• 2016.10.0508:00
  • 企業/業界研究

転職組が語る 「大企業の良い点、悪い点」 

さあ就活というとき、どうしても「大企業」「有名企業」に注目したくなるもの。ただ、最近では最初からあえて中小企業、ベンチャー企業を狙う学生も増えているといいます。一体大企業とそうでない企業では、何がどう違うのでしょうか?
 
今回JOBRASS編集部では、いわゆる「大企業」から中小企業に転職した先輩たちに、「大企業の良いところ、悪いところ」を教えてもらいました。
 

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実は「大企業」に、明確な定義はありません。ただ、中小企業庁は中小企業基本法の「中小企業庁の定義」を公開しており、通例、“それ以外”が「大企業」というという考え方になっているようです。
 
【中小企業の定義】
製造業:資本金3億円以下又は従業者数300人以下
卸売業:資本金1億円以下又は従業者数100人以下
小売業:資本金5千万円以下又は従業者数50人以下
サービス業:資本金5千万円以下又は従業者数100人以下
 
なお経済産業省によれば、2014年7月時点で中小企業は、約381万社と全体の99.7%。大企業は約1万1000社となっています。
 

 大企業の良い点

 
■大企業の良い点1:知名度がある
 
・自分が“何”をしているかではなく、“どこで働いているか”だけで通用する。初対面の人を相手にするときに説明が楽(32歳/女性)
・ある程度情報が公開されているので、入る前から大体の働き方が想像しやすく、私生活を充実させられる(37歳/男性)
・会社が何をやっているか、理解してもらいやすい。話も発展する(31歳/男性)
 
■大企業の良い点2:社名を名乗るだけで信用してもらえる
 
・何かと看板が使える(28歳/男性)
・ローンが組みやすい、クレジットカードがすぐ作れる(39歳/男性)
・転職にあたっての面接で、「○○にいました」というだけで、なんとなく社会人として信用された気がする(42歳/女性)
 
■大企業の良い点3:ボーナスがある
 
・残業代とボーナスが出ていた。中小企業に転職してから、そのありがたみに気がついた(33歳/男性)
・転職した企業ではベース給が高く、一見大企業でもらっていた月給よりも良いようにみえたが、実際は大企業ではベース給はそれほどでなくても、ボーナスがきちんと出ていた(38歳/女性)
 
■大企業の良い点4:代わりの人がいる
 
・困ったときに、助けてくれる人や相談する人がいる(27歳/男性)
・病気のときなど、安心して休める(32歳/女性)
 

 大企業の悪い点

 
■大企業の悪い点1:仕事をしない人がいる
 
・明らかに「何もしていない」同僚がいた(33歳/男性)
 
■大企業の悪い点2:外とのコミュニケーションをとらなくなる
 
・その会社の世界しか知らなくなっていく、外を知ろうとしない(27歳/男性)
 
■大企業の悪い点3:「受け身」になる
 
・大企業は一斉研修があって、「これをやっとけ」というようなものがある。転職先では、自分から学びにいかないと、どんどん置いていかれる(27歳/男性)
・自分一人が声を上げても仕方がないのかな、と、だんだん物を言わなくなる(32歳/女性)
 
■大企業の悪い点4:“お気に入り”が出世しやすい
 
・会社にとって「デキる」(=便利な)人、デキない人用の部署がある。この部署いったやつはエリート、ここは“墓場”といった部署がえげつないくらい明らか(39歳/男性)
・やめる前提で採用しているため、人事部が一人ひとりに向き合う時間もなく、“それなり”の扱いになる。“歩留まり”をみているなっていうのがわかる(37歳/女性)
 
どういう人が大企業に向いているのかという問いに、32歳で転職した男性は、
 
「環境がいいから、ある程度の野心と安定が欲しい人にはおすすめです。安定といっても、このご時世、いくら大企業といっても“絶対的”なものではないので、超安定を求める人は公務員とかのほうが良いでしょう。あと、向かない人は、ハングリー精神が高めな人。大企業でも、何かしらに目標は設定できますが、自分の力が及ぶ範囲は限られます。初めての社会人、自分の“ものさし”はどこにあるのか、ちゃんと考えて就職活動をしてくださいね」
と話してくれました。

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