• 2016.09.2108:00
  • 企業/業界研究

採用担当者が教える! イチからの「企業・業界研究」ノウハウ

そろそろ就職活動を考え始める時期。まずは情報収集ですが、企業・業界研究といっても、具体的に何から始めて、またどのように、どういう点を調べると良いのか、最初はわからないものです。
 
そして、就活をすすめるなかで、多くの就活生が直面するのが、企業・業界に対する研究不足。研究不足により面接でもうまく答えられなかったり、また途中で「あれ、この業界って、自分には向かないのかも……」と思ったりすることがあるためです。
 
そこでJOBRASS編集部では、失敗しない企業・業界研究方法について、採用担当者160名に聞いてみました。
 
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 何はともあれ、どういう仕事があるのか、自分が何をやりたいかを考えてみる

 
ぼんやりとでいいので、まずは自分がどういったもの(こと)を扱う企業で、どういう風に働きたいのかを考えてみてください。そして、それに沿った企業をネットでざっくり調べてみましょう。
 
・自分はどの様な企業に就職したいのか、その企業で何をしたいのかを考えれば、おのずと何をしたら良いのかわかるのではないか(男性/コンサルタント/43歳)
・いろいろ調べる前に、10年とか15年位先のライフプランを考える。そうするとどういう企業に行ったら良いかがわかってくる。その中で、その企業の強み、弱みを調べる(男性/コンサルタント/46歳)
 
 
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 OB訪問をして、「その会社の実態」を徹底調査

 
先輩たちからのアドバイスでもっとも多かったのが、「OB訪問」など実際に働いている人に話を聞きに行くということ。「なぜOB訪問をすると良いのか」、またOB訪問をするときのポイントもいろいろと教えてくれました。
 
興味をもてそうな企業や業界を把握できていれば、その実態がわかり、より行きたくなるか、反対に「ここは自分には向かなさそうだな」ということがわかるでしょう。就職後のミスマッチを防ぐことにもつながります。
 
・会社の本部を見学すること。特に退社時の社員の顔つきや人相をチェックする。これが大事です。将来の先輩社員ですから、尊敬できないような人相の会社には入るな! 選択権は君たちにある(男性/総務・人事・事務/46歳)
・できればその会社の社員に会社の長所・欠点を聞いて、自分がその会社でやれる自信があるか、検討する(男性/その他/43歳)
・業界情報や会社を理解し調べてくること。OBがいれば、その他に仕事内容や人事政策などを聞き出しておくこと(男性/その他/46歳)
・企業での活動内容、そして、それがどの様に社会に期待や貢献をしているか?ということから始めて、実際に社員がどの様なモチベーションであったり仕事をしているのかを知る為に、OB訪問をするのが良いと思います(男性/営業・販売/46歳)
・どんな業種でも、どんな人たちがどのようにして働いているのか、実際に見ておいた方が良いと思う(女性/会社経営・役員/46歳)
・OB訪問は、企業の表向きではない本当に欲しい人材がわかりやすくて良いと思う。また、少しでも上の人間と繋がる可能性があるなら行った方が良い(女性/総務・人事・事務/49歳)
・対象企業の社員に対する扱い(評価方法、育成方針など)をしっかり確認するのが良い。そのためにOB訪問をするのが良い(男性/その他/48歳)
・勤続何年が平均かを調べる。OB訪問をしたほうが、実態がわかる(女性/その他/34歳)
 

 情報収集は、まずはネットで概要を検索

 
ネットで調べられることは、基本中の基本です。会社のHPは隅々まで目を通し、検索でヒットした記事も読み込みましょう。
 
・インターネットで、その会社全般の特徴を調べておく。会社見学会が企画されていれば、できるだけ参加しておく(男性/その他/43歳)
 

 興味のある企業だけ調べない! 競合企業も研究する

 
そして、競合企業、興味のない企業もあえて研究。広い角度から、さまざまな企業を研究することで、より自分が「どういうところに行きたいか」を突き詰めることが可能になります。
 
・できれば他企業の情報も調べて、比較すると良いと思う(男性/研究・開発/35歳)
・就活対象企業のみならず同業他社も含めた「企業・業界が目指すべきビジョンと現状」を調べ、一覧表に「見える化」する。そのことから、企業・業界の弱み強みや企業間の差異などを読み取り、いかなる質問にも自信をもって答えられる準備ができる(男性/総務・人事・事務/41歳)
・その会社の競合会社、競合商品と特徴など。その会社の商品が消耗品などで有れば、自分で使った感想をより良い商品にする提案等が出せれば好印象。開発なら自分でやりたい等とアピール。何にしろ、付け焼刃の知識ではボロが出る(男性/会社経営・役員/46歳)
 

 自分にとって、その企業・業界の“良い点”と“悪い点”を知る

 
行きたいと思う企業でも、調べてみると自分にとって“デメリット”があるかもしれません。良い点と悪い点、どちらも鑑みることが大切です。
 
・企業の悪評。ブラック企業に勤めないために(男性/総務・人事・事務/37歳)
・自分の興味にあった業務内容かどうか調べておくこと。単に会社名だけにとらわれないように(男性/その他/46歳)
・行きたい会社のブラックな部分と優良な部分を調べ、適職かどうかを見て欲しい(男性/会社経営・役員/43歳)
 

 重要なのは「情報の分析」と「自分ならこうできる」というアピール

 
ある程度研究したら、今度は「自分ならどうしたいか」「どの分野に挑みたいか」を改めて考えてみましょう。
 
・調べた中で自分ならこうできる、というものを探して欲しい(男性/総務・人事・事務/43歳)
・情勢の分析が必要だと思う(男性/営業・販売/46歳)
 

 自分がやりたいことと、その会社に行きたい理由をひも付けて話せるように

 
それぞれの企業を研究するとき、「自分がこの会社に入ったら」ということを想像しながら調べるのも、ひとつの方法。そして、「なぜこの会社に行きたいのか」を自問自答し、面接官が納得するだけの説明ができるようにしておきたいところです。
 
・目指す会社をなぜ選んだか自分自身のしっかりとした考えを率直に述べられるように鍛えてください(男性/会社経営・役員/46歳)
・その会社のポリシー等は当然として、むしろそれより取り扱い商品やサービスと、それらについて身近に感じていることをまとめておく(男性/研究・開発/46歳)
・自分のやりたい仕事と入社希望の会社の業務が合致しているかを調べておく(男性/コンピュータ関連技術職/48歳)
・その業界に興味を持つに至った背景や理由につながるようなことを調べて自分の知識とする(男性/その他/42歳)
 
その他、多かったのは「学校での勉強は疎かにしない」こと、「新聞を読む」こと。面接で問われるのは、学生の本分として何を学んできたかということです。
 
また、新聞については、「ニュースなら、ネットでも同じでしょ?」と思いがちですが、大きく違うのは、「ネットでは、基本的に自分で探しにいった(興味のある)ニュースしか読まない」のに対して、新聞は「自分が、これまで関心のなかったニュースでもじっくり読む」姿勢になること。面接でのトークの幅も変わってきます。情報収集ツールも、使い分けが必要ということですね。
 
 
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年8月17日~2016年8月22日
対象:企業の採用担当者 計160名

 
 

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