勤めになれば、1時間以上の電車通勤になることもあるでしょう。最初は家から近い所が良いと思っていても、受ける会社を増やすには、距離を広げるしかありませんね。就職後、遠い場所に通うのを楽しいと思えるのか、引っ越すのか、考え方はさまざまです。
 
・勤務地が少し遠く感じたが妥協した。自転車で通える範囲内にしておけば良かったと後悔した(女性/その他/25歳)
 
就職活動を続けるうえで、どうしても妥協しなくてはならない局面は、出てくるでしょう。ただその時、「逃げ」で妥協するのか、第一志望に向かってやりきった後、自分の可能性を広げるために妥協するのかで、社会人になってからの捉え方は大きく変わります。「あの時自分は、やり切った! 今ある縁を大事にしよう」と思えるような就職活動ができるといいですね。
 
 
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年8月19日~2016年8月25日
対象:社会人1~2年目の男女 計100名

 
 

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