• 2018.08.2311:30
  • 企業/業界研究

広告業界の志望動機の書き方・考え方のポイント

2020年に東京で開催する国際的なスポーツ大会の誘致活動の際にも、広告代理店の活躍がありました。広告業界は、商品だけでなく、企業や国も扱う、影響力の大きい業界です。就職志望先の人気上位にあり、それだけに就職難易度も高いと言えます。業界研究・企業研究は充分に行いたいものですよね。それでは、どんな点をおさえた研究をしたらよいのでしょうか。志望動機を書く上で、気を付けたいポイントはどんな点でしょうか。考えてみましょう。
(※こちらの記事は、2016年3月1日に公開したものを更新しています。)
 

 志望先としての広告業界 シェアとトレンドは?

広告業界は、どんな業界でしょうか。
シェアを見てみると、1位の電通が60%強、2位の博報堂DYホールディングスが15%を占めています。世界的に見ても、電通は5位、博報堂DYホールディングスは7位となっています。国内売上で上位10社に入っている残りの8社を合わせてもシェアは15%、上位2社の寡占状態にあることがわかります。加えて、インターネット・コンテンツの発展、企業のグローバル化が、広告業界にも影響を及ぼしています。

 
電通は、2012年にイギリスの広告大手イージスグループを買収しました。これによって、イージスグループの持つ世界80か国の拠点を活かし、それぞれの地域のニーズに合わせた広告展開を行うことができるようになり、グローバル活動を行っている日本企業に訴求しやすくなりました。第2位の博報堂DYホールディングスは、アメリカのオムニコムグループと資本提携を行っています。業界第3位のアサツー ディ・ケイは、設立年に世界のビック4の一角を成していたWPPと資本提携を行い、海外市場に展開を始めていました。中華圏では、新華社や人民日報とも提携を行っており、アジア市場に強みを持っています。

 
インターネット・コンテンツの発展は、広告業界にも大きな影響を与えています。最近著しく発展しているインターネット広告の分野は、従来の広告にはなかった新たな業界を産みだしています。アフィリエイトのような、今までになかった形態が生み出されており、SNSなど、従来型のメディアとは異なる媒体が定着しています。そのため、ITやその他の広告以外を本業とする企業が、広告業界に参入するようになっています。ネット広告という新たな業界が生まれており、数年以内にネット広告がテレビ広告市場を越えるのでは、といった調査も一部で出ており注目必須の業界となってきています。
 
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 広告業界の仕事は?

従来の広告業界では、テレビやラジオといったメディア、新聞や雑誌といった紙媒体のメディアへの広告サービスをメインに扱ってきました。顧客の代理人として、広告枠を購入し広告を出すというのが主な仕事であったので、広告代理店だったのです。その後、メディア側の広告枠を買い取り、広告を出す企業を紹介するという、逆方向のサービスも広告代理店の業務の中に入ってきます。顧客とメディアとを双方向でつなぐ業務です。インターネット広告が普及するにつれ、どの分野でどういった形での広告が必要かを提案する、総合的なマーケティング戦略を提供するようになってきています。グローバル展開をしている企業に対しては、世界のどの地域でどういった展開をすることが効果的かを、マーケティングリサーチをしながら、提案するコンサルティング・サービスも行っています。

 
こういった広告業界で、どのような仕事があるのでしょうか。一番大きな仕事は、営業職です。顧客にとって効果的な広告を提案し、社会に提案することができる広告営業の仕事は、とても有意義な仕事ではないでしょうか。広告がなければ、消費者はそのサービスを知ることができません。どれほど良いものをメーカーが作ったとしても、それを知らせることができなければ売れません。その商品やサービスにとって最善の媒体、形態、内容を提案するためには、常にアンテナを広げておく必要があります。そういった活動が好きな方には、広告業界はお薦めの業界です。広告枠をただ売るだけではなく、広告の企画や制作も行っている会社であれば、クリエイターとしての仕事もあります。

 
広告は、商品だけでなく、サービスや企業、場合によっては国をマーケティングすることもあります。2020年の国際的なスポーツ大会の誘致活動を主導したのも、広告代理店でした。メディアを含め、多くの業界に影響力のある業界です。

 

 広告業界を希望する人が志望動機を書くポイント

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