• 2016.08.3008:00
  • 企業/業界研究

担当者がインターンシップから次のステップにあげない理由 「社風に合わない」は案外少数

就活生にとって、もはやインターンシップ参加は当たり前。でも、「インターンシップに参加したのに、内定までいけなかった」人も、たくさんいます。
 
JOBRASS編集部では、インターンシップ生受け入れ経験者131名に、受け入れた結果、「自社には就職しないほうがいい」と思ったインターンシップ生がいたかどうか、いた場合はその理由を教えてもらいました。
 
【受け入れた結果、「自社には就職しないほうがいい」と思ったインターンシップ生はいましたか?】
・いた 33.6%
・いない 66.4%

 
受け入れた結果、「自社には就職しないほうがいい」と思ったインターンシップ生はいましたか?
 
なんと、3割以上の担当者が「いた」と回答。インターンシップに参加させてもらえたからといって、内定への近道と思ったら大間違いなのですね。では、「ウチには来ないほうがいい」と思った理由は?
 

 やる気がない

 
ダントツで多かったのは「やる気が感じられなかった」という声。何をしたらいいかわからない、どう振る舞ったらいいのかわからないというような場合は、率直に担当者にぶつけましょう。「指示待ち」状態でボンヤリしていると、やる気がないと思われてしまいます。
 
また、参加して初めて、「思っていたものと違った」こともあるでしょう。それでやる気をなくすことはあるかもしれません。でも、逆に考えると、就職したらもう“思わぬ職場”で働くことはないのです。良い経験と捉えてそこで頑張ったことは、必ずいつか活きるもの。ポジティブな姿勢でいることが、道が拓ける一歩です。
 
・やる気が感じられない(女性/営業・販売/27歳)
・いっても生返事(女性/出版・マスコミ関係/28歳)
・やる気のなさが目に見える(男性/営業・販売/46歳)
・働く気がないように思えた(男性/その他/25歳)
・物事を甘く考えており、責任感が感じられない(男性/公務員/41歳)
・指示待ちの人。考えて行動しなければ、務まらない部署であったから(女性/その他/38歳)
 

 コミュニケーション能力が心配

 
「入社しても、周囲とやっていけそうにないな」と思われると、マイナスチェック。会社で働くということは、人と一緒に何かをやる、ということを忘れないようにしましょう。
 
・コミュニケーションが出来ない(男性/営業・販売/49歳)
・コミュニケーション能力がない(男性/総務・人事・事務/28歳)
・サービス業だが、愛想が悪くて人嫌いっぽかった(男性/営業・販売/47歳)
・無口過ぎる(女性/その他/29歳)
・笑顔がない(女性/総務・人事・事務/31歳)
・協調性がなく、自分本意の考えが強すぎるため(女性/その他/27歳)
・わがまま(男性/会社経営・役員/40歳)
 

 理解力に不安

 
会社がインターンシップ生に求めることは、さまざまです。でも、インターンシップ生にやってもらうことは、基本中の基本。それができないようでは……というわけです。
 
・こちらの説明を理解してもらえず理解力に不安があった(男性/コンピュータ関連技術職/44歳)
・トップの指示についていけない(男性/その他/32歳)
 

 身なり、言葉遣いがチャラい

 
インターンシップ生といえど、「働く」という点では会社員。それなのに、露出が多すぎる服装だと、会社側は困惑します。「いつも合コンなの?っていう服装で来ていた女性がいた」という担当者は、
 
「定時近くなるとインターン同士や仲の良い派遣さんと仕事終わったらどこに行くか、何を食べるか、彼氏がどうのこうのとよく話していました。何度か注意しても、今度は注意した人のいないところで話すなど、改善する気がみられませんでした。
 
入社したら残業もあるし、服装も改めないといけない。インターンの服装を許すと社員側も不満だろうし、とはいってもそのインターン生は服装にこだわりがあるようだったし……。そういった理由も含め、採用はどうかなぁと見送りました」
 
と話してくれました。自分で思っている「おしゃれ」が、職場に適切かどうかを考えることも、大事な社会人能力の一つです。
 
・いつも合コンなの?っていう服装で来る(女性/その他/31歳)
・クライアントが心配になるだろうなと思うような身なりだったため(女性/総務・人事・事務/32歳)
・チャラい(女性/その他/33歳)
・社会人として×でしたので……。タメ口など上司や同僚、それ以上にお客様に使うような人物はNG(男性/研究・開発/48歳)
 

 自分の都合を振りかざす

 
自分の都合のうち、多いのは「休み」について。明らかに寝坊、二日酔いなどでの遅刻も社会人として失格です。
 
・平気で「明日は来られません」(正当な理由ではない)と……。(男性/会社経営・役員/45歳)
・休み、残業の事ばかり気にする(男性/営業・販売/45歳)
 

 非を認めない、嘘をつく

 
言い訳が多いのもマイナスポイント。仕事でなくても相手の言い訳が多いと、「面倒くさいやつだな」と思ってしまいますよね?
 
・遅刻したら「母親が起こしてくれなかった」「スマホのアラームが鳴らなかった」、コピーの枚数を間違えたら「表示がそう見えた」など、絶対に「すみません」が出てこない(女性/総務・人事・事務/39歳)
・何度もすぐ分かる嘘をつく。人間性の問題(女性/その他/46歳)
 

 社風に合わない

 
互いのミスマッチングを防ぐという意味もあるインターンシップ制度。ここで、「この学生はウチには合わないな」という判断をすることも目的なのですが、前述「コミュニケーション能力」「身なり・言葉遣い」など、社会人一般に共通する“常識”を問題視する声と比較すると、案外少数でした。
そもそもの社会人として合格点であれば、「社風には後から馴染む」という考え方もあるのかもしれません。
 
・社内に合わないのと能力がない(男性/営業・販売/41歳)
・社風に合わない(男性/営業・販売/45歳)
・社風に馴染めず孤立すると思うから(男性/その他/45歳)
・社風に合わない(男性/広報・宣伝/45歳)
 
一方で、ごくわずかですが、
 
・要領が良すぎて周りと馴染めない(女性/その他/29歳)
・とても優秀だったから(女性/総務・人事・事務/38歳)
 
と、「ウチの会社には優秀過ぎたから」という声もありました。
 
インターンシップ生として参加できたから、内定をもらえるというのは幻想です。むしろ参加中の態度が大きく響いてくると思って、気を引き締めて臨みましょう。
 
 
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年7月15日~2016年7月21日
対象:企業の採用担当者 計122名

 
 

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