• 2016.09.0911:30
  • 面接/筆記/ES対策

自己PRと長所の違い|知っておくべき採用担当者の意図 ≪自己PR例文あり≫

エントリーシートを書いていたら、自己PRと長所を書く欄がそれぞれあり、同じようなことを書いてしまった、面接で自己PRを聞かれて話した後に、「で、あなたの長所は?」と聞かれて困ってしまった…という話をよく聞きます。実は、自己PRと長所は違います。

その違いを押さえておくと、就職活動を楽に進められるでしょう。この違いとは何か、解説していきます。

 

 本来の自己PRと長所の意味

まずは、自己PRと長所の言葉の意味を考えてみましょう。それぞれの言葉を、岩波の国語辞典第三版でひいてみました。

 

【自己PR】

岩波の国語辞典には、自己PRはありませんでしたが、自己とPRは載っていました。

 

自己:自分自身、おのれ

PR:企業体や官庁が、事業内容などの公共的価値を大衆や関係方面によく知ってもらい、その信頼・協力を強めようとする宣伝広告活動

 

この二つの項目を合わせて、就職活動で使うことを考えると、自己PRの言葉の意味は次のように表されるでしょうか。

 

自己PR:自分自身が、自分の価値を志望先の企業によく知ってもらい、その信頼、協力を高めるために行う宣伝活動

つまり、自己PRは、自分を、企業側の視点に立って、企業側に認めてもらえるよう自分を売り込む活動、その企業に自分がどのように貢献できるか、役に立つか、具体的なスキルや能力をアピールすることです。志望する企業側の視点にたって、買い手にとって買う価値があると思えるかどうかという視点にたって、自らの優れている点をアピールする必要があります。説得力のある内容とするためには、過去の体験談や自分のもっているスキルなど、実体験を盛り込むことが必要です。

 

【長所】

優れているところ、美点。↔短所

 

長所は、あくまでも自分視点で見た、自分の中で優れていると思う点です。自分の性格の中でポジティブな部分、優れている特質を見つけてください。反意語は短所ですが、長所を探す時には、自分の短所も押さえておくようにしましょう。短所を伝える際には、「○○といった点が短所だと思っています。△△で克服していきたいと奮闘中です…」といった形で、短所をそのままにしているわけではないことを説明できるようにしておくと良いかもしれません。

 

 就職活動における自己PRと長所の意味

就職活動で、企業側が長所と自己PRを尋ねる意図は何でしょうか。長所、短所は、自己分析がきちんとできているかどうかを見極めるためにたずねられる項目です。企業側は、自分の良いところを、「自覚しているか」を知ろうとしています。もちろん、どういった長所があるのかという内容も重要ですが、自分自身をきちんと把握できているかどうか、という点が最も重要なポイントです。自己分析をする際には、自分の中の良いところ、悪いところを自分なりにきちんと整理しておきましょう。

 

就職活動中には、短所も聞かれることがあります。長所、短所の両方を並べて聞かれることもあります。自分のことを分析する際には、良いところだけを見つけるのではなく、マイナス点と思われる点も探しましょう。見方によっては、短所も長所になることがあります。視点を変えながら、自己分析を行うようにしましょう。必ずしも、良い点だけを並べ立てることが良いとは限りません。きちんと客観的な分析を行うようにしましょう。

 

一方で、自己PRは、会社視点で見た自分をできるかがポイントになります。会社側としては志望者が会社にどういった貢献をできるのか、をつかみたいと考えています。ですから、自己PRは独りよがりなモノであってはなりません。会社の方向性、理念を押さえた上で、自分の長所、強みがどのように活かせるかをアピールする必要があります。自己分析を行う際に、まず長所を整理し、応募先企業が求める人物像、ビジョンに合った部分、自分なりに貢献できる部分を掘り起こしていくことが、自己PRにつながります。

 

まとめると、自己PRは「企業視点での強み」長所は「自分視点での良いところ」となります。長所は企業によって変わることはないかもしれませんが、自己PRは相手企業に合わせて変えていかなくてはなりません。

 

 自己PRと長所の具体例

面接などで聞かれた時に、具体的にどういった回答をすればよいのでしょうか。例を挙げてみます。参考にしてみてください。

 

■長所:好奇心旺盛

 

A社への自己PR:私は好奇心が旺盛で、知らないこと、見たことがないことは調べないと気がすみません。そのため、卒論を書かなくてはいけないのですが基本線とは外れたところにどんどん入り込んでしまってなかなか進まないというデメリットもあるのですが…御社は、多角化を進めておられ社内起業にも積極的に取り組まれているとうかがいました。私は、自分の好奇心を満たすために、新たな分野に対するアンテナを常に広げている状態です。また、知らないことをそのままにしておくのではなく、納得のいくところまで調べるのが癖になっています。こういった部分を、新たな事業開発に邁進しておられる御社で活かせたらと思います。

 

B社への自己PR:私は好奇心が旺盛で、知らないこと、見たことがないことはとりあえず調べてできることがあれば試してみないと気がすみません。ゼミのフィールドワークでフィリピンに行った時に、住環境を改善するために何ができるかという取り組みがありました。以前に発電機能を付けたサッカーボールのことをテレビで見て興味を持ち調べていたので、その応用で原始的ですが、風力を使った発電装置を作ることができました。私は、御社の理念の「常に新しい分野に挑戦し、時代のさきがけとなる事業をダイナミックに創造」するという部分に特に共鳴しております。新しい分野に挑戦するためには現在どんなものがあるのかを知っておく必要あると考えます。私は、現在あるものに関するアンテナを張り巡らし、調べることによって、新しい分野を見つけていきたいと思います。

 

■長所:人見知りをしない

 

C社への自己PR:私は人見知りをしません。父の仕事の都合で引っ越しが多く、小学校を6回転校しましたが、そのおかげで誰とでもすぐに打ち解けることができるようになりました。実習で老人ホームに行った時にもたくさんのお年寄りと仲良くなり世代を超えたお付き合いを続けることができています。私にとって人と知り合うことは新たな経験として楽しみなことになっています。御社で営業職として、多くの人と知り合いながら、御社の誇れる商品を売り込んでいきたいと思います。

 

D社への自己PR:私は人見知りをしません。父の仕事の都合で引っ越しが多く、小学校を6回転校しましたが、そのおかげで誰とでもすぐに打ち解けることができるようになりました。大学で私は奇術サークルに入っていますが、私たちの年まで、毎年新人が入ってこないことが悩みだったそうです。2回生になった時に、サークル勧誘の方法を変え、関心を持ってくれた新入生たちとじっくり知り合う機会を設け、フォローを密にする体制を作りました。今では、学園祭の奇術興行を毎日打てる人数を揃えることができています。週に二回ですが、サークル活動を通して、さらに個々の人との理解を深めることができていると思います。こういった経験を活かして、御社のシステム開発の場面でも相互理解を深め、お客様が本当に意図するところをくみ取り、最大の利益を上げていくことができるよう頑張りたいと思います。
 

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