• 2017.08.2808:00
  • 就活入門

よくわからない求人票の項目「昇給」「手当」「控除」

最近転職したという会社員Kさん(女性/28歳)。転職したばかりにもかかわらず、早くもちょっぴり悩みがあるそうです。というのも、求人票の内容をきちんと確認していなかったためで、
 
「会社に入ってから気がついたのですが、今の会社は、家賃補助がほとんど出ないんです……。大きな会社の子会社なので、勝手に“お金的な面は大丈夫だろう”と思って、あんまり確認していませんでした。前の会社は家賃補助が結構手厚くて、知らず知らず、それが当たり前だと思っていたんですね。あと、残業代もスズメの涙。まあ、穏やかな職場ですし、いきなりクビとか減給ということもなさそうなので、それはいいポイントなんですけど……」
 
とぼやきます。
 
わかっているつもりで、案外わかっていない求人票の項目。そこで今回JOBRASS編集部では、社会人150名に対し、「学生時代にきちんと理解しておけばよかった」と感じる求人票の項目の有無をアンケート。「ある」と回答した人には、具体的にどういう項目を理解しておけばよかったのかを聞いてみました。
 
【「学生時代にきちんと理解しておけばよかった」と感じる求人票の項目はありますか?】
・ある 15.3%
・ない 84.7%

 

 
アンケートの結果、「ある」と回答した人は約15%。では、どういう項目をきちんと理解しておけばよかったのでしょうか?
 

 昇給制度について

 
「昇給」とあっても、どういうタイミングや根拠で「昇給」するのかがイマイチわからなかったという声が割合の多くを占めました。また、なかには、「頑張り次第で給料が上がる仕事や、賞与がある仕事の存在に早く気付けたら良かった。ずっと給料変わらず賞与もない仕事を頑張ってたから、自分の頑張りが生かされず労力の無駄遣いだと後から気付いた」(女性/その他/33歳)と、そもそも昇給がない仕事についてしまったという声も。
 
・昇給がどれくらいあがるのか(男性/その他/22歳)
・昇給に関しての上昇例(男性/公務員/41歳)
・昇給制や職級の詳細(女性/その他/49歳)
・昇給制度(男性/その他/44歳)
 

 賞与について

 
賞与も「年2回」「年3回」といった回数や、一回(一年)あたり何ヶ月分か、という設定は企業によってさまざま。賞与が多いなと思ったら基本給が少なかったり、あるいは賞与がないなと思ったら基本給が高かったりということも。年収が大体いくらになるのかを計算してみてもいいですね。
 
・賞与の評価内容(女性/総務・人事・事務/28歳)
・賞与や昇給についてもっと重視して見ればよかった(女性/その他/30歳)
・賞与の査定方法や支払いタイミング(男性/その他/48歳)
 

 給与天引きになるもの

 
会社員は、例えば額面が「100万円」でも、税金や保険料、労働組合費などが引かれ、実際に銀行に振り込まれる“手取り”は100万円よりも少なくなります。これを理解していないと、「えっ、聞いていた話と違う!」と思うことがあるかも。基本的な給与明細の見方は知っておいて損はありません。
 
・給与天引きになる内容(男性/その他/46歳)
・給与明細の見方とかわからなかった。特に税金関係(女性/その他/43歳)
・給与に含まれる控除の種類や、手当の種類(男性/その他/42歳)
 
その他、「保険のことについてわからなかった事が多かったです」(女性/その他/29歳)、「手当について」(男性/その他/46歳)など、保険や家賃補助などの“手当”について不勉強だったという声も散見されました。入社してから「こんなはずでは……」と思わないためにも、求人票や給与明細によくある項目はどういうものか、今一度調べてみると良さそうです。
 
 
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年6月9日~2017年6月15日
対象:転職経験がある社会人の男女 計150名

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