• 2016.09.0608:00
  • 就活入門

4人に3人の採用担当者が「就職浪人」に否定的、その理由は?

2017年卒の就活生は、卒業まであと半年。内定を獲得している学生と、そうでない学生とで明暗がくっきりと出始めるタイミングでもあります。内定をまだ獲得していない学生にとっては、「今からやっても、もう大手や人気企業の枠はいっぱいだろうし、就職浪人するのも一つの手かな……」なんていう考えが頭をよぎり始めるのもこの頃。
 
でも、就職浪人はしないほうがいいという声も聞きます。一体どうするのが良いのでしょう? JOBRASS編集部では、採用担当者160名に、9月の時点で「就職浪人」を検討することについて、どう思うか聞いてみました。「考えても良い」と答えた担当者、「まだ考えなくて良い」と答えた担当者、それぞれの割合は? そして、そうだとする理由は?
 
【9月の時点では、まだ「就職浪人」は考えないほうが良いと思いますか?】
・思う 73.1%
・思わない 26.9%

 
9月の時点では、まだ「就職浪人」は考えないほうが良いと思いますか?
 
結果は、「就職浪人は(まだ)考えないほうが良い」と思う担当者が73.1%と、4人に3人以上の割合にのぼりました。一方で、「就職浪人を考えても良い」とする担当者も26.9%います。では、どちらもその理由を見てみましょう。
 

 就職浪人を考えても良いと思う理由

 
■納得した就職をするためなら、やむを得ない
 
不本意な就職をして、すぐに会社を辞めてしまうくらいなら、じっくり考えて納得のいく就職をするべき、という意見がこちら。ただし、明確な目標があること、自分がやりたいことがハッキリしていることが大切です。なんとなく就活をして、なんとなく決まらないまま就職浪人をしても、ズルズルと同じことの繰り返しになるでしょう。
 
・自信を持った決断ができないならば先延ばしでもいいと思う(男性/コンピュータ関連技術職/50歳)
・自分に最適な仕事を見つけられるほうがいいから(女性/その他/42歳)
・自分のやりたい事のためなら(女性/その他/38歳)
・自分の希望する世界で試してみるべきだと思う(男性/総務・人事・事務/44歳)
・明確な目標があって今年見込みがなければ仕方が無い(男性/その他/45歳)
 
■より高いレベルを目指すために、考えなおすチャンス
 
このまま就活を続けるよりも、いったんリセットしても良いという意見です。ただ、こちらもやはり無目的では、翌年「新卒」より印象は悪くなってしまいます。
 
・次回の就職に向け気持ちを新たにする機会である(男性/会社経営・役員/49歳)
・高いレベルを目指す(男性/公務員/50歳)
 

 就職浪人は考えないほうが良いと思う理由

 
■通年採用をしている会社も多く、諦めるにはまだ早いから
 
とにかく就職したいのであれば、諦めるのはまだ早いという意見。今は通年採用している企業もあり、あまりに高望みしていたり、業種を絞りすぎていたりするために、目に入っていない企業があるかもしれません。「まわりに惑わされず、卒業までは“就活”と考えよう」という声もありました。
 
・この時期で諦めるのは、まだまだ早いです。これから、新たな採用枠を設ける会社もあるので(男性/営業・販売/46歳)
・しっかりした理由があるなら構わないが、まだ可能性がある9月時点でそう決めてしまうのは、精一杯努力をしない印象があるから(女性/その他/31歳)
・そこでそういう考えだとどこにも行けない。まだまだ大丈夫!(女性/総務・人事・事務/47歳)
・企業の採用活動が通年採用に変わりつつあるから(男性/その他/42歳)
・企業側も採用について柔軟性を持つ時代に入っているので(男性/その他/37歳)
・4月入社の新卒採用だけではなく、不定期に人材を募集する会社も多い(男性/コンピュータ関連技術職/48歳)
 
■就職浪人したところで、良い結果が出るとは限らないから
 
・待ってもいいところに就職できるとは限らない(女性/その他/31歳)
・就職浪人しても来年度に良い結果が出るとは限らないから(女性/その他/49歳)
・浪人しても希望どおりの会社に入れないし、入ったからと言って良い結果になるとは限らないから(男性/総務・人事・事務/39歳)
 
■妥協も必要だから
 
“選り好み”せず、まずは“とにかく就職する”ことを考えるべきだとする意見。次の年、「わがまま」に見えてしまうという意見もありました。
 
・決めることが第一(男性/その他/50歳)
・わがままに思える(男性/営業・販売/48歳)
・希望する会社以外にも良い場合がある(男性/その他/50歳)
・行けるところがあったら行って経験を積むほうがいいから(男性/コンサルタント/46歳)
・自分の能力を買ってくれる企業はいくらでもあるはず。選り好みしては就職できない(男性/その他/35歳)
 
■「新卒」を逃すと、翌年は不利になるから
 
なんだかんだいって、結局「新卒」に勝るものはないという見方をする担当者も多くいます。「就職浪人する人は、(その後)いろいろ(な会社を)渡り歩くクセがある印象」という声もありました。自分の“希望”が固まりすぎていて、融通がきかなくなっていくのかもしれません。
 
・新卒の方がやっぱり強いから(男性/研究・開発/40歳)
・条件が悪くなる(男性/公務員/44歳)
・来春に新卒者と争う際に不利なことしかないから(女性/総務・人事・事務/40歳)
 
■就職浪人で得るものはないから
 
「就職浪人して得るものは何もない」と、バッサリ言う人も少なからずいました。もちろん、浪人するまでには、人それぞれの事情があり、浪人して何かを得る人もいるでしょう。
 
・就職浪人なんて意味ない。会社に幻想を抱かない方がよい(男性/その他/31歳)
・無意味な時間になる(男性/コンピュータ関連以外の技術職/41歳)
・無駄な時間を過ごすことになるから(男性/公務員/41歳)
・浪人することで得るものがないから(男性/営業・販売/49歳)
 
ある会社経営者の男性(46歳)は、
 
「この時点で採用されていないということは、余程出来が悪いか、希望するレベルが高すぎるからだと思われる。大企業で安定した(幻想だが)仕事を選ぶか、中小企業でこれから大企業に飛躍する企業を選ぶかは考え方次第。自分に力があると思うなら、小さい会社で存分に力を発揮して会社を発展させれば良い」
 
という声を寄せてくれました。
 
まだまだ9月。いつ内定をもらっても、結局入社は4月です。周囲に振り回されず、頑張りましょう!
 
 
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年8月17日~2016年8月22日
対象:企業の採用担当者 計160名

 
 

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