- Profile
-
氏名:谷川 芽唯
職種:代表取締役社長
入社:2018年
-
住宅の買取再販から事業をスタート。2018年に義理の父が経営していた建材会社の建物を利用し、デザイン性の高いリフォームを手掛ける『AKASAKA DESIGN』を設立する。年間約4000物件を見てきた経験から日本の画一的なマンション・注文住宅に違和感を覚え、個性と本物の価値を追求した空間デザインを展開。高級感あふれるリノベーション物件の数々はSNSでも話題を呼び、ファン層を拡大している。
Our businesses ‐会社を知る‐ 首都圏・関西圏で独創性あふれるリノベーション事業を展開しています。
当社は「芸術と住まいの融合」をテーマに掲げたハイブリッド・リノベーションを手掛ける住宅デザインの会社です。首都・東京では一見最先端の新しい取り組みが日々行われているようで、実際は無難なデザインやオリジナリティーに乏しいデザインがあふれていると考えます。そこで、他社とは違う独創的なデザインで、全く新しいハイスペックな空間を提供するのが私たちです。
2020年にはKNXホームオートメーションを導入し、お客様の住環境の利便性・快適性を向上させる幅広い提案を行っています。ホームオートメーションは、住宅内のさまざまな機器を自動で制御できるシステムのこと。扉・窓の開閉や照明のオン・オフ、空調の管理を一括してコンピュータで管理することで、省エネルギーやセキュリティー対策につながります。海外では約30年前からありましたが、日本で提案から施工までできる不動産会社は当社だけだと思います。たとえば大型施設や空港などで、どこの電球があとどれくらいで切れるかといったデータをフィードバックしたり、もっと身近なところですと、ホテルに宿泊したときに部屋の入り口でカードキーを差し込んだら電気がつきますよね。それらはすべてパソコンのプログラミングで実現でき、配線工事は必要ありません。スイッチの増設も簡単にできます。ただ、国内メーカーの製品は残念ながらその仕組みがないため、当社では海外メーカーの製品を使っています。実は、日本でも大手企業を含め30年前には海外向けにそういった製品は出はじめているのですが、日本には一切入れていないんです。なぜか。海外の方が売上を見込めるからです。確かにマーケットが限られている国内で展開すると高級品になってしまいますが、月々の住宅ローンに換算すると1万円プラスする程度で可能になります。日本ではまだプログラミングの技術者が少ないという事情もありますが、施工は工事業者の方が驚くくらい簡単なので、もっと普及させていけたらと考えています。非常に便利ですし、合理的で省エネルギーにもつながる優れものですから。
People and culture ‐働きやすい職場‐ 住宅に対する日本人の意識を変えたい。本物の価値と体験を、より多くの方へ。
日本の住宅のリノベーション技術は素晴らしいけれど、マーケットが小さく、何より本当の意味での個性やデザイン性、物の価値といったところに目が向けられていないことに、かねてから疑問を感じていました。強い言い方をすると、日本では住宅が張りぼてになってしまっていて、中身がないのではないかと。それが当社を立ち上げた理由でもあります。 団地文化が根強いからか、内装がすべて一緒でオプションで壁紙を変えるだけだとか、特別感がない。価格にしても右にならえで相場を決めてしまうので、決められた予算内で内装を仕上げなくてはいけない。そんな状況を変えたくて、たとえば仕入価格が億を超える物件にしか使わないような商材を3000~5000万円ぐらいの物件に使うなど、本来ならば絶対にしないようなことを当社ではしています。それにより物件の価格は上がりますが、先ほどお話しした通り、住宅ローンに直すとそんなに上がらないんです。月々1万円を上乗せするだけで、世界の富裕層が使うような設備が備わった高級物件に住めるわけです。年収が1000万円に満たなくても本物を体験できる、それは日本全体の住宅に対する意識の底上げにつながると思います。 日本では、ブランド名や有名な建築家の名前にしか価値を見出せない人がたくさんいます。ハイブランドのバッグなら喜んで大金を出すのに、住宅だと高いと言われる。不思議だと思いませんか。ただ海外のものだからいい、値段が高いからいいというものではありません。私は誰かが勝手に決めた価値を信じるのではなく、本当にいいものをより多くの方に経験してほしいと願っています。
Corporate value ‐私たちの強み‐ 本当にいいものを届けるためには、どんなチャレンジも恐れないこと。
何か新しいことにチャレンジするのは、誰でも怖いもの。特に大手企業になるほど、クレームを出さないためにチャレンジしにくくなるのかなと思います。たとえば、フローリングなどは顕著です。天然素材ですから湿気を含むと膨張したり乾燥すると縮んだりするのですが、そうすると製品や構造に問題がなくても床なりがするんです。四季があって湿気が多い日本では当たり前です。でも、その床なりがクレームになるんです。結果、クレームを出さないフローリングを作る。でも、それはもうフローリング本来の味がないんです。残念ながら、おもてなしやサービスを勘違いしていると感じます。 イギリスのアストンマーティンという車について、ある方がおもしろい話をしてくれました。英国紳士が乗るような上品な高級車なんですが、すべてハンドメイドだから雨が降ると雨漏りすることがあるらしいんです。でも、クレームにならない。雨漏りがかわいい、味であり愛着なんだと言うんです。最近は世の中でまた、アンティークやビンテージといった住宅の経年変化を楽しもうという流れがあります。それが、普通なんだと思います。 当社は決して富裕層向けの高級物件をメインにしているのではありません。あくまで現実的に、一般の方に向けて本当にいいものを届けたいと思っています。責任を持って実現するだけの資金力もあります。他社ができないというより、やろうと思わないことにも恐れずチャレンジしていることが、当社の強みですね。
We are looking for people who… ‐私たちが求める人材‐ 探求心を持って、自分が好きなことに打ち込んでほしい。
仕事をするうえで一番に求めるのは、探求心です。世界は日々目まぐるしく更新しているので、一生勉強です。視野を広げてさまざまなことに好奇心を持ち、飽くなき探求心と追い求める心を大切にしてほしいと思います。 海外に多い流線形の建物は、その余白が美しいデザインになっています。一方、日本では空間が狭いので、デッドスペースをなくすために多くの建物が四角で作られており、流線型のデザイン自体が生まれにくい。小さいところにどうはめ込むかという空間の使い方が当たり前なので、考え方も閉鎖的になってしまいがちです。ですから日本人の良さを生かしながらも、四角よりも丸、柔軟な思考を身に着けてほしいですね。 私は、「何か1つ、自分が集中して打ち込めるものに対して全力でやった方がいい」という考えです。自分が好きなことに没頭してきた人の方が、成長するじゃないですか。勉強に打ち込むなら勉強でもいいですし、勉強が嫌ならやめたっていい。ただ、好きなことをし続けようと思ったら、ときには我慢や忍耐も必要です。マストでしないといけないことはしたうえで、自由に、自分たちの思うように取り組めばいいと思います。独立する社員も多くいますが、「勉強して視野を広げて独立を目指しなさい」というのではなく、好きなようにしてもらっています。もちろん、カレーを作るよと言っているのに、ハヤシライスとかビーフシチューを作りたいんですって言われると困っちゃいますが(笑)。住宅デザインのカテゴリーを逸脱しない範囲で、アイデアをどんどん出してもらえればうれしいです。新卒のときの素直さを忘れず、まずは当社で何がしたいかを聞かせてください。