• 2016.08.1808:00
  • 就活入門

就職エージェントはこう使え! 目からウロコの活用術

就職活動のすすめ方は人それぞれですが、就活中にその企業の情報をどれだけ多く集められるかどうか、それが大切になってきます。

情報は、調べたらわかるものだけではありません。どこにも掲載されていない企業の内部の雰囲気や、リアルな仕事の実態についての情報を知ることこそが、就職してから「あれ? こんな会社(仕事)だったんだっけ?」など、「こんなハズでは……」というミスマッチの軽減につながります。そして、そういった情報を握っているのは、実は就職エージェント。

今回は、その就職エージェントを活用しまくって、満足のいく就職活動を終えた2人の女子学生に話を聞きました。ただ自分の希望を言って、企業を紹介してもらうだけにとどまらない、彼女たちの“自分が納得のいく就職をするための、エージェントの活用法”とは?

 就職エージェントを利用した理由

ハウスメーカーから内定を獲得した日本大学・齊藤詩織さんと、人材総合企業から内定を獲得した東洋英和女学院大学・日野眞彩さん。2人とも大企業からも内定をもらっていましたが、自分の実力が反映されやすい中小企業を目指したことから就職エージェントに登録し、紹介してもらった企業に決まりました。

齊藤さんと日野さんが口を揃えるのは、「中小企業なら就職エージェントを利用したほうがいい」ということ。大手の就職情報サイトでは、やはり大企業の情報が集まりやすくなっています。一方、地元密着型の中小企業の情報は、個人ではなかなか集めにくく、細かい企業の情報までカバーしている就職エージェントを利用したほうがたくさんの情報を得られるというわけ。

また、案外自分のことは自分で整理できないもの。就職エージェントの担当者と話をするなかで、「自分はこういうところに向いている」「こういう働き方はイヤだ」など、自分の“やりたいこと”“行きたい業界・企業”などがハッキリとみえてきたようです。「このままでいいのかな」「このやり方でいいのかな」などというモヤモヤも、プロに相談すれば安心できることでしょう。

 「その企業の、リアルな働き方を見たかった」2人の活用術

1)インテリアコーディネーターを目指している齊藤さんの場合

齋藤③

齊藤さんは、インテリアコーディネーター志望。まずは地域密着型のハウスメーカーに務め、そこでインテリアコーディネーターになりたいという希望をもっています。

「育休とか産休とか、中小企業はそのあたりに差がありそうなので、調べるためにはエージェントさんを通したほうが聞きやすかったですね。直接企業の方に『どうですかね』と聞きにくい。そんな“実際のところ”を、遠慮せずに聞けるっていうのは大きいのかなって思いました。

あと、面接がすすむなかでも、エージェントの担当の方に相談しました。その会社にいるインテリアコーディネーターさんが、普段何を、どういうふうに考えながら仕事をしているのか、リアルな働き方を聞きたかったんです。

それで担当の方を通じて、インテリアコーディネーターさんに時間をつくってもらったり、住宅展示場を訪問したりしました。インテリアコーディネーターって、現場では男の人のなかで働くので、実際働いてどうなのかとか、大変な点とかを、どうしても入る前に聞きたかったんです。

それで、1時間半とか2時間くらいお時間をさいてもらえるようにエージェントの人に調整してもらいました。就職前から、実際の職場の人と触れ合える機会があるのは、働くイメージができてとてもよかったです」(齊藤さん)

齊藤さんは、リアルな働き方をイメージしたくて、企業を紹介してもらうだけでなく、面接のなかで疑問に思ったことや、「ここに行きたい」「この人に会いたい」ということを、積極的に担当者にぶつけました。その結果、内定をもらってからも、そのインテリアコーディネーターさんと話をしていると言い、意欲十分です。

2)ガンガンキャリアを積みたい日野さんの活用術

日野②

日野さんは、自分の実績がわかりやすく反映されるところがいいという思いから、中小企業に決めました。ただ、「自分でいけるなって思っていて受けたところは、全部落ちました。自分で“自分に合っている”と思うところと、企業の人からみた“合っている”っていうのは、違うんだなとわかりました」(日野さん)。

しかし日野さんは、そこで行き詰まらず、ただちに第三者の視点を求め、エージェントに登録。

「担当者の方は、歳が近かったので、話がしやすかったです。こういう面接のときはこうしたほうがいいよっていう、OGやOBみたいな感じでアドバイスをくれました。

中小企業ってピンきりで、例えばできてすぐのところだったりすると、ここはすぐ潰れちゃうんじゃないかとか、目標の数字を達成しないと残業させられるんじゃないかとか、なかなか知り得ないことを教えてもらえました。担当の方と企業の方が話し合って、それから担当の方が感じたことを私に話してくれたので、わかりやすかったです。フィルターがかかることで、情報だけでなく、その企業の見方も教えてもらえる。

内定をもらった企業には、営業同行をさせて欲しいとエージェントに依頼しました。そうしたら日にちを調整してくれて、実際に行きました。

営業同行したかった理由は、その会社の人たちにも自分のキャラクターをわかってもらえるし、例えば1日、車に乗って仕事に行って、途中でご飯を食べて、帰りは社に戻って、仕事を終えたら飲みに行って……みたいなことを体験すると、働くことが具体的に想像できました。

同行させてもらう人として、女性の入社2年目の人をお願いしました。先輩すぎると、“会社のいいところ”しか言わなさそうで、新人に近い同性の方のほうが、本音トークが聞けるかなと。

一緒にいた結果、ネットなどにはのっていない“現場”のことを教えてくれたりしました。売上を達成しないとガミガミいわれるよ、とか、“ネイルはやってもいいけど、黒じゃなくてピンクのほうがいいよ”とか、お客様と仕事をするときにお酒の銘柄を覚えたらいいよとか。上っ面の情報だけでなく、もうすこし深いところを知りたいときの企業研究として、エージェントさんを利用するといいと思います」(日野さん)

齊藤さんも、「不安になったときに1人じゃないんだなって感じるのと、相談できる相手が両親以外にいるのは大きいなって思いました。自分が合うと思っている業界以外にも提案してもらえるし。自分にあう業界がわからないという人はまず登録したらいいんじゃないかなって。人をみて紹介してくださるので。モヤモヤした状態で来るのはアリ」と話します。

就職“したあと”の自分の働き方もイメージして、働く先を決めた齊藤さんと日野さんは、今、「就職活動、やりきった!」と笑顔でキラキラしています。

 

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