• 2016.06.0711:30
  • 就活マナー

面接中にトイレに行きたくなった……この場合、どうする?

緊張するとトイレが近くなる、それは生理現象なので仕方がないことです。でも、面接中にトイレに行きたくなったら、泣きたくなってしまいますよね。果たしてどうすればいいのか、考えてみましょう。

 

 緊張するとトイレに行きたくなるのはなぜ?

緊張するとトイレが近くなる、当たり前のように思っていますが、一体なぜでしょうか。ちゃんと前もって行っておいたのに、一番大事な時にトイレに行きたくなってしまう、そんな経験は誰にでもあるのではないでしょうか。生理現象とは言うものの、一体どういう仕組みなのでしょうか。

 
人の行動はすべて脳がコントロールしています。排尿の仕組みも同様です。通常は、膀胱内の尿がある量を超えると膀胱壁が引き伸ばされて、脳に信号がいきます。脳の排尿中枢がその信号を受けて、トイレに行きたいという指示を出すのです。緊張していると、脳もストレスを感じ、排尿中枢が過敏になったり、逆に麻痺したりします。その結果、膀胱からの指示を待たずに、ちょっとした量でも、脳がトイレに行きたいという信号を送ってしまうのです。だから、トイレに行きたいと思って行ったのに、現実にはほとんど出なかった、ということが起きるのです。緊張というストレスが原因ですから、そのストレスがなくなればこの現象は収まります。

 

 面接の際の緊張を減らすには?

トイレに行きたくならないようにするだけでなく、面接の際に緊張しすぎないようにするのは、就職活動の面接を成功させるコツの一つです。どういった対策が取れるでしょうか。

 
・準備をする
きちんと準備ができていないと、緊張してしまいます。面接に臨む前に、キャリアセンターなどで模擬練習をしても良いですし、自分なりに行った企業研究や業界研究の資料を見て、どういった質問にどのように答えるかをシミュレーションしておくのも良いかもしれません。この準備は、最低でも前日までに終えておくようにしましょう。

 
・30分前までに面接会場に入りトイレに行く
時間に余裕がないと、行く途中で焦り始めてしまいます。また、会場についてから気持ちを落ち着かせる時間がなくなってしまいます。30分は長すぎるだろうと思われるかもしれませんが、30分は余裕を持ってほしいということです。仮に10分遅れても、20分あれば落ち着いて臨むことができます。この30分でトイレにも行っておかなくてはならないのです。

 
面接会場についたら、まず、トイレに行きます。行きたくなくても、一応、トイレも済ませてください。そして、身だしなみを確認しましょう。髪形はどうでしょうか。女性ならお化粧は大丈夫でしょうか。ジャケットなどに予期せぬ汚れがないか、靴はちゃんと磨いてあるか、ネクタイは曲がっていないか……ちゃんとしているのが確認できれば、ストレス要因が一つ減らせます。

 
人によって、緊張を解く方法というのは違うかもしれませんが、人前でしにくいものがあるなら、トイレで行うというのも一つの手です。深呼吸をしたり、自分が精神統一できるポーズをとったりするのも良いかもしれません。トイレの個室であれば、人目を気にせず集中することができます。私は、肩幅に足を広げて立ち、おへそを意識しながら、10数えながら鼻で息を吸い、10数えながら息を止め、10数えながら口から息を吐く、という深呼吸を何回か繰り返します。そうすると、体に酸素がみなぎって、力がわいてくるような気がするのです。

 
トイレを見ると、志望先の企業のことがある程度わかります。トイレは、ほとんどの社員が一日に何回も使うところですから、トイレの状態には、その会社の社員に対する考え方が反映されます。華美である必要はありませんが、清潔に保たれているなら、その企業の体質もきちんとしたものであるように思えます。

 
・自分に暗示をかける
ある程度の緊張は、面接を不利にするのではなく、むしろ有利にしてくれます。アドレナリンが出て、それをコントロールできるなら、面接でも自分の最高の状態を見せることができるかもしれません。面接は、お互いを知る場であって、面接官はあなたを試そうとしているのではなく、あなたを知ろうとしているだけなのです。難しい質問があっても、あなたはあなたの中にないことを答える必要はないのです。「ありのままの私自身を見せられればよいのだ」「私はできる」と自分に言い聞かせましょう。「よし、大丈夫」と思いながら臨むのと、「どうしよう、どうしよう」と思いながら臨むのとでは、相手に与える印象が全く違ってしまいます。もちろん、尊大な態度は論外ですが。ちゃんと準備をしてきた、大学生活も自分なりに充実している、といったポジティブなことを考え、自分のモチベーションを高めるようにしましょう。

 
また、「面接は企業を知ることのできるチャンスなんだ」「自分にとってプラスになることなんだ」と、面接に対する考え方をプラス思考にするのも良いかもしれません。

 

 それでも面接中にトイレに行きたくなったら?

きちんと準備をし、トイレにも行っておいたのに、面接に臨んだらトイレに行きたくなってしまった! という場合にはどうすればよいでしょうか。

 
・我慢する
時間がそれほどかからないようであれば、一番良いのは、我慢することです。ストレスで過敏になっているのであれば、現実には膀胱には余裕があるので、その時に我慢しても問題はありません。

 
ただ、トイレに行きたいという思いが頭の中でぐるぐる回っているようだと、面接に落ち着いて臨むことができません。我慢すると決めたなら、トイレに行きたいのは気のせいだと自分に言い聞かせて、忘れるようにしましょう。そして、面接に集中するようにしましょう。

 
・トイレに行かせてほしいと申し出る
面接相手が興に乗って話をされているときに遮るのは、よくありません。会社の紹介をしてくださっているのであれば、その話の腰を折るのは、会社への興味が高くないと判断される要因になってしまうかもしれません。タイミングを見計らって、失礼にならないような形でお願いしましょう。「申し訳ありません、トイレに行かせていただきたいのですが」といった形で簡潔にお願いしましょう。

 
「我慢できないのかい」と聞かれて、「万が一漏らしたりしたらもっと失礼に当たると思いますから」と言ってトイレに走り、戻って面接を続けた結果、無事に内定を取り付けた先輩もいらっしゃいます。面接を中座するのは決して良いことではありませんが、そのハプニングに対する対応が面接官に認められれば、トイレに行ったからと言って必ず不合格になるというわけでもないようです。面接はあなたを知ってもらう場ですから、トイレに行ったという一事で評価されることはないはずです。仮に行くことになったとしても、ベストを尽くしましょう。

 
もちろん、体調が良くないのを押して面接に臨んでいるのであれば、待っている間に、係の人に前もって、「面接前にすませてはあるのですが、体調が不安定なため、面接中に中座させていただくかもしれません、よろしくお願いします」と話しておくこともできるかもしれません。万が一、トイレに行くことになっても、マイナスを減らすことができます。

 
 

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