• 2015.10.2608:00
  • 企業/業界研究

貿易の99%以上を支える!海運業界の研究

日本は「海外から必要な燃料資源・原料を輸入し、高い技術で作った製品を海外へ輸出する」というスタイルで経済成長をしてきました。
一度にたくさんの物を輸送すること、さらにその際のコストを考えると、時間はかかっても船を利用することが効率的です。そのような要因もあり、日本では古くから海運業が盛んでした。海外貿易の規模が拡大するにつれ、船もどんどん大きなものになり、さらなる発展を遂げ現在に至っています。しかしそのような海運業界は、就活生にとってあまり身近ではないかもしれません。
しかし貿易に興味のある人なら、知っておいて損はない海運業界に今回はスポットを当ててみたいと思います。

 

 海運業界の現状を知る

平成25年7月から平成26年6月までの間において、日本郵船や商船三井、川崎汽船をはじめ、第一中央汽船やNSユナイテッド海運など対象19社を合わせた状況は以下の通りです。

 
・売上高:5兆9,043億円
・経常利益計:1,668億円
・総資産額:7兆2,945億円

 
また労働者数は5,151人、その平均年齢は39.4歳です。さらに、平均年収が746万円と高収入な点は特筆すべきことと言えるでしょう。

リーマンショック以前の平成19年までは、中国からの輸入をはじめ特にアジアの新興国を中心に、資源の輸送が大幅に増加。そのため、海運業界はかなり景気の良い状態が続いていました。しかし平成20年秋、アメリカにおけるリーマンショックが引き金になって、世界中が不況の波に飲み込まれたことは記憶に新しいですが、日本の海運業界も例外ではなかったのです。

好景気の際に新しい船を大量に造ったにもかかわらず、その後に需要が大幅に減ったこと。また、燃料価格が跳ね上がったことなどを受けて、業績は急降下しました。それから数年をかけ、現在は少しずつ回復傾向を見せ始めています。アメリカで生産されるシェールガス輸送などに力を入れたこともあり、平成25年には業績アップする企業が増えました。

 

 海運業界のトップ企業を知る

続きを読むにはログインが必要です。

CATEGORYカテゴリー