• 2017.05.1908:00
  • 就活マナー

さあ、内定というタイミングで「他に内定をもらっている」ことは、むしろ言うべき!? 「正直に言ってほしい」担当者9割

内定をもらったのに、すでに他社から内定をもらっていた……。学生のなかには、いくつか内定をもらってから、じっくりどこにするか決めたいという人も少なくありません。でも、採用担当者側からしたら、その学生が他社に決めたら、一人“空き”が出てしまう……。
 
内定辞退はなかなか言い出しにくいものですが、JOBRASS編集部では、採用担当者100名に、内定を出したタイミングで、その学生が既に他から内定をもらっている場合、そのことを正直に言って欲しいかどうかを尋ねました。
 
【内定を出したタイミングで、その学生が既に他から内定をもらっている場合、そのことを正直に言って欲しいですか?】
・言って欲しい 93.0%
・言って欲しくない 7.0%

 

 

 言って欲しい

 
■自社の採用計画というものがあるので
 
「言って欲しい」理由で圧倒的に多かったのは、「こちらにも採用計画というものがあり、他の候補者を確保する必要があるから」というものでした。「お互いの時間の無駄だから。他の応募者にも失礼だと思うから」(男性/営業・販売/32歳)など、時間の無駄というだけでなく、他の志望者にも失礼という意見も。
 
・こちらにも対応策があるから(男性/研究・開発/48歳)
・こちらも段取りがある(女性/その他/42歳)
・こちらにも都合があるので、早く決まると次の手の打ち方ができる(男性/総務・人事・事務/47歳)
・その後の採用活動に影響するから(男性/会社経営・役員/46歳)
・採用する側も、結論を延ばされるとほかの採用候補者をどうするか決められなくなるから(男性/その他/45歳)
・採用計画の修正が必要(男性/総務・人事・事務/49歳)
 
■自社が選ばれなかった理由を知りたい
 
他社が選ばれた理由を知ることで、自社が選ばれなかった理由を分析できるという担当者もいました。
 
・どういう会社が比較対象になったのか知りたいから(女性/その他/30歳)
・断る理由には、他社と比較する訳なので当社の欠点の改善に結びつく(男性/営業・販売/46歳)
 

 言ってほしくない

 
一方の「言ってほしくない」という担当者の意見。少数派ですが、基本的には「言ってほしくないというより、言わなくてもいい」ということのようで、ある採用担当者(女性/その他/39歳)は、「こちらも人材確保に切羽詰まっている場合、他社から内定をもらっている事実を知ると、その場でどうするのか決めてほしいと詰める可能性や、説得に走る場合もある。ゆっくり考えたい人は、他社から内定をもらっていることはあまり言わないほうがいいと思う」とアドバイスしてくれました。
 
また、別の採用担当者(男性/営業/44歳)は、「第一志望から内定をもらっているときは、“他に内定をもらっていて、そこに行くつもり”ということをハッキリ伝えてもいいでしょう。でも、もらっているのが第二、第三志望からの内定で、まだ本命が決まっていない場合、聞かれたら(内定をもらっていると)言ってもいいと思いますが、自分から言う必要はないと思います。その後悩んでいることを伝えたら、担当者によってはじっくり話を聞いてくれるかもしれません」と話します。
 
自分のキャリアの第一歩。最初の会社をどこにするかは、周囲の意見も聞きながら、じっくり考えたいですね。
 
 
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年4月14日~2017年4月19日
対象:企業の採用担当者 計100名

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