• 2017.11.0808:00
  • 企業/業界研究

業界別に聞く サービス業に向く人・向かない人とは?

今年メーカーに内定をもらったFさんは、実は飲食業界志望でした。志望業界を変えた理由について、「カフェが大好きだったので、接客もしてみたいと思ったのですが、土日休みじゃないし、立ちっぱなし、力仕事が多そうなのも、体力的に自信がなくて……。好きだから仕事にしていいかってなると、違うことに気が付きました。もちろん、好きなことのためにはどんなことでも頑張れる人もいると思いますが、私は利用するのが好きなだけで、提供側としては向いていないかも、と思い直したんです」と話します。
 
確かにいつも何気なく利用しているサービスでも、“受ける”立場ではなく、“提供する”側となると、話は別かもしれません。そこで今回JOBRASS編集部では、サービス業を中心とした、“土日祝が休みではない”働き方をしている社会人109名に、自分が今働いている業界で働く場合に、向いてないと思う人の傾向をそれぞれ聞いてみました。
 

 
サービス業全体として、ほぼ全員から「人と話をするのが苦痛な人」「プライベートを重視し、マイペースで仕事をすすめたい人」「我が強い人」「体力に自信がない人」は向いていない、という声が寄せられました。
 

 飲食業界

 
例えばお客様が何かをこぼしてしまったり、あるいは何か店側の不手際があったりした場合に、機転が利くかどうかで、お客様の印象も大きく異なります。そのため、飲食業界では「気が利く人のほうが向いている」という意見が目立ちました。
 
・人と話すことができない人(女性/飲食サービス/26歳)
・コミュニケーション能力がない人(女性/飲食店/31歳)
・マイペースな人(女性/飲食業/35歳)
・プライベート重視な人(男性/飲食店でのシフト制/28歳)
・気が利かない人(女性/飲食店/42歳)
・決まった日に休みがほしい人(男性/飲食業/27歳)
・向いてない人は、我が強い人、頭の回転が遅い人。向いている人は、柔軟性がある人。アドリブが聞く人(女性/毎日営業の飲食店/24歳)
 

 介護、福祉、医療、教育業界

 
介護、福祉、医療、教育業界で働く人たちからは、向いていない人の特徴として、とりわけ「短気、怒りっぽい、飽きっぽい」「他人に興味をもてない」ことがあげられました。相手が大人であれ子供であれ、医療や教育のように他人と向き合う業界では、大事なポイントのようです。
 
・他人に興味がない人(女性/医療業/38歳)
・怒りぽい人は向いていない(女性/介護職/34歳)
・思いやりのない人(男性/介護福祉関係/48歳)
・相手のことを自分のことのように考えられない人には向いてない(男性/介護/41歳)
・朝が弱い・理不尽な事言われても怒らない・短気な人・プライベート重視の人(男性/介護職/42歳)
・怒りやすい人、笑うのが下手な人、コミュニケーションが苦手な人、体力のない人(女性/介護/32歳)
・人の生活に入り込むので人と深く関わることが苦手、他人に興味がない人は向かない(女性/作業療法士/23歳)
・自分と違う人たちに興味を持てるか(女性/教育/48歳)
・笑顔で接することが難しい人(男性/インストラクター/42歳)
 

 運輸業界

 
タクシーやバスなど、運輸業界に携わる人たちからは、とにかく「体力」との声。また時間に厳しい業界であることから、朝が弱いといった体調面のほか、アルコール面など、自己管理がきっちりできない人は不向き。
 
・気が短い(男性/運輸/43歳)
・運送業で向いてないのは、言うまでもなく、運転が苦手な人。車線変更とか、合流でテンパるような人はだめ。あと、体力ない人。重い荷物運ぶのにちまちま回数分けて運んでたんじゃ時間の無駄。あとは酒飲み?自分もやったけど、飲みすぎるとアルコールが残ってて検査で引っ掛かる場合がある。きちんと計算して飲める人間じゃないと無理かも(女性/運送業/31歳)
・体力が勝負。勤務時間がとても不規則なので健康には特に気を付けること(男性/貸切バス事業/43歳)
 

 漁業、農業

 
漁業や農業など、第一次産業に従事する人たちは、「忍耐強さ」を重視。天候・自然と対峙する業界では、厳しい忍耐、根気強さが必要とされるでしょう。
 
・体力が必要。根気強い人が向いていると思う(女性/漁業/44歳)
・朝が弱い人、体力が無い人、1~2年目は仕方が無いとして物覚えが悪く行動が遅い人、時間を守れない人(男性/農業/27歳)
・忍耐力のない人(男性/農業/48歳)
 
その他、さまざまな業種で「感情的になり、ものごとを客観視できない人は向いていない」(女性/サービス業/42歳)、「神経質な人、不快な表情をすぐあらわにする人」(男性/小売業界/43歳)「人の話を聞けない人、プライドが高く謝れない人」(男性/眼鏡業界/45歳)など、感情的になりやすい人は向いていないという声がありました。
 
どんな業界、職種にも“理想と現実”はあるものですが、もしサービス業も検討しているという人は、今一度、“提供する側”になって考えてみると良いでしょう。
 
 
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年10月13日~10月23日
対象:土日祝が休みではない仕事をしている社会人 計109名

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