とある大学の就活生・M君。「自分は凡庸過ぎて、光るものが何もない」として、憂鬱そうな表情を浮かべています。「僕はいわゆる“一流大学”といわれる大学の学生です。でも、就活するとなると、同じ大学での“競争相手”が多すぎて、うまくいく気がしません……」
よく「光るものを持っている学生」がいいっていうけど、「光る」ってどういうこと? あるいは、どういうもの?
「だって、別に優秀な成績で入学したわけでもないし、在学中も“単位を落とさない”ことだけが大事で、成績は常にギリギリ。サークル活動もなんとなくやっていただけで、毎日適当に遊んで、適当にバイトして、適当に過ごしていました。
何故そうしてきたかというと、ものすごくセオリー通りの“大学生ならでは”のことをしてみたかったんです。勉強はもともとキライで、やっと大学に入ったのに、もう勉強はしたくなかったし。“みんなと同じ”ことに、安心感があったのかもしれません。
就活する先輩たちを見てきましたが、僕は “自分のときはどうなるかわからないし”とばかりに問題の先送りで、何も考えずに就活をする学年に突入してしまった、という感じです」
M君は、目の前に迫った現実に直面し、ようやく自分のこれまでを振り返っているようです。しかし実際のところ、こういった学生が大半なのではないでしょうか。
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