• 2015.11.0404:00
  • 面接/筆記/ES対策

意外とみんな迷ってる?就活の面接で好印象を与える特技欄の書き方

就活で書く機会の多いエントリーシートや履歴書には、特技を記載する欄があります。ここで、「自分の特技は、いったい何だろう?」と悩んでしまう人が多いようです。その結果、「目立つ特技にすれば、就活もスムーズに行くだろう」と考える学生も少なくありません。
しかし面接の際に聞かれるのは、特技の奇抜性ではありません。企業は学籍等から見えない部分で仕事に活かされる特技があるか、あるいは自分自身をどれだけ理解できているのかを判断する材料としています。また面接では、コミュニケーション能力を計るための話題として使われることもあるでしょう。
 

 特技がマイナスイメージを与えてしまう場合

趣味など特定分野に関する特技は、相手がその分野に興味を持っていない場合、思いのほか話が広がらないことがあります。特技によっては、むしろマイナスイメージを与えてしまうこともあるでしょう。ウケを狙った奇抜な特技は、相手を選んでしまうということを覚えておきましょう。
 
例えばスポーツやイベント等で、自作のコスプレを得意としている人がいるとします。そこで特技に「仮装」「コスプレ」を挙げた場合、面接ではどのような会話が繰り広げられるでしょうか。以下に、例を挙げてみます。
 
(会話例)
面接官「特技欄に『仮装(どんなコスプレも完璧!)と記載されていますが、詳しく教えて頂けますか?』
就活生「サークルはイベントのとき、徹夜でコスプレ制作ばかりやっていました!どんなコスプレでも、実物のように作れます!」
面接官「その特技は、当社でどのように生かせるとお考えですか?」
就活生「いや、仕事ではさすがに生かせませんね。でも、宴会などはお任せください!」
面接官「そうですか・・・」
 
就活は、仕事に取り組むうえでお互いを見極める場です。そのため、仕事に全く生かせない特技は、相手にとって不要な情報といえます。この会話例では宴会を取り上げてしまい、仕事より遊び(楽しみ)優先と捉えられてしまう可能性を秘めています。
 
この他にも、例えばギャンブルや飲酒などを特技に挙げることもおすすめしません。趣味は自由ですが、仕事においてこれらは「だらしない」「遊び人」などの印象を与えかねません。
 
■仕事に役立つ特技を挙げる
 
趣味として取り組んできた特技でも、就活に有利になるケースがあります。例えば昨今は、個人でもゲームやアプリ開発を行う人が増えてきました。例えばその開発したゲームが何か賞を受賞するなど功績を上げれば、開発会社から「すぐに実務で生かせるスキルがある」と判断され、採用へ繋がる可能性があるでしょう。どのような展開が予想できるか、会話例で見てみます。
 
(会話例)
面接官「学生ながらゲーム開発で賞を受賞されたそうですが、凄いですね。」
就活生「ありがとうございます。ゲームが好きで『自分でも製作したい』と思いました。実際に友達に遊んでもらって『面白い』と言ってもらえたので、応募したら受賞できたんです。」
面接官「なるほど。ゲーム製作では、どの部分をご自分で担ったのですか?」
就活生「一応、全て自分で製作しました。」
面接官「それは凄いですね!それで、今後もゲーム開発に携わりたいと思われたのですか?」
就活生「はい。本格的に企業でゲーム開発に携わり、より多くの人々に楽しんで頂ければ嬉しいと考えました。」
面接官「素晴らしいですね。そのご経験は、業界に入ってからも役に立つと思いますよ。これから、頑張って下さいね。」
就活生「ありがとうございます。」
 
このように実務的な特技ではなくても、例えば部活動でスポーツに取り組んでいれば、忍耐力や実直さなどが評価されることもあるでしょう。特技を取り上げる際には、まず仕事に従事した将来をイメージしたうえで、それがどのような場で生かされるのかを考えることが大切です。
 

 内容よりも姿勢を重視

特技欄に記載した内容は、それを特技とするまでの過程や姿勢が見られる場合もあるでしょう。資格取得、あるいは結果を出しているような場合、そこには時間を必要とする努力があるはずです。その姿勢は、企業への就職後、実務スキルの習得や成果獲得にもおおいに生かされます。「努力することができる」「真面目に取り組める」「結果を得るまで諦めない」といった人物像が伝えられれば、企業に対して大きなアピールとなるはずです。
 
ただし、採用判断において特技からメリットを感じてもらうためには、会話でのコミュニケーション能力が欠かせません。あらかじめ次のような内容を整理しておくことで、特技が良い印象を与えられるように準備しておきましょう。
 
・特技の詳細(どのような特技なのか)
・特技と言える実績(資格、成果 等)
・特技の習得過程(取り組む姿勢、努力の経緯 等0
・入社後にどのような面で生かせると考えているか
 
そのうえで表現がマイナスにならないよう注意し、熱意を持って伝えることが大切です。「特技が無い」という方は、友人や家族に聞いてみるのも良いでしょう。自分でも気づかない部分に、特技が隠れている可能性もあります。

 
 

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