• 2017.01.1308:00
  • 面接/筆記/ES対策

就活生あるあるアピール 「潤滑油」「なんでもやる」「打たれ強い」

「サークルでは潤滑油となって、まとめました」「一歩一歩じっくり進むタイプで、噛めば噛むほど味の出るスルメのような人間です」……“就活生あるある”のフレーズですが、採用担当者にとってみれば「またか……」。自分を表現するなら、他の学生とは違うということをアピールしたいもの。「またか」と思われては、もったいないですよね。
 
JOBRASS編集部では、採用担当者115名に対し、「学生が、自分を例えたり、表現したりするときにありがちだと思うフレーズ」があるかどうか、そして「ある」と答えた人にはどんなフレーズかを尋ねてみました。
 
【学生が、自分を例えるときにありがちだと思うフレーズはありますか?】
・ある 32.2%
・ない 67.8%

 
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「ある」と答えた採用担当者は3割以上。約3人に一人の割合です。では、採用担当者たちが“ありがちだなぁ……”と思っているフレーズは?
 

 「なんでもやります」アピール

 
もっとも多かったのがこれ。なんでもできる、という例え(?)として「百貨店」(男性/営業・販売/41歳)というものも。
 
・自分が役に立つ人材だと思われたくて、何でもやれる、やりますと言ってしまう学生(男性/総務・人事・事務/50歳)
・やる気は他人に負けません(男性/コンサルタント/54歳)
・自分を雇っていただければ損はさせません(男性/その他/53歳)
・会社の役に立てるように一生懸命頑張ります(男性/総務・人事・事務/53歳)
・自分はまっさらな存在である(男性/営業・販売/44歳)
 

 「打たれ強い」アピール

 
打たれ強い、というのもよくあるフレーズのようです。言うときはどうしてそう思うのか、どんな場面でも打たれ強いのかという具体例を交えて。
 
・打たれ強いんです、という女性が多い。できればどんな場面で強いのかを具体的に述べてほしい(男性/研究・開発/42歳)
・叩かれて強くなるタイプですはありがちです(女性/その他/30歳)
・不利な状態で自分は、それを乗り越えることができる打たれ強い性格です(女性/その他/45歳)
 

 「リーダー的存在」アピール

 
仕事で責任を持てるかどうかは、また別問題。
 
・「リーダー的存在」。バイトやサークルのリーダー程度でも、とにかく責任能力があることをアピールする(女性/営業・販売/44歳)
 

 「スルメ」アピール

 
とにかく多くあがったのが「スルメ」という例え。この表現は、裏を返せば、「自分をアピールできない」とも受け取れてしまいます。
 
・スルメ。噛めば噛むほど味が出る(男性/コンピュータ関連以外の技術職/45歳)
 

 「マイペースだけど、結果は出す」アピール

 
採用担当者にしてみれば、「そんなこと言われても」!?
 
・「ウサギと亀でいうところの亀です」(男性/その他/45歳)
・褒められて伸びるタイプという人(男性/コンピュータ関連以外の技術職/35歳)
 

 「縁の下の力持ち」「無くてはならない」アピール

 
最近の就活生には、縁の下の力持ちになりたい、支えたい、という人が多いのだそうです。でも採用担当者が求めているのは、どんどん前に出てくる気概のあるタイプかも。
 
・エンジン、タイヤ(男性/営業・販売/41歳)
・縁の下の力持ち(男性/その他/40歳)
・空気のような存在。なくてはならないもの(女性/その他/35歳)
 

 「協調性」アピール

 
採用担当者「誰とでもっていうけど、絶対だな!?」。職場には、学生が思っている以上にいろいろな人がいます。協調性があるとしても、その会社の社風に合うかどうかは別問題です。
 
・誰とでも仲良くなれる(女性/その他/42歳)
・協調性があります(女性/その他/46歳)
 

 「潤滑油」アピール

 
協調性がある例なのでしょうが、いつからブレイクしているのか、イマドキ就活生は、「潤滑油」だらけだそうです。
 
・つなぎ役(男性/その他/36歳)
・潤滑油はよくあった(男性/その他/51歳)
・クッション(女性/総務・人事・事務/44歳)
 

 「誠実」アピール

 
自分は真面目、誠実であるアピール。直接的な表現でなく、具体例を挙げて話すようにしましょう。
 
・何事もまっすぐな人間(女性/営業・販売/54歳)
・大工、樹木(女性/総務・人事・事務/44歳)
 
その他、
 
・「出る杭はうたれる」(男性/総務・人事・事務/53歳)
・「蜂のように素早くポイントを狙います」(男性/その他/44歳)
 
など。「出る杭……」は、個性的だというアピールでしょうか。「ポイントを狙う」というのも、実際の仕事でその技(?)が使えるかどうか不明です。
 
いずれにも共通するのは、採用担当者は「自分の言葉で話す具体的エピソード」が欲しいということと、ポイントは「この人を採用したら、こういうときに活躍してもらえそうだな」と感じられる“何か”があるかどうか。前述しましたが、最近は潤滑油になりたい、下支えをしたいといったアピールばかりだそうです。もっともっと上を向いて、「新しいことをやりたい」くらいの気持ちをもった学生のほうが、目に留まるようですよ。
 
 
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年12月9日~2016年12月19日
対象:企業の採用担当者 計115名

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