• 2017.01.1208:00
  • 企業/業界研究

業界研究とは?どんなことをすべきかを聞いてみた【採用担当者インタビュー企画vol.1】前編

就活をするにあたって、どこに就職するのか業界研究をしようと思っても、何から手をつけたら良いのかわからないのが就活生。これから就活を本格化させる田村さんは「ネットで『業界研究 方法』と検索すると、たくさんのマニュアルらしきものがヒットしますが、結局、何をどう考えたらいいのかわからない」と困り顔。
 
そこでJOBRASS編集部では、全国の採用担当者115名に、「就活生は『業界研究』をするにあたり、どのようなことをすべきか」を教えてもらいました。今回は前編“「業界研究」をする前にすること”です。
 
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 「向き・不向き」は考えない

 
やりたいことや、自分が向いていることなんて全然わからないという人。採用担当者は、「案外考えなくていいよ」といいます。会社に入って、仕事をしてみたら、その仕事に向いていることが発覚することもよくあること。あまり考え込まないでいいようです。
 
・向いている業界は、自分が好きかどうかで、特に絞る必要はない。情報収集は人事以外の先輩に聞くこと(男性/営業・販売/45歳)
・向いてるか向いてないかは入ってから見極めてもいいんじゃないでしょうか(男性/研究・開発/32歳)
・向き不向きで決めないほうがよい(男性/会社経営・役員/48歳)
 

 自分はどんな人間なのかを知ろう

 
客観的に「自分はどんな人間なのか」を知ると良い、というアドバイスもありました。自分のことは、自分でわかっているようでいてわかっていないものです。他人の意見をきくことで、「自分が興味をもてそうなこと」が見つかるかもしれません。
 
・自己分析から始まり、友人に自分の長所と短所を聞いて、再発見していく(男性/コンピュータ関連以外の技術職/53歳)
・自身の性格・得意分野・能力等を他人の意見を踏まえ、客観的に分析することが重要である(男性/営業・販売/52歳)
 

 「自分が何を大事にするか」を考えてみよう

 
次にするのは、難しいことを考えず、仕事や遊びといったジャンルを飛び越え、「自分が何を大事にするか」を考えてみること。睡眠時間? 一人の時間? 人脈を広げること? 英語を使うこと? 小さなことでもOK。人それぞれ、きっとあるはずです。
 
・自分の希望の中で「これだけは譲れない」という部分があれば、注目するところや質問することも見えてくると思います(女性/その他/30歳)
・その業界が自分に向いているかどうかは、入ってみないとわからないので絞らなくて良い。情報はネットでも雑誌でも、簡単に収集できる。注目すべき点は、自分が何を大事とするか(女性/その他/50歳)
・その業界でやっていく熱意があるか、自分なりのポリシーがあるかどうか(男性/総務・人事・事務/48歳)
・自分に自信を持ってやっていけるところを見つけること(男性/その他/43歳)
 

 やりたいことを明確にしてみよう

 
自分の特徴、譲れない大事なことを把握したら、今度は「やりたいこと」。そのためには、「働く」という視点で企業や社会を見ることが大切です。
 
・結局はやりたいことが一番モチベーションにもつながり大事(女性/コンピュータ関連以外の技術職/38歳)
・「自分が何をしたいか」が明確になっていると、向いている業界やチャレンジしたい業種が絞り込めて来ると思います。また、それに伴い関連業界や動向にも目を向けると、近い所から情報を得られますし、広い視野を持っていると評価は高いです(女性/その他/30歳)
・まずは、自分が何をしたいのかを知ること。その上で、やみくもにやらず目標と、それまでの道のりを見据えること(女性/その他/33歳)
・自分のやりたい仕事をしっかりとビジョンとして持っておくこと。完全にマッチする仕事でなくても、それがあるのとないのとではかなり違ってくる(男性/その他/54歳)
・まずは自分のやりたいことの理想と現実をわかっているか(男性/公務員/31歳)
 

 「働き方」を想像してみよう

 
「やりたいこと」と並行して、「働き方」を想像することも大切です。土日がなくてもいい? 昼出社がいい? といった勤務体系から、将来的に海外に行きたいのか、SOHOで自宅作業をしたいのか、何年か後には独立したいのか、などなど。いろんな社会人の働き方を研究するのも良いでしょう。
 
・できる限り働き方を知る努力をすること。それにより、仕事がみえてくるから、自分なりに働き方がみえてくる。それに必要なこともみえてくる(男性/コンピュータ関連以外の技術職/35歳)
・どのような働き方をしたいのか。働く時間の中でどのような自己実現をしたいのか(男性/コンピュータ関連技術職/47歳)
 
そして、採用担当者が口をそろえるのが「調べたり、研究するときの情報収集手段は、ネットだけではダメ」ということ。わからないならわからないなりに、食わず嫌いをせずにイベントやセミナーなどに積極的に足を運ぶことで、自分の働き方や業界の特徴なども見えてくるものなのです。
 
 
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年12月9日~2016年12月19日
対象:企業の採用担当者 計115名

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