- Profile
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氏名:見目 久美子
職種:取締役専務執行役員
入社:1997年7月
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大手飲料メーカーへ入社後、出産を機に退職。長く働くことができ、社会貢献につながる仕事を求めて1997年7月に株式会社生活科学運営へ入社し、総務・人事として活躍する。2016年4月に長谷工グループ企業の再編を機に、株式会社長谷工シニアホールディングスの取締役執行役員に就任し、人事・総務を統括。2020年4月に取締役専務執行役員に就任。現在は、株式会社長谷工シニアホールディングス、株式会社センチュリーライフ、株式会社生活科学運営の3社合併に伴って2021年10月に誕生した株式会社長谷工シニアウェルデザインの取締役専務執行役員として活躍中。
What I do -こんな仕事をしています- 長谷工グループの一員として、三大都市圏で45の高齢者施設を運営しています
当社は、長谷工グループで1985年から30年以上にわたって高齢者住宅を運営してきた会社ですが、2021年10月にグループ内でシニア事業を展開してきた長谷工シニアホールディングス、センチュリーライフ、生活科学運営の3社が統合し、新たなスタートを切りました。現在、三大都市圏内で45の施設を展開していますが、メインで提供しているのは、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向けなどお元気な方向けの住まいと、介護付有料老人ホーム、グループホームといった日常的な生活支援や見守りを必要される方を対象とした住まいです。子会社には認知症専門のデイサービスを提供している株式会社ふるさとがあり、横浜・川崎エリアで50以上の事業所を展開しています。現在のご入居者、ご利用者は約4000名におよびます。
現在、私は取締役専務執行役員として、人事・総務・運営の三つの業務領域を統括しています。人事では、年度の要員計画や全体の人件費の変動や採用オペレーションのチェック、研修の立案などを担っています。総務関連の業務としては、リスク管理や契約書の確認等法務を中心に担当しています。そして運営では、施設の稼働目標を達成するためのPDCAを確認しながら、ご入居者やご利用者は勿論のこと、従業員の皆さんが快適で安心・安全に利用できる施設運営を目指して課題解決にあたっています。
Corporate value -私たちの強み- マンション施工シェアトップクラスの長谷工グループの培ってきたノウハウや技術を高齢者施設にも活かせるのが強みです
当社の強みは、長谷工コーポレーションのグループ会社として、グループで長年培ってきたノウハウや技術、サービスを、高齢者施設に活かしていることです。中でも一番の強みは、災害への備えが万全なこと。例えば、マンホールがトイレに変わるツールなど、長谷工のマンションで装備している備品を当社の高齢者住宅にも導入しています。そして、万一大規模災害が発生した場合は、長谷工グループの社員全員で対応する体制を整えています。各施設にグループの近隣社員が応援に駆けつけ、また、応急危険度判定士の資格を持つ社員が、物件の安全性をその場でジャッジできるようにしています。夜間など人員が少ない時に災害が起きた場合でも、社員が困らないように体制を整えています。 また、既に有料老人ホームと賃貸マンション、学童保育施設の複合開発による“新しい多世代共住”の提供にも挑戦していますが、一般住宅と高齢者施設のコラボや複合開発など、長谷工でしかできないコラボレーションにも、今後は積極的に取り組んでいきたいと考えています。 現場では、スタッフが意見やアイデアを出せる風土があり、現場の声から新しい取り組みをどんどん生み出しているのも当社の強みです。例えば『にやりほっと』という活動もその一つ。介護現場では、ヒヤッとしたりハッとしたりした場面を報告し合い、情報共有する『ヒヤリハット』という取り組みがあります。その逆の発想から生まれたのがこの活動で、ご入居者の行動でにやりとしたこと、ほっこりしたことを報告し合おうというものです。ご入居者が何気なく発した言葉に着目したり、出来たことに目を向けることで、より介護がポジティブになり、もっと良くしようという意識が働くようになります。まさに、逆転の発想です。 例えば、ある日突然ご入居者がスタッフに「今日はケーキを食べたい」と言われたので、なぜだろうと思ってスタッフが記録を調べてみたところ、その日は亡くなった奥様の命日だということがわかりました。そこで急遽スタッフがケーキを買いに行ったという事例がありました。認知症になると、その方がなぜそういう行動をされるかわからかないことがありますが、このようなエピソードをスタッフ全員が共有することで、その人の行動理由がわかり、より効果的なサポートができるようになります。
