• 2023.05.1907:00
  • 企業/業界研究

【就活講座】メーカーの志望動機を考えるヒント

就職活動をしていく中で志望動機にぶつかる経験も多いと思います。

その中でも特にメーカーの志望動機で陥りがちな三大NGパターンがあります。

食品や玩具など、身近な商品を扱っている会社ほど、この失敗を犯しがちです。

メーカーを志望する場合、何に気をつけ、どのように志望動機を考えればよいのか?

エントリーシート(ES)や面接で説得力のある志望動機を伝えるための発想のヒントをお伝えします。


【講師】

年間300以上の就活セミナー講師を担当!

JOBRASS就活セミナー講師

小林 史明

▼ 動画での説明はコチラ ▼



〈ダイジェスト〉

・志望動機の鉄則!
・その企業ならではの志望動機とその人ならではの志望動機
・メーカーの三大NG志望動機
・「昔から好きです」の注意点
・「お客様やユーザーの喜ぶ顔が見たい」の注意点
・「企画開発をしたい」の注意点



志望動機の鉄則


志望動機の鉄則は、使い回しのできない志望動機を考えることです。

業界や職種問わず、この点は共通して意識してください。

志望動機というのは、なぜこの会社に入りたいのか・この仕事に就きたいのかを聞いているものです。

人事目線でその理由を聞いた際に、「別にうちの会社じゃなくてもいいな・他でも当てはまるな」と

感じてしまう志望動機は、「うちに対する志望動機弱いな・うちより良い条件の会社がでてきたら

そっちに行ってしまうのでは?」と不安に思われます。

そうならないために使い回しのできない志望動機を考えることが大原則なのです。

その企業ならではの志望動機とその人ならではの志望動機


使い回しのできない志望動機の作成に大切な二つのポイントは、

その企業ならではの志望動機とその人ならではの志望動機です。

その会社の特徴を踏まえた他の会社に当てはまらない理由は、その企業に対する志望度が高いと感じられます。

他の会社と比較してどういった特徴があるのかということを押さえて書けているかが重要になります。

その企業ならではの志望動機だけでは、うちを調べれば誰でも書けるため使い回しできない志望動機としてはまだ弱いです。

会社説明会のダイジェストのようになってしまい、なぜうちを志望しているのかの理由が見えてきません。

その会社に惹かれた前提を踏まえて、なぜなら、こういうことを勉強してきたから…
アルバイトの経験で同じようなやりがいを感じたため…
サークル活動でこのような力を身に着け発揮した…など、

