• 2016.07.0704:00
  • 自己分析

短所を聞かれたらどう答える? 正直に話して長所をアピールできる回答例

「あなたの短所を教えてください。」
 
毎年、就活をはじめたばかりの学生は、面接官から聞かれるこの質問に、とまどいを感じてしまう人が多いようです。
 
「短所ってどう答えればいいんだろう?」
「正直に言ったら落ちるんじゃない?」
 
そんな風に、思わず心の中でつぶやきたくもなりますよね。実際、長所は堂々と話せても、短所となると途端に口こもってしまう人も少なくありません。
 
学生から嫌がられつつも、就活では定番とされているこの質問――。なぜ、企業の面接官はあえて短所を聞くのでしょうか? その意図がわかれば、きっと事前に対策も立てられるはずです。
 
今回は、就活で聞かれる「短所」について、考え方や面接での回答例など、詳しくお話していきます。
 

 企業が質問する意図

当たり前のことですが、誰にでも短所はあります。あなただけでなく、同級生の友人たちも、就活のライバル達も、すでに働いている先輩方も、企業の採用担当者にも、必ずあるはずです。
 
それは面接官もわかっていることですから、「短所のある人は採用しない」というわけではなさそうです。では、どうしてこの質問をするのでしょう? 企業にもよりますが、その目的は主に以下のようなことが考えられます。
 
 

【1】自分をどのように認識しているのか知りたい。
……例えば、上司があなたの苦手なことについてアドバイスしたときに、自己認識ができていれば素直に聞けますが、そうでないとコミュニケーションが上手くいかなくなるかもしれません。自分の特徴をしっかり認識できていることは、これから働く社会人としては、案外大事なことなのです。
 
【2】短所を改善しようとする姿勢があるのか知りたい。
……仕事をしていると、誰でもさまざまな壁にぶつかることがあります。そんなとき、現状に目をそむけてしまうのではなく、どうしたら良くなるのか改善案を考えて実行できる人を、企業は求めています。
 
【3】どう切り返すか、その答え方でトーク力や素の部分を見たい。
……頭の回転の早さを見たり、その学生の素を引きだしたりする意図があるようです。営業などでは特に必要な力ですよね。
 
【4】自社の社風に合うタイプか知りたい。
……人間性は良いとわかっても、それとは別に、自社の社風に合う人物か見られている場合もあります。極端に違いすぎると早期退職の可能性が高まりますし、社風に合っている人のほうがスムーズに仕事ができるから、といった理由が考えられます。
 
【5】正直に話すかを見て、誠実な人物か知りたい。
  ……面接官から見て、ごまかしや嘘はバレるものです。仕事は信頼し合って進めていくものですから、誠実な人物を採用したいと考えるのは当然ですよね。
 

 短所と長所は表裏一体

誰にでも長所と短所がありますが、それらは表裏一体で、短所は長所にもなりえます。みなさんも、自分の性格について良い面と悪い面の両方を見てみてください。そして、社会に出たらどんな壁にぶつかりそうか、どうやったら克服できそうか想像してみましょう。
 
以下に、短所を長所に置き換える考え方の例をあげてみます。
 
<短所>心配性 ⇔ <長所>確認を怠らない
 
<短所>周りを気にしすぎる ⇔ <長所>気が利く
 
<短所>すぐ一人で抱え込んでしまう ⇔ <長所>責任感がある
 
<短所>視野が狭い ⇔ <長所>集中力がある
 
<短所>頑固 ⇔ <長所>意志が強い
 
<短所>飽きっぽい ⇔ <長所>気持ちの切り替えが早い
 
<短所>おせっかい ⇔ <長所>面倒見がいい
 
<短所>周りの意見を聞くことができない ⇔ <長所>自分の意見を持っている
 
<短所>なれなれしい ⇔ <長所>人見知りしない
 
<短所>せっかち ⇔ <長所>行動力がある
 
<短所>あきらめが悪い ⇔ <長所>粘り強い
 
<短所>すぐ怒る ⇔ <長所>情熱的、熱意がある
 
<短所>主体性がない ⇔ <長所>協調性がある
 
<短所>嫌と言えない ⇔ <長所>我慢強い
 
<短所>八方美人 ⇔ <長所>褒め上手
 
<短所>優柔不断 ⇔ <長所>慎重
 
 

 具体的な回答例

それでは、短所の回答例をご紹介します。
 
話のポイントは、【1】どのような失敗をしたか 【2】その経験から何を学んだか 【3】どう改善しようとしているか です。
 
短所に関しては、言い訳したくなるあまり、話が極端に短くなったり長くなったりしがちですが、シンプルにわかりやすく話せるよう、あらかじめ頭の中を整理しておきましょう。
 
また、短所の内容によっては、仕事をするにあたってマイナスにとられがちなものもあります。例えば、正確性が特別求められる職種なのに、短所が「大ざっぱ」と話してしまうなどです。あくまでも、面接官が短所を聞く目的を頭に入れながら話すようにしましょう。
 
 

■<短所>心配性 ⇔ <長所>確認を怠らない 

 

私の短所は、心配性なところです。完璧だと思えるまでしっかり準備しておかないと、自信が持てずに実力を発揮できないところがあります。
 
例えば、学内コンペでプレゼンテーションをすることになったとき、見る人に伝わるかとても心配で、何度もスライドを直したり、練習を繰り返したりしていたら、準備が当日の朝までかかってしまいました。
 
結果、プレゼンテーションは成功し、高い評価を得ることができたのですが、そのせいで寝不足になり、午後の授業でつい居眠りをしてしまいました。
 
仕事でも完璧を求めるのは大切だと思いますが、必要以上に心配しすぎて体調を崩すのは良くないことだと思うので、この短所はなおしたいと考えています。最近では、大事なイベントが控えているときは、これまで以上に早めに準備して、前日は睡眠を多くとり、いつもプラス思考でいるよう心がけています。

 

 
 

■<短所>おせっかい ⇔ <長所>面倒見がいい

 

私の短所はおせっかいを焼きすぎてしまうことです。以前はアルバイトで後輩が困っていると、すぐに助けていました。ですが、店長から「それでは後輩が仕事を覚えられないよ。助けるのではなく、見守るようにして。」と注意されてしまいました。
 
それまで私は、助けることが後輩への優しさだと思っていましたが、そのとき自分のしていることは“おせっかい”だったと気が付きました。安易に助けるのではなく、相手や全体のことを考えながら行動することが大事だと学びました。
 
以来、後輩が困っていても、一度は見守り、本当に助けが必要なときだけサポートするようにしています。“おせっかい”をやめたところ、最近は後輩が自主的に質問してきてくれるようになりました。これからも自分の悪いクセに注意しながら、周囲と良好な関係を築いていきたいと思っています。
 

 
 

 まとめ

いかがでしたか?
昔から「モノは言いよう」といいますが、短所も工夫次第で、正直に話しても自己PRにもなるということがわかっていただけたかと思います。
 
短所を話すことは、あなたの人間性を伝えるチャンスでもあります。ぜひ自分の特徴に正面から向き合い、どんな風に話せばプラスになるのか考えてみてくださいね。
 
 
▼▼▼あなたにオススメの記事▼▼▼
 
【必見!】面接でよく聞かれる11の質問<まとめ>

 
就活においての「自分らしさ」とはなにか? 自分らしさを見つける方法

 
自己分析に使える“人間力チェックリスト”で長所と短所を把握しよう。

 
 

ジョブラスなら企業から選考オファーがもらえる!
会員登録して企業からオファーを受け取る

 

CATEGORYカテゴリー