• 2016.09.0611:30
  • 就活入門

第二新卒とは|定義と実際の就職事情

就職サイトなどでよく見かける「第二新卒」。何となくわかっているものの、定義は? ときかれるとつまってしまう言葉の一つかもしれません。「新卒」や「既卒」とはどう違うのでしょうか。就職状況はどのような感じなのでしょうか?見てみましょう。

 

 第二新卒とは?

「第二新卒」とは、学校を卒業した後、一旦就職したものの、短期間(3年以内)で離職して転職活動をしている求職者を指します。完全に離職せずに、転職活動をしている人たちも、第二新卒の中に含められます。「新卒」は、学校を卒業見込みの状態で就職活動をしている学生を指しますが、第二新卒は学校を卒業しているので、その点では「既卒」といえます。転職市場での「既卒」と「第二新卒」の違いは、大学卒業後に就職経験があるかどうかにあります。「既卒」はアルバイト以外の就職経験がない層、「第二新卒」は就職経験がある層です。厚生労働省によると、新卒で就職した人たちの30%が3年以内に最初の会社を退職するという統計値が発表されています。

 

なぜ第二新卒になるかという動機に関しては、いくつかのパターンが考えられます。

 

・新卒時の就職活動の際に本命だった企業に採用されなかった、もしくは内定取り消しとなってしまったため、別の会社に入ったもののやはり本命の業界に入りたいと転職を志望。

・新卒就活時には気づかなかったものの、入ってみたら、いわゆる「ブラック企業」だったので、転職を志望。

・新卒就活時にはあまり深く考えずに就職先を決定したものの、働いてみたらほかの業界や企業に魅力を感じるようになり、転職を志望。

 

就職活動の期間が短期化している中、自分に合った就職先を見つけるのが困難な状況もあると言わざるを得ないのかもしれません。自分なりに企業研究をいくらしても、100%把握できるとは限りませんから、先の方が長いことを考えると、自分の方向性がはっきりした時点で転職を考えるのは良いことかもしれません。現実に、3割の人が同様に考えて、「第二新卒」となっています。

 

 第二新卒の募集は増加傾向にある

「第二新卒」は一度就職しているので、転職市場で就職活動をすることになります。転職市場には、中途採用を目指す転職者もいます。転職者は、経験があるのを前提として、経験を売りに就職活動をすることができます。一方で、「第二新卒」の方には、まだ、売りにできるほどの経験はないことが多いです。それでも、最近の転職市場には、「第二新卒」の募集が増えています。なぜでしょうか?それは、新卒採用に関連しています。景気が回復すると共に新卒採用は激化しています。より優秀な学生を採用しようとしても、予定人数を採りきれない企業も増えてきています。その上、新卒の3割が3年以内に辞めてしまい、「第二新卒」になってしまう…企業にとって常に人材不足の状態だといえます。そのため、転職サイトに掲載されている企業の多くが、「第二新卒歓迎」としています。大手企業も、地域密着型の中小企業も、全国的に業種や職種を問わず多くの募集がかけられています。

 

「第二新卒」は、なぜ求められるのでしょうか。いくつかの理由、メリットが考えられます。

 

1.新卒者と比較すると教育コストがかからない

新卒者として一度は就職し、社会人経験があるのが「第二新卒」、そのため、社会人として必要なビジネスマナーなど、最低限の教育はうけているはずです。新入社員研修を一から行う必要がないため、新卒者を採用するよりも経費が掛かりません。

 

2.柔軟性や適応力が高い

「第二新卒」者は、学校を卒業後3年以内のため、通常の中途採用者に比べるとずっと若く、また、それほど長く前職で働いた経験もないので、特定の企業文化の影響をあまり受けていないと言えます。そのため、「新しいことへの適応力」、「社風や制度になじみやすい」と思われます。

 

3.モチベーションの高さ

志望する「第二新卒」の側から転職を考えると、新卒採用の際に叶わなかった、でも、働いてみた上でよく考えて志望する企業に挑戦する機会を得たわけです。経験がなくても、志望する企業に就職できるチャンスを逃したくない、のは当然ですから、新卒よりもモチベーションが高くなるでしょう。採用側にしてみると、入社意欲の高い人を採用するチャンスといえます。

 

 「第二新卒」の就活は「新卒」より難しい

募集が増えているといわれている「第二新卒」ですが、就職が簡単かというとそうとはいえません。というのも、「第二新卒」のデメリットというものがあるからです。その最も大きいものが、新卒で入社した会社を短期間で辞めてしまったことです。学生から社会人になって、当惑したり、大変だと思ったりするのはどんな会社であっても、だれであっても経験すること、それを乗り越えず、単純に我慢できなかったから前職をやめてしまったのであれば、新たに就職したとしてもまたすぐに辞めてしまうのではないかと不安に思われるのは当然のことでしょう。

 

「第二新卒」で転職をする際に必ず尋ねられることが、「前職をなぜ辞めたのか」です。またすぐ辞めるのではないかという採用側の不安を払しょくするためには、この理由が説得力のあるものでなくてはなりません。「なんとなく…」、「待遇に不満があった…」といったものでは、さらに心配されてしまい、不採用になってしまいます。ここで重要なのは、メリットの3番目にある、転職意欲の高さです。特別な経験を問われずに、新卒とほぼ同じ条件で、志望する企業に採用される機会は、「第二新卒」だけであると言っても過言ではありません。なぜ、その企業に就職したいのかを、前職を辞めた理由と絡めて前向きな形で説明できるようにしましょう。

 

「第二新卒」への応募が増えているとはいえ、新卒採用をしている企業の3割以上が「第二新卒」の採用をしていないのが現実です。「新卒」ほど多くの採用企業がない状況で、「第二新卒」の就職活動を成功に導くためには、転職エージェントを使うのも一つの手です。転職エージェントに登録すると、自分の志望にあった企業を紹介してもらうことができます。面接対策や日程調整、カウンセリングなど、転職活動をトータルにサポートしてもらえます。就職支援セミナーやマッチングイベント、合同企業説明会や面接会などに参加することもできます。

 

アイデムスマートエージェントは、求人業界歴が40年と長く、25万社以上の企業とのネットワークがあります。特に、「第二新卒」の採用企業情報が手厚いと評判です。長年の経験から、大手から中小、地元の優良企業、ベンチャー企業まで、規模も業界も違う多くの企業の採用情報を蓄積しています。業界動向や企業情報に詳しく、志望する業界以外にも求職者に向いた企業を提案します。

 

また、独自の情報があるので、先のキャリアビジョンを描く際にも手助けをしてもらうことができます。適性を見つける「キャリアカウンセリング」にも定評があり、求職者の能力、価値観、特性を把握した上で、とりあえずの目標設定ではなく、長期的なキャリアデザインを一緒に考え、的確なアドバイスをもらうことができます。こういった活動のすべては、企業からの採用コンサルティング費用で賄われているために、求職者の費用負担が一切ありません。もし気になったなら詳しいご案内を確認してみてください。

 

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