- Profile
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氏名:横須賀 俊哉
職種:本店営業部 顧客サービス室 次長
入社:1992年4月
部署:営業本部 パーソナルサポートグループ
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大学時代にF1関連の会社でアルバイトした経験から海外に興味を持つ。アルバイト先の社長に「就職するなら商人の街で」とアドバイスを受け、大阪で就職活動をスタート。外国との関わりが深い先物取引に魅力を感じ、1992年4月に株式会社コムテックスに入社。本店営業部に配属後、約5年で年間セールス2位を獲得。名古屋支店の開設と同時に係長として赴任。支店を軌道に乗せた後は店長として新宿支店へ。その後、大阪の本店営業部へと戻り、2015年より現職。茨城県水戸市出身。
Our Businesses ‐会社を知る‐ 総合取引所の誕生により、今後10年は今までと異なる仕事が求められます。
平たく言うと、我々が行っているのは投資のお手伝いです。貴金属、エネルギー、穀物といった商品の価格の上げ下げを予想し、主に企業経営者のお客様に投資をお勧めします。一般的に代表的な投資というと、株式、FX(通貨)、商品の3つが挙げられます。これまで日本は証券、通貨、商品の市場が分かれており世界に後れを取っていたのですが、ようやく2020年7月27日に東京商品取引所に上場していた貴金属などの商品が大阪取引所へと移管され、総合取引所が誕生しました。証券と商品が1つの口座で取引できるようになり、やっとニューヨークやロンドンに追いついたんです。2007年に構想が出てから12年越しの実現です。証券と商品のマーケットの垣根がなくなったことでポピュラリティーが拡大し、すでに2020年9月現在、前年の売買高の4割増しになっています。過去10年20年の変化と、まさに今これからの10年20年の変化は明らかに違うだろうと思っています。実際、我々の免許のあり方も変わるなど、私が過去にしてきた仕事とは違うこと、企業としても変化を迫られている現状に向き合っているところです。
People and culture ‐働きやすい職場‐ 信念を持って続けてきた対面営業が、ネットの時代を生き抜く力強い組織力に。
インターネットが普及して以降、株取引をするにも担当の営業からアドバイスを受けずにする人が増えています。金や石油をトレードしたい人のために我々のような業種は100社以上あったのですが、ここ十数年で5社くらいにまで減りました。ネット社会では我々のような業種はなくなるだろうと考えた人が、経営者の中にもたくさんいたんです。でも本当は、「横須賀さんが教えてくれるからできる」というお客様はたくさんいます。我々の世代ももちろんネットは活用しますが、潜在的にはそうではない。お金を預けるという行為は、ネットでAIが無機質に運用するのではなく、私たち営業とお客様の心がつながらないと難しいんです。ですから当社の営業は、「ネット口座開いてくださいね」とただ仲介するのではなく、顔を合わせてご挨拶し、一人ひとりに合ったさまざまなプランをご提案していきます。つまり、ネットの時代が来たとき、諦める同業他社が多かった中で諦めずに蓄積してきた対面営業の強みが、そのまま当社の強みになっています。未だに対面営業でこれほどの収益を上げられるとは信じられないかもしれませんが、世の中の経済が大きく落ち込んだ2020年の4月から4カ月連続で新規獲得部門の大入り袋が出ているんです。夏と冬に加えて3月に決算賞与も出ていますから、所属する我が社ながら組織営業の強さには驚いています。ネットは自ら営業しません。でも、人がすることのエネルギーに上限はないんだと、ネットの時代に生き残って続けてきた会社の信念が力強い組織力を形成していることをこの大変な時期に実感しました。
Corporate value ‐私たちの強み‐ 正しいビジネスをすることで、営業としてのあるべき姿を次世代へとつなげたい。
当社はいわゆる営業部長のポジションが支店長で、その下に3つの課があり一課長=一店長という組織です。各店長は預かったセクションの数字と部下を見るので、顧客サービス室の次長である私が、部署全体の数字とメンバーの様子を見ながら支店長・店長をサポートしていきます。採用面接も私の担当です。また、3セクションのどこかで「担当を変えてほしい」といったお客様があれば、すべて引き受けます。お取引開始からではなく中盤から終盤を担当するので、延長・継続するかが私にかかってきます。異動して約5年。「横須賀さんが転勤したら僕の口座も移動させてよ」と言ってくださるお客様がここ2~3年増えてきたのが、営業として熟練したやり取りができるようになってきたなという充足感であり密かな満足感になっています。私の仕事はほとんどがサポートする仕事なので、自分のためではなく人のためになる仕事はうれしいものです。 お客様とやり取りする上でのこだわりは、正しくあること。商売っ気を出したり駆け引きをしたりしないことが、今の私のモットーです。正直、30代40代のころは駆け引きをしたこともありました。でも今、採用面接をするようになり、親子ほど年の離れた学生の前で変な大人ではいたくないと思うようになりました。営業の美しさや面白さを伝えたいし、入社後は同じフロアで働くわけですから彼らの目に手本となるビジネスマンを映しておきたい。私自身が20代のとき、成績さえ上げればいいという人が全然かっこよく見えなかったので、数字と戦うのは営業なら誰でも同じですが、お客様ときちんと関われていれば数字は後からついてくるよと、若い人たちに見せておきたいんです。技術的な指導はセクションの長に任せますが、コムテックスで生き残るための術ではなく、どこへ行ってもビジネスマンとして通用するスキルを伝えられたらと思っています。たとえば、スーツの着こなしや、名刺入れや時計といった持ち物に気を配るのも1つです。経営者の方はそういった部分も見ています。もちろんかっこいいことを言って利益が上がらなかったら意味がないので、収支ありきですよ。私は先に会社を去りますが、若い人たちが10年後20年後に横須賀みたいになりたいなと思ってもらえるビジネスマンでありたいですね。
We are looking for people who… ‐私たちが求める人材‐ 素直はお客様に好かれる最大の要素。男女ともに活躍できます。
新入社員に求めるのは、まず素直であること。営業として成功するならハングリー精神が必要ですが、お客様に言われたことに対してすぐ自分の意見や知識を示したがる人よりも、お客様の言葉を素直に受け止められる人がお客様には好かれます。好かれると自然に注文につながりますし、素直さがほかのいろいろな要素を上回っているとお客様も上司も助けてくれます。それは当社に限らず営業職で輝く要素ですね。笑顔のいい人も活躍できます。女性の割合は1~2割と少ないのですが、実は女性の方が圧倒的に数字を上げられる業界でもあるので、素直で笑顔が素敵な方は男女ともに大歓迎です。 総合取引所ができましたが、システムが変わっても働いている人間は同じなので箱が変わったからと言って簡単に血は変わりません。変化を望まない人もいる中で変化をいい変化にするためには、私自身が変化を真剣にとらえ、少なくとも自分が関われることで未来にいい変化を及ぼす瞬間があるのなら、いい未来をつくりたいというのが目標です。やはり離職率の低い会社にしたいので、素直さとか笑顔とか不変のものが軽んじられる時代に、ただ過去に成功した営業の踏襲ではなく未来につながる言葉と行動を積み重ねて、若い人たちに注入したいですね。いい血を少しずつ増やし、その血が5年後10年後の会社の肉となれば、それが私がこの会社にいる意味だと思っています。今まで歩んでき10年とは全く違う10年を、若い人たちと一緒につくっていきたいです。