• 2016.08.3004:00
  • 企業/業界研究

コンサートグッズの販売・企画・製作に携わるには?

好きなアーティストのコンサートやライブに行くと売っているグッズ。
イベントをより一層盛り上げる、なくてはならないもの。
 
思い出に……
日常で使うために……
後になっても、大切にしていたいものばかり。
 
ではこのグッズ達、一体誰が、どんな風に、どうやって作っているのか。
売っているあの人になるにはどうしたらいいのか。
今回は、コンサートグッズの販売・企画・製作の仕事について紹介します。
 

 仕事内容

【企画・製作】
● グッズ・アイテムのデザインや提案、サンプル作成
● 外部デザイナーや製作会社との打合せ
 
企画・製作の仕事は、コンサートやライブ・イベントのコンセプトなど、様々な情報収集が必要不可欠。アーティストが表現したい世界感はもちろん、同時にファン(お客さま)がどんなグッズを求めているかを多面的に捉え、考えなければなりません。
アーティストやマネージャー、デザイナー、製作会社などとの打合せを重ねてグッズを作ります。
作り上げていく過程で多くの人たちと関わるのでコミュニケーション能力が求められる仕事。
創造性やアイデア力、好奇心や探究心を駆使していいものが作れたとき、最大級のやりがいを感じることができるでしょう。
 
【販売】
● 会場(ツアー、ショップ、催事)での販売・演出・実施、ディスプレイ提案
● 通信販売・ネット販売
● 物流会社へ営業・卸売の促進など
 
ライブやイベント会場で、グッズをお客さまによりお求めいただきやすい環境を考えながら販売します。
また、各会場のグッズの納品数を決めたり、売り場のレイアウトを作ったり、売り場を飾るPOP作成も仕事のひとつ。
さらには、販売アルバイトの手配や指導、イベンターとの調整などを事前に行うことも販売の重要な仕事です。
公演の前日もしくは当日には、商品の搬入・検品、売り場の設営、商品ディスプレイ、販売終了後は撤収作業と売上の集計を行うのが主な仕事の流れでしょう。
 

 実際に働いている人にインタビュー

今回は、実際に【コンサートグッズの委託販売】の職に就いているIさん(30代 女性)にインタビューをしました。
 
―では、早速ですがIさんのお仕事についてお聞かせください。
 
icon_waraはい、私は主にコンサートや舞台などの会場でグッズの販売に関わる仕事に就いています。仕事内容としては、販売場所や規模の確認調整、販売員や販売誘導員の手配・指導、商品の納品手配、売上管理などです。
私が携わっているのは、比較的会場規模の大きい現場の依頼が多く、コンサートスケジュールに沿って、全国出張が多くあります。
 
―なぜ、このお仕事に就こうと思われたのですか?
 
icon_tere学生の頃からコンサートやライブに行くことが好きで、漠然と“音楽に関わる仕事がしたいな”と思っていました。
学生時代に、グッズ販売の登録制のアルバイトを始めたことがきっかけで、こういう職種もあることを知りました。接客販売のお仕事も好きですし、音楽を肌で感じながら働ける環境にもモチベーションが上がりますね。
 
―多くの学生が“携わりたい”と思っても探し方がわからない人も多い職種だと思うのですが、どうやってこのお仕事を見つけたのですか?
 
icon_win見つけたというとニュアンスが違ってきてしまうかと思うのですが……前述したアルバイト時代に、今の上司から声をかけてもらったことがきっかけです。
弊社では、未経験からスタートしている社員もいますが、アルバイトでグッズ販売の現場を経験している人が多いです。
不定期ですが音楽系の求人サイトに求人が出ていることもありますよ。
 
―どんな人に向いていると思いますか? また、どんな人と働きたいですか?
 
icon_wara明るく元気な人ですね!
そして、コミュニケーション能力が高い人です。
あと、これは少し言いにくいのですが……不規則な生活サイクルになることもあるので、その辺の理解がある人だと長く働けると思います。
最初は、わからないことも多くあると思いますが、一つひとつに興味を持って仕事に向き合える方と一緒に働きたいと思います。
 
