• 2016.08.2908:00
  • 自己分析

イマドキ地方出身者の就職事情 「田舎に帰っても大変そう」

実家から離れて大学に進学し、そのままそこで就職活動をするのか、地元に戻るのかは人によって分かれます。ところが、一旦は地元ではないところで就職活動をしてみるものの、行き詰ったときにふと頭をよぎるのが「地元に帰ろうかな……」という考え。あるいは、都会で働くことがピンと来ず、田舎で暮らすことを考える人もいるでしょう。
 
JOBRASS編集部では、就職活動に行き詰った経験がある人218名に、「会社への就職はやめて、田舎暮らし(Iターン・Uターン)をしようかと思ったこと」があるかどうかを尋ね、実際はどうしたかを調査してみました。
 
【会社への就職はやめて、田舎暮らしをしようかと思ったことはありますか?】
・ある 18.8%
・ない 81.2%

 
会社への就職はやめて、田舎暮らしをしようかと思ったことはありますか?
 
もう都市での就職は諦め、地元に帰ろう、あるいは田舎暮らしをしようと思った人は約2割。そして、田舎暮らしを考えた人のうち、「やっぱりやめた」という人は70.7%。7割以上の人が、やっぱり田舎暮らしはやめたと答えています。その理由をみてみましょう。
 

 それはそれで大変そう

 
「やっぱりやめた」という人たちからは、田舎暮らしで食べていくには大変そうという意見が大半でした。
 
・それはそれで大変そうなので諦めた(女性/その他/29歳)
・我慢することに決めた(男性/営業・販売/39歳)
・しなかった。生活をすべて変える勇気がなかった(女性/総務・人事・事務/27歳)
・現実的でなかったので何も変えなかった(女性/その他/24歳)
・していない。田舎に戻っても何もならない(男性/会社経営・役員/37歳)
・実際には資金不足のためできなかった(男性/総務・人事・事務/45歳)
 

 就職できた

 
そして、考えながらも決断できず、就職活動を続けているうちに、受かったという人たちも。悶々として、最後の最後まで就職活動を頑張ってみる人が多いようです。
 
なかには、「リゾートホテルに、少し興味がわいてきて、ちょうど求人もきてたので受けた結果採用してもらえる事になった」(女性/金融関係/28歳)など、田舎暮らしを視野にいれるなかで他の業界にも興味をもち、就職活動をしたところ採用されたという人も。
 
・就職した(男性/総務・人事・事務/28歳)
・就職が決まったので帰らなかった(女性/営業・販売/30歳)
・しなかった。他の会社に受かったから(女性/総務・人事・事務/40歳)
 
あるメーカーの人事担当者は、
 
「“就職活動に失敗したから田舎暮らし”というネガティブな方向ではなく、“是非田舎暮らしをしたい!”という信念があれば、その人にとって問題はないのだと思いますが、いずれにせよ「新卒」という“肩書”が使える就職活動は一度だけ。やはり企業で学ぶことも多いですし、私は、一旦は就職することをオススメします。就職活動が思うようにいかないのであれば、まずは業種を広げたり、中小企業など視野を広げることから始めたらどうでしょう」
 
と話してくれました。
 
調査でコメントを寄せてくれた中には、
 
・一旦は企業へ就職、地元を離れた。結果、その後Uターンした形になっている(男性/その他/36歳)
・ゆくゆくは田舎で暮らしたい(女性/営業・販売/31歳)
 
など、田舎暮らしを考えつつ、「一旦は企業に就職」し、ゆくゆくはそうしたいと思っている(実際にした)人も。全国展開している企業なら、地元への異動願いを出すこともできます(叶えられるかどうかはそれぞれですが)。田舎暮らしをしたくなったら、自分のキャリアを考えるチャンスととらえ、ゆっくりじっくり、考えてみると良いでしょう。
 
 
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年7月15日~2016年7月21日
対象:就活に行き詰まった経験がある人 計218名

 
 

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