People and culture -働きやすい職場- 産休・育休からの復帰率はほぼ100%!LGBTの方、障がいを持った方、外国からの実習生も活躍しています
現在、当社グループでは約2700名の社員が働いており、その約7割がパート社員の皆さんで構成されています。出産や育児、介護で休職している人は約30名、障がい者手帳を持っている人も30名強います。このように、様々な事情やバックグラウンドを持った人が活躍できる環境を整えているのが当社の特徴です。 例えば、産休・育休を取得した方はほぼ100%復帰して活躍中ですが、それを支えているのが、育休中や子育て中の社員が参加してお互いに意見交換をする『パパママサロン』です。これは「しばらく会社と離れていると今どんな状況なのかわからないので復帰が不安…」という育休中の社員の声がきっかけでスタートしました。復帰の際はこういうことに気をつけた方がいいよとか、今会社はこういう状態だよといった情報交換をしながら、復帰しやすい雰囲気づくりを行っています。 また当社ではLGBTの方もたくさん働いていて、そのことを公表できる雰囲気づくりを進めています。パートナーシップ証明書を出せば、通常の結婚祝を出す制度もあり、多様性についての研修も定期的に実施中です。外国人技能実習生や特定技能生も毎年受け入れており、現在10名強の実習生が働いています。さらに、様々な事情を抱えた人の活躍を支援する活動の一環として、家族の介護などの事情で退職した人も、5年以内なら再就職できる『カムバックエントリー制度』も設けています。 今後も多様性を尊重し、様々な状況やバックグラウンドを持った人がいることが普通だと考えることができる職場づくりを進めていきたいと考えています。そのためにはさらに働く環境を整えて、お互いに理解が深まる取り組みをしていかなければいけません。全員が一律に同じように働くのは難しいですが、お互いが相手の働き方を受け入れることができれば、さらに風通しの良い職場になると思っています。
We are looking for people who… -私たちが求める人材- これまでと全く違う切り口で、業界に新たしい風を運んできてください!
これまで当社では、人材採用に重きを置いてきましたが、ここ数年、人材定着に力を入れて取り組んでいます。2021年度からは社員が長く働き続けることができるよう、様々なサポートを行う人材定着担当を専任で置きました。当社では先輩社員が新入社員の不安や悩みに対するアドバイスを行うブラザーシスター制度を設けていますが、人材定着担当者はブラザー、シスターと連携し、悩みがある新入社員がいたら話を聞いてしっかりと対応するようにしています。おかげさまで社員の定着率は着実に上がってきています。 介護業界は、2000年に介護保険が始まってから20年しか経っておらず、まだまだ歴史の浅い業界です。だからこそ、これから新しいことをどんどん作っていける数少ない業界の一つだと思っています。例えば介護サービスをデータ化し、それをシステム化していくことによって、より少ない働き手でご入居者に対応できるようにしていくことも可能になると考えています。新しいことをカタチにしていく面白さ。それは同じことが一つもない、答えが一つだけではない仕事だからこそ創造できる新しい未来です。私たちはこれからも、科学的な根拠をもとに、エビデンスにこだわった介護を目指していきます。 介護はきつい仕事、特別な仕事というイメージがあるかもしれません。でも、数ある産業の中で、一人ひとりの人生の最期に寄り添って、人間力を培うことができる仕事は他にはありません。当社では、社員一人ひとりが心と身体のバランスをきちんと保ちながら仕事ができるよう、健康管理、ストレスチェックなどをきちんと実施し、自分の変化に自分自身が気付けるよう仕組みを整え、ストレスフリーを目指します。是非、これまでとは全く違う切り口で、この業界に新しい風を運んできてください。未来に向けて、私たちと一緒に取り組んでいきましょう。