―この仕事の醍醐味、やりがい、魅力を教えてください。
 
icon_winグッズはお客さまがライブをより楽しむためのツールの一つです
時間内にストレスなく購入していただけるように販売準備をし、シュミレーション通りに業務が進んだときは本当に嬉しいです。
また、お客さまとの距離も近く、ダイレクトにリアクションを感じられることもモチベーションにつながっています。
大変な仕事ではありますが、お客さまやアーティスト側から感謝されると喜びもひとしお。
コンサートやライブを、一緒に作っている一体感を感じることができるのも、この仕事の魅力だと思います。
 
―ありがとうございます。では、最後に志望する学生にメッセージをお願いします。
 
icon_tereあまり知られていないお仕事かもしれませんが、これをきっかけに興味を持っていただけたら嬉しいです。
志望する際は、学生時代に経験したことを、この仕事にどう活かせるかを伝えられるといいと思うので、ぜひ熱意ある人に応募してほしいと思います。
 

 効果的な志望動機の書き方

ここまで「仕事内容」や「当事者インタビュー」を読んだ上で、改めて【コンサートグッズの販売・企画・製作】への志望動機をどのように書いたらよいか考えてみましょう。
 
志望動機を書くときのポイントはこちら。
どの職種に応募する場合にもあてはまるので覚えておきましょう。
 
■ 業界に着目したきっかけ
■ その企業に就職したいと思った理由
■ その企業で何をやりたいのか
■ 仕事に活かせる過去の経験
■ 決意と結論
 
志望動機を書き始める前に、まず「何を、どう書くのか」を考えます。
上記のような構成に基づいて、志望動機を組み立てていくと伝わりやすくなりますよ。
 
そして、大切なのは相手(読み手)の立場になって考えること。
あなたのことを知らない人に、自分の気持ちをきちんと伝えられたか――、あるいは、会いたいと思ってもらえるかどうかです。
 
では、実際に【コンサートグッズの販売・企画・製作】を志望する場合、どのような志望動機が効果的なのでしょうか。
 
<例1> 学生時代のアルバイト経験から語る
 
<例2> コンサートやライブが好きな気持ち、グッズに対する思いを語る
 
<例3> まったく別の側面から仕事内容を捉え、過去の経験からこの仕事に活かせる点から語る
 
決め手になるのは「どういう角度からあなたのグッズに対する思いを伝えるか」です。
コンサートグッズに関わるいずれの職種も、チーム体制を組んで仕事を行う現場が多く、積極性やコミュニケーション力などもアピールポイントになります。これらの能力も志望動機に添えて熱意を伝えられるとよいでしょう。
 
それでは、<例1>を使って、志望動機の例文を作成しましたので、参考にしてみてください。
 
<例文>
「御社に惹かれた理由は、アーティストとファンの双方と関係性を持ちながら仕事ができることに魅力を感じたからです。
学生時代は、コンサートスタッフのアルバイトでステージの設営や撤去、案内業務、アテンドなどの経験をしました。
イベントが成功した時は、毎回感動とやりがいを実感します。
特に演奏が終わって達成感に満ちたアーティストの笑顔がとても眩しく“この人達と一緒にステージを作りたい”と感じました。
コンサートやライブのグッズは、ファンとアーティストを結ぶかけがえのないものであると思っています。
アーティストの想いと、お客さまが求めるものをマッチングさせ、良質なグッズを提供するのが私の夢です。
グッズの販売・企画・製作に関しては、未経験の業務もあると思いますが、長所である積極性を活かして貢献していきたいです」
 

 まとめ

いかがでしたか?
 
現在【コンサートグッズの販売・企画・製作】という職種での新卒募集は少なく、狭き門となっています。
多くの企業が中途採用で対応しているのが現状です。
 
しかし、今回調べたところ「アーティストマネジメント」を行っている企業や事務所でも、コンサートグッズの販売・企画・製作という業務を手がけているところも増えていることがわかりました。
また、あなたが「コンサートが好き」「好きなアーティストに関わる仕事をしたい」と考えているのであれば、その“好き”という気持ちから発想を転換させて、別の形で“好き”なものと関わる仕事を見つけてみるのもいいと思います。
 
ぜひ、あなたにとって最良のカタチで「コンサート」や「アーティスト」「販売」「企画」「製作」の仕事に携われるよう、JOBRASS編集部一同応援しています。
 
 
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