- Profile
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氏名:渡邉 勝
職種:常務取締役
入社:2011年
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2003年3月、大学の建築学科を卒業し、4月に設計事務所に入社。3年間にわたり、建築物のデザインに携わる。発注者側の視点を身につけるべく、マンションの管理会社に転職し、その1年後にグループ会社の株式会社ブルームに入社。有料老人ホーム・高齢者住宅の開発部門責任者として従事。2011年8月、有料老人ホーム・高齢者住宅を運営する株式会社フルライフケアを創業。常務取締役に就任し、介護事業を軸に、異業種とのコラボレーションを通して、高齢者の生活をデザインしている。
Our businesses -会社を知る-高齢者サービスの充実と、介護業界で働く人の社会的な地位の向上を推進していく。
有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅を運営するフルライフケア。基本的に介護が必要になった方に施設にご入居していただき、介護サービスを提供しています。介護の仕事は、きつくて、汚くて、給料が安い、そんなマイナスのイメージをお持ちではありませんか?当社の創業動機のひとつに「介護業界を変えていきたい」という想いがありました。当社は介護をしっかりビジネスとしてとらえ、高齢者のニーズにお応えすることでサービスに見合った対価をいただき、職員一人ひとりの生活の基盤を向上させ、さらに質の高いサービスを提供し続けたいと思っています。世界でも類を見ないほどの「超高齢社会」に突入している日本。介護業界の人材確保は喫緊の課題です。そのためには、社会貢献、社会福祉という考えのもと、働く人たちの奉仕の精神の上に成り立つことを是とする業界の慣習を変えていかなければなりません。当社は介護業界の枠内にとどまらず、2016年には「資産活用事業部」を開設し、施設入居者様の遊休不動産の活用のご相談対応など「介護(高齢者)×不動産」という異業種とのコラボレーションを展開することでその実現を目指しています。現段階の当社の主業務である介護事業は、介護保険法の下の規制事業ですが、コラボ事業はその規制外事業なので、自分たちで自由に売上や料金の設定が可能です。今後も介護サービスを基本にますます事業を広げていき、あらゆる角度から高齢者サービスの充実を図るとともに、介護業界で働く人の社会的なポジションを上げていきます。
People and culture -働きやすい職場-これまでの慣習を打ち破り、これからの介護を生み出す。
私たちフルライフケアは、経営理念のひとつに「介護業界の慣習にとらわれず、新しい介護を創造し実現します」と掲げています。当社は、もともと不動産業を展開するグループ会社の株式会社ブルームの有料老人ホームの開発事業部門から介護施設運営事業へ進出。介護を単なる「介護」としてとらえずに、「ビジネス」としてとらえ、どのようなところで顧客満足に向けてサービスを確立していこうかと試行錯誤した結果、施設運営の一貫性を持たせる上でも当社の施設において「旅」をコンセプトのひとつに据え、いろいろなことを考えていきましょう、となりました。どうしても施設運営は、平均的な運営になってしまいがちです。例えば、入居者様50人の内、レクリエーションとしてカラオケを希望する方が45人いらっしゃると、そちらを優先し、残り5人の方の希望は後回しになるか、未来永劫実現しない、それがある意味これまでの介護業界では当たり前で「慣習」となってきました。料理の味付けにしてもそうです。「濃い」「薄い」は個人の嗜好ではありますが、どうしても大多数が気に入りやすい味付けになり、少人数の好みには目をつむりましょう、という状況でした。当社としては、こうした少人数の方の声にも耳を傾け、顧客満足度向上のため、要望や課題を実現していきます。施設単体だと「できないから」と諦めてしまうようなことも、全社規模や近畿圏内の全施設対象で考えれば、少人数の意見でも相当な数となり、「ビジネス」として成立しますし、「介護事業」だけではできないことは異業種とのコラボレーションによってサービスの拡大に取り組んでいます。高齢者の方が困ったときにフルライフケアに電話すれば、すべて解決する、かゆいところに手が届く。この私たちの理想を徹底的に追求していきます。