自分自身の過去の経験に紐づけて、自分自身ならではの志望動機を伝えることが必要になります。

この2つを合わせることで、使い回しのできない志望動機が完成します。

メーカーの三大NG志望動機


ここまでは志望動機全般の話です。

まず前提として、メーカーは業界ではないことを理解しておきましょう。

メーカーは企業の中でも、商品に触れる機会が多く最も身近な企業に感じる人が多いと思います。

そんなメーカーを志望する上で、ありがちな三大NG志望動機をご紹介します。

「昔から好きです」
「お客様やユーザーの喜ぶ顔が見たい」
「企画開発をしたい」

上記を志望動機に組み込んでいる方も多いのではないでしょうか。

もちろん全てが悪いという訳ではありません。

この三つの志望動機に共通するNGな理由は、働く視点を持っていないことです。

大前提として企業は、入社して活躍して働く人を採用したいという想いがあります。 

そのため、就活生が働く視点を持って仕事について考えていることが最も大切です。

具体的にどんな仕事をすることになるのか理解することが必要になってきます。

「昔から好きです」の注意点


「昔から好きです」という志望動機の注意すべき点は、ファンの視点になっていることです。

どうしても身近な食品やゲーム文房具などを提供しているメーカーは、
幼少期から触れてきていて商品に愛着が湧いていることも少なくありません。

もちらん、きっかけは「好き」からでよいですが、入社して働きたいならば、
更に一歩踏み込んだ視点で考えなければなりません。

どうやったらその商品の売上をより伸ばせるか、海外メジャーを広めていけるのか、売れる商品が生まれるのかなどと、
働く視点に繋げていく必要があります。

ファン視点で終えず、どの部署でどの職種でなにをするのか、一日や一週間の流れをイメージできるように、
商品についてだけでなく、仕事のイメージを調べましょう。

採用HPや企業のHPに掲載されている先輩インタビューは、実際に働いている人のモデルケースです。

そこから、やりがいへの共感や仕事内容の興味、理想のキャリアステップを見つけ、自分の経験との共通点を結びましょう。

志望する企業の先輩という個人との共通点は、その会社ならではその人ならではの志望動機であり、
よりよい志望動機の参考になります。

ファン目線から働く目線に切り替えて、入社意欲を感じさせる志望動機を作成しましょう。

「お客様やユーザーの喜ぶ顔が見たい」の注意点


「お客様やユーザーの喜ぶ顔が見たい」という志望動機は、実際に働くイメージできているのか?
と疑問に感じられてしまう恐れがあります。

ユーザーのことを意識するのは良いことですが、実際の仕事ではユーザーの喜ぶ顔が見えないことが多いのです!

製造と販売が別で別れていたり、直営店のネット通販サイトが充実していたりと実際に喜ぶ顔が見えないのが現状です。

また、ユーザー向けの商品でも実際の取引相手は企業B to Bの企業が大半です。

営業職は特に取引先が企業であり、実際にユーザーが利用して喜ぶ顔が見えるのは別業種である可能性に注意しなければなりません。

商品が何万ケース出荷され、多くの人々に届くことや世界中の人にその商品が使われていることなど
数字で見える喜びや、SNS等で間接的に見える喜びをやりがいにしている方が、
志望動機として成立することが多いと思います。

もちろん、例外としてB to Cのメーカーもあります。

企画・製造・販売の全てを担い、直営店を持つ企業であれば、喜ぶ顔が直接見えます。

志望する企業の業務範囲をしっかりと調べた上で、志望動機を作成しましょう。

「企画開発をしたい」の注意点


メーカー志望の方の多くが、入社後「企画開発をしたい」という想いを持っています。

企画開発を目指したいという想いを持つことは悪いことではないのですが、
入社後にやりたいことを企画開発一本にしているのは危険かもしれません。

ほとんどの場合、入社時はまず営業への配属が決まっていたり、総合職など入った後で部署が決まったりすることが多いと思います。

企画開発は、その企業の商品について深く知らない新入社員にはできない仕事です。

企画開発一本志望だと、そこに就けるまで全くやりがいを感じないまま働き続けることになるのではないかと思われてしまいます。

まずは、営業・販売・接客など窓口となる仕事から着実にキャリアアップしていくのが現実的であり、
キャリアステップを理解している印象も付きます。

大学の取り組みやインターンシップなどの商品企画の経験など一時の楽しさだけで、企画開発を志望することには注意が必要です。

アイデアを出し続けることは想像以上に大変です。仕事にすることを見据えて考えましょう。

プライベートの色々なところを気にして、常にアイデアをメモするなど、意識を張り巡らせる必要があります。
様々なことにアンテナを張り、常にアイデアを形にしている適性のある人が向いている仕事です。

面接で今の時点での商品に対するアイデアが出るか、入社後そのアイデアを毎月出せるかと具体的に考えてみましょう。

そして自分にその適性と覚悟があるのか今一度考えてみてください。

それを踏まえて、自分の適性や覚悟の熱量を志望動機にまとめることが大切です。

そこまでの適性や覚悟が今の時点ではないかなと感じたら、他の業種を改めて調べてみるのも良いでしょう。

自分にベクトルを合わせた理由で志望動機を語れるようにすることが大事です。

働く視点を持って、その企業ならでは・自分ならではの志望動機を作成しましょう!


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