Corporate value -私たちの強み-職員満足度と顧客満足度は比例。お客様の笑顔のため、さまざまな取り組みを実施する。
「職員満足度を上げていくことが、顧客満足度の向上にもつながっていく」という考えから、フルライフケアはさまざまな取り組みを実施しています。そのひとつが有給休暇の推進です。「介護=ソフトサービス」の観点から、例えば、連勤で残業の続いている職員と、しっかり休みを取ってリフレッシュし今日も仕事頑張るぞ!という職員が、それぞれオムツ交換をしたらどうなるでしょうか?形としては同じオムツ交換ですが、お客様の受け取り方は異なります。目の前でしんどそうに交換するのと、笑顔でニコニコしながら交換するのでは、やはり後者の方が顧客満足度を高めることにつながるのは当然のこと。しっかり休みを取っていただいて、仕事は仕事、プライベートはプライベートとメリハリをつけた働き方を推奨しています。 資格取得支援に関して、介護の資格に対して費用を負担する事業者は多いですが、当社は介護系以外の資格の取得も支援しています。ピアノやネイル、コーヒーなど、一見介護には何も関係なさそうな、趣味、特技の領域も支援対象です。こうした領域の資格も業務に活かしていただけます。実際、当社の施設で行っている喫茶レクリエーションにて「職員が淹れたコーヒーと、コーヒーインストラクターである職員が淹れたコーヒーではどちらがおいしく感じますか?」とお聞きしたら、「インストラクター」という答えが返って来ました。資格は目に見えるスキルのひとつで、個人について回るもの。万が一、フルライフケアを離れてもその資格がなくなることはありませんし、いい意味で会社を利用してスキルアップ、ステップアップをしてほしいです。これからも、やりがいを持って日々の業務と向き合ってもらえるよう、積極的に新しい取り組みを行っていきます。
Our Vision -戦略・ビジョン-施設がポストをつくり、ポストが人をつくり、人がサービスをつくる。数字ではなく、質を求めている。
現在、年間3~4施設のペースで施設を立ち上げています。ただ、日本全国に施設を展開したいとか、いつまでに何施設を立ち上げたいとか、数字的なものを追い求めているわけではありません。あくまでも高齢者の方が困ったときに、フルライフケアならいろいろなことに対応できますよ、と胸を張ってお伝えするための基盤づくりが目的です。周辺の高齢者の皆さまに介護サービスを提供するには、足場となる施設があってこそ。それも1施設だけであると、前述したように、いろいろなことをやろうと思ってもできないことが多くなるので、会社として基盤を大きくし、幅広いフィールドでさまざまなサービスを提供していこうと考えています。当然施設を増やすとなると必要になってくるのが、施設運営する人材。当社が今回初めて新卒を採用する理由はそこにあり、発想豊かな学生さんに入ってもらい、将来自分たちが受けるならこういう介護がいいなど、理想の介護を一緒に追求してきたいと思っています。 当社はやる気優先で、ポジションが人をつくっていくという風土が根付いているため、実力的に、能力的に、まだそのポストは難しいのではと思う人にも任せます。もちろん失敗ありきで、失敗してもそこから何かを得て、どんどんステップアップしてもらえる環境です。事実、当社の役員は37歳の私を含め全員30代。20代の施設責任者もいます。年齢や経験に関係なく、「なりたい自分」に向かってキャリアプランを描きながら努力を重ねることが大切です。仕事をするうちに、「こういうことをやりたい!」と想いを抱くこともあるでしょう。その時は「介護業界だからできないだろう」と決めてしまい会社を辞める選択をする前に、まず会社に「こういうことをやりたいんです」と言ってほしいですし、私たちも密にコミュニケーションを取り、遠慮なく言ってもらえるような関係を構築していきたいと思っています。職員一人ひとりが、いつも、いつまでも高齢者の方の暮らしに寄り添い、笑顔で長く働き続けてくれるような会社をつくっていくことが私たちの務